本間宗久の名言 一覧

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本間宗久のプロフィール

本間宗久、ほんま・そうきゅう、19世紀江戸時代の投資家・相場師。大阪の米相場で活躍、相場の神様と称され、宗久を祖に本間家は江戸時代一の財力を持つ町人になった。氏の発案したとされる酒田五法は株式投資・為替取引・先物取引・その他の金融商品テクニカル分析の手法として200年以上経過した今でも使用されている。酒田五法の酒田は出身地出羽国(現山形県)酒田に由来する

米商いは踏み出し(仕掛けるタイミング)大切なり。踏み出し悪しき時は決して手違いになるなり。又商い進み急ぐべからず、急ぐ時は踏み出し悪しきと同じ。売買共、今日より外、商い場なしと進み立ち候時、三日待つべし。是伝なり。


急に下げ、急に上がる相場は天井底の日限定まらず、見計らいを取りて仕舞うべし。


相場保ち合いの時うっかり慰みに商い仕掛くることあり、はなはだ宜しからず、慎むべきなり。この商い強いて初念の思い入れを離れ難きものなり。よほど玄 人ならで、見切りできざるものなり。例えば百両売り付け候て、少々上がる時、最初踏み出しの百両分に念を残して買うことを忘れ、又々売り重ねる心になるな り。
段々上がる時はここにて売りならしすべしと売り込む故、自然金高成嵩み、後々は売り返しも買い返しも自由にならず、大事に及ぶなり。付き出し商いを慰みのようにうっかり仕掛ける商いより発するなり。例えば百両分仕掛けるとも容易に心得ざるものなり。とくと米の通い運びを見定め、作割金割等を考え、売買とも付き出し申すべきことなり。


年中の内、両三度より外、商い致すところこれ無きものなり。この米、二三ヶ月も上がる下がる、とくと見きわめ、買い気ならば買い気立て抜くように、その 間の高下に迷わず、立羽を定め申すべきことなり。それとも少しにても心もとなきことあらば、幾月も見合わせ、図に当たる頃仕掛くべし。時々、気を転じ候て は利を得ることならざるなり。


唯々、平日此の米上がるか下がるかを考え、仕掛け申すべきこと肝要なり。


前年、売り方にて利運得たる人はとにかく売り気離れ難く、売り方に向くものなり、以ってのほか、宜しからず。新米出初め候ては、前年の心さっぱりと離 れ、その年の作の様子、物の多少、人気の次第を考うること第一なり。まず、秋米は買い方を第一にすべし。それとも算用にも釣り合いにも合わざる値段なると きは、それより了見を致すべきことなり。前年、買い方にて利運致す人も右同断なり。


商い進み急ぐべからず。売り買いともに思い入れ進み候時は、今日よりほか、商い場なき様に思うものなれども、是は功者なき故なり。幾月も見合わせ、通いを考え、たしかなる処にて仕掛くべきなり。無理に天井値段、底値段の考えなく仕掛くる故、手違いになるなり。是、急ぐ故なり。


腹立ち売り、腹立ち買い、決してすべからず、大いに慎むべし。


人の商いうらやましく思うべからず。但し、うらやましく思う時は、その時の相場の位を弁えず、唯うらやましく思う心計りにてする故、手違いになるなり。


足らぬものは余る、余るものは足らぬと申すことあり。但し、多きものは諸人沢山と心得、油断して覚悟せず、それゆえ極意不足するなり。不足なる物は人々、油断無く、覚悟してととのへ置く故、極意は余るなり。


此の米是非、是非上がるべし、今日中に買うべしと進みたち候節、二日待つべし。是非、是非下ぐべしと売り気進む時は、是又、二日待つべし。是極意の秘伝なり。すべて、天井値段の時に成っては、見計らい第一なり。天井値段出る時は、売るべしの心専一なり。底値段の節は買うべしの心専一なり。この心掛け忘るべからず。


相場、二三ヶ月も高下なく、又通いにておる時は、十人が十人退屈し、強気の人も弱気に赴き、売り方の人は図に当たると心得え、なおなお売り込み、その後 決して上がるものなり。その節さてこそと弱気強気とも一つに成り、一度に騒ぎ立て買い返す故、俵飛ばし急上げになるなり。十人が十人片寄る時は決してその 裏来るものなり。考えの通りに来るものなれば心易きものなれども、右様には来たらず、考えに及ばざるなり。陰陽自然の道理なり。


商い利運仕当たる時、先ず大概に致し、留むるものなり。その節一両日休むべし。この休むことを忘るる時は、何程利運に向きても、商い仕舞いの節は決して損出べし。勝ちに誇り、百両の利は二百両取る気になり、千両二千両の気移り、欲に迷うて見切りかね、損出るなり。これ欲より出で迷うなり。不利運の時はなおもっての事なり。その時の見切り大切のことなり。慎み心得べし。


何程利運を得てもこの休むことを忘るる時は商い仕舞いの時は極めて損出ると心得べし。
但し、商い仕舞い休むというは、何心なく休むにあらず、その気の強弱を離れ、日日通い高下を油断無く考うべきなり。又前年売り方にて利運する時は又々強気 に張り詰めるものなれども、これ又前年の気をサッパリ離れ、その時その年の作の様子、物の多少、人気の次第を考うること第一なり。


不利運の節、売り平均買い平均、決してせざるものなり。思い入れ違いの節は早速仕舞い、四から五十日休むべし。十分仕当たる商いにても、商い仕舞い候後は四から五十日休み、米の通いを考え、三位の伝に引き合わせ、図に当たる時を考え又仕掛くべし。


米買うべしと見込み候時、二俵方も引き上がる時は、買いおくれじと心得、かえって売り方になることあり。はなはだ誤りなり。買いおくるる時は唯買い場を待つべし。


米の高下は天性自然の理にて高下するものなれば、極めて上がる下がると定め難きものなり。この道不案内の人は迂闊にこの商いすべからず。


米段々下げ、上方相場替わること無く、諸国並びに最上払い物沢山の風聞、人気も揃い弱く、何程下がるも知れ難く、我が考えも弱かるべしと思う節、 心を転じ買いに入るべきなり、この思い切り、海中へ飛び入る心持ち、はなはだ成りにくきものなれども、其の節疑いの気を生ぜず買うべし、極めて利運なり。 下げと見込む時、思い入れの通り下がるものなれば心易きものなれども、人気下がると片寄る時、かえって上げるもの故、考えに及ばざるなり。上げも同断、す なわち海中に飛び込む心待ち、極意なり。


米、段々上がるとき、諸国不時申し出し、大阪相場も加え、跡も引き上げ候沙汰、御蔵米など申し立て、なおなお上げ、人気も強く、我も買い気に付き候節、心を転じ売り方に付候事肝要なり。是すなわち、火中へ飛び込む思い切り、一統騒ぎ立つ節は、人々西に走らば、我は東に向かう時は極めて利運なり。


下がる米は月頭に強く、月末二十九日晦日迄下がるものなり。上げ相場の通いは月頭弱く、月末強く急上げの方なり。


米の通いを考え、天井底の位を考え売買すべし。是三位の伝なり。天井値段底値段出ざる内は幾月も見合わせ、図にあたる時を考え、売買すべし。商い急ぐべからずとは天井値段値段を見ることなり。天井底を知る時、利運にして損なきの理なり。利運の米は強欲思わず。


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