最上悠の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

最上悠のプロフィール

最上悠、もがみ・ゆう。日本の精神科医、メンタルセラピスト。認知行動療法、対人関係療法を使って患者を治療している。また、職場のメンタルヘルスやメンタルケアの企業コンサルタントとしても活躍している。主な著書に『世界の精神科医がすすめるメンタルサプリ』『薬を使わずにうつを治す本』『ネガティブのすすめ』『きっと、心はラクになる』『家族をうつから救う本』など。

上司が普段から、部下の価値観を把握しておけば地雷を踏まずに済みます。部下の価値観を知っていれば、的確に動機づけを与えられるでしょう。そういったことを無視し、自分の正当性だけを振りかざすような上司は管理職失格と言わざるを得ません。


部下が出社拒否をした場合、具体的な対応としては、上司が本人に最低限の連絡を取りながら産業医に対応の仕方を相談するのがよいでしょう。最近は職場に産業医や非常勤の精神科医がいることが多いですから、そこに相談を持っていきます。そのアドバイスに基づいて対応すれば、上司が一人で悩みを抱え込まずに済みます。仮に問題が起こっても「会社の問題」となり、上司が一人で責任をかぶるような事態も避けられるはずです。


お互いの言いたいことがちゃんと伝わっているか、細かく確認することが大切です。若い人が黙って説教をニコニコ聞いていたとしても、本当ははらわたが煮えくり返り、コミュニケーションが断絶していることもあるのです。


若い人を叱るときは、極端な思考に走らないよう、その後のフォローが重要です。私たち精神科医も治療後に「あくまで私が注意したのは問題点であって、それはあなたに期待しているからなんですよ」と患者さんにフォローを入れたりします。


叱られる部下の側の問題として多いのは、極端な考え方をすることです。未熟な人は白か黒かの二分法で考えがちで、成熟した人のようにグレーな思考ができません。いきなり出社拒否する人は上司に自分の人格を全否定されたと極端に受け止めて、過剰反応した結果とも考えられます。


部下を叱るとき感情そのものを消し去ることは非常に難しく、薬でも使わない限り、そんなことは不可能です。ではどうすればよいかというと、感情の背景にある自己の思考をコントロールするしかありません。相手が置かれている状況を冷静に情報収集しながらロジカル(論理的)に考えられれば、感情の暴走は最小限にとどめられます。また、感情が暴走しそうなときは、まず一呼吸置くことです。


上司のぶつける感情が受け取る側のヒットゾーンに入るかどうかで、部下の受け止め方は変わってきます。従って、計算された演出として強く叱るのはアリだと思いますが、感情に流されるまま叱りつけることは、とくにデリケートな人が相手の場合大問題です。


部下を叱るというコミュニケーションの場で起こりがちな問題は、そこに上司の感情が入りすぎてしまうことです。基本的に人は感情をぶつけられると苦しく感じるものです。ただし、受け取る側が理解し、コントロールできる範囲の感情であれば心地よく感じることもあります。体育会系で先輩に殴られても感謝しているような人はその極端な例でしょう。


部下に非があるのは明らかだといって、「正しいことを言って何が悪い」と一方的な態度で開き直る上司をしばしば見かけます。しかし、仮に自分の言い分が100%正しくても、相手に伝わらなければまったく意味がありません。


上司が叱っただけで部下が会社に来なくなるようなケースでは、根本に上司と部下双方のコミュニケーションに問題があると考えられます。


交渉の場で「この値段がギリギリです」と言ってみて、相手が「そうか、わかった」と流したら、いま気になっているのは値段ではないと判断できます。このように、小さく本音をぶつけて、スルーするか、反発しないか、相手の態度から、心を読み取ることができるでしょう。


トークが非常に上手い営業マンに、トークで勝負しても勝つのは難しいでしょう。トーク以外の自分が得意なことでアプローチするのが賢明です。たとえば、情報を提供する、マメに顔を出すなどです。情報を提供するというと、自社の製品ばかりアピールする人がいますが、業界ネタなど、幅広い情報を提供すると、重宝がられます。


本音を言わない人には、タイミングを計ってアプローチをするのもいいでしょう。機嫌のよいときに話をすると、思いのほか、相手との距離を縮めることができたりします。


甘く見られているうちは、人からいろいろなことを教えてもらえます。若いうちは甘く見られていることを最大限利用するのもいいと思います。ただし、利用されそうになったときは「すみません、ちょっとそれは……」と無制限に「いいひと」ではないことを意思表示しましょう。


人は相手を外見で判断します。言い換えれば、外見からなめられるということ。外見だけに頼るのは問題ですが、ビジネスにおいて、とくに交渉の場では、身だしなみに気を付けることが第一条件です。同時に、肩書きと仕事の成果がなければ甘く見られても仕方がないということも心得ておきましょう。


長期的な満足を考えたら、相手の主張を受け入れて、一度は泣き寝入りをしていた方が得な場面もあります。ところが「いいひと」をやめようと思うと、「泣き寝入り=よくないこと」と極端な考えになりやすい。「泣き寝入りさせられた」ではなく、「泣き寝入りを戦略的にしている」と考えてみればどうでしょう。


上からものを言われてカチンと来たときには、短期的な満足か、長期的な満足か、どちらをとるのか計算するといいでしょう。もともと「いいひと」には人からどう思われているのかがとても気になる対人不安を抱えている人のほか、自分を良く見せたいという思いから自己顕示欲が強い人もいます。短期的に自己顕示欲を満たそうとすると、焦って自滅することがあるので注意したほうがいいでしょう。


精神が乱れているときには、呼吸も乱れているとも言われます。どうしても困ったときには、腹式呼吸をしてみましょう。オリンピック選手やメジャーリーガーも本番前に腹式呼吸をして、緊張など、自分の感情をコントロールしています。騙されたと思って、一度やってみてください。無駄な緊張を取り除き、自分が持っている力を発揮しやすくなるでしょう。


仕事を始める前は丁寧に確認するのはもちろん、作業がスタートしたら途中経過をマメに報告するといいでしょう。途中で方向性の違いがわかれば、早めに軌道修正ができ無駄な作業が少なくなります。上司が忙しいときに何度も声をかければ、面倒な顔をされるかもしれませんが、たいていはそんなに嫌がられないと思います。


手柄を横取りして上司に認められている同僚を見ると、自分は損ばかりしていると思うことでしょう。そのときに、自分の手柄だとアピールしすぎると「残念な人」どころか、周囲には「痛い人」に映ってしまいます。冷静に考えたら、その同僚は横取りした手柄だけで上司に認められているわけではないはずです。その背景にはきっと同僚が上司と良い人間関係を築いてきたという事実があると思います。自分と同僚を比べて、人間関係の構築に差があるようなら、小さなロスは気にしないことです。


部下に対して努力した部分を褒めながら、相手の様子を見ましょう。「この人にはもう少し強く言っても大丈夫だ」などと確認しながら、段階的に叱ったり、指導したりするとよいでしょう。女性は問題点をダイレクトに伝えなくても、会話の中で自分で気づくケースが多い。一方、男性はトーンを抑えて叱ると「これでいいんだ」と思う傾向があります。なめられないためには、論理的に問題点を伝えることが必要です。


都合のいい人を続けていると、打ち合わせや会議などで自分で仕切ることができなくなり、仕事でも判断を避けるようになります。主体性が欠如して「どうせこんなもんだ」と何事にも期待をしなくなるでしょう。以上のことから、仕事の仕方の選択肢が狭まります。また、都合のいい人でいることの無理は、心身に様々な異変を引き起こします。


頼りになる人と、都合のいい人の境界線は、すべて相手の言いなりか、そうでないかの違いです。頼まれたことを無条件に引き受けるのではなく、自分で判断して手を貸すのかを決めることが肝心です。


相手が右と言っているときに、自分は左だと思ったら、真ん中はどうでしょうと発言してみる。そして、最初に相手の考えのメリットをあげると、自分の考えに対するメリットがいいやすくなります。中間の意見を取りながら、結果的に周囲を自分の意見にも引き寄せることができるでしょう。疑問形でいってみるのもいい。相手を否定することも、自分の意見を押し付けることもないので、聞く耳を持ってもらいやすくなります。


仕事をお願いするときは、「あなたにしかできない仕事なんだ」など、相手が仕事を引き受けることに価値が見出せるように依頼することがポイントです。人望がない人ほど、依頼する理由を明確にした方が、引き受けてもらいやすいでしょう。


いきなり強烈な自己主張を始めると、あなたの急激な変化に周りがついていけず、人間関係のバランスが崩れることがあります。一気に変えようとせず、最初はちょっとだけ頑張ってみるのがいいでしょう。都合がいい人を完全にやめる必要はありません。これならできるという場面では、まずはワンポイントだけ、変えてみることです。


残業や急ぎの仕事などを断るとき、本当に予定があるときには「今日は予定があります」と正攻法で断るのが一番です。しかし予定がなくても、断りたいときもあるものです。それには、大義名分を立てることが大事です。頼まれると反射的に「わかりました」と答えてしまうような人は、日ごろから言い訳を用意しておくといいでしょう。


緊張して思った通りのプレゼンができないタイプの人は、事前にリハーサルをしておきましょう。心にかかる負担が軽くなり、気持ちも落ち着きます。


なかなかOKを出してくれない相手には「どうしたら契約していただけますか?」とズバリ聞いてみるとよいでしょう。ただし、出された条件を譲歩できるかどうかは、慎重に考えて返事をしましょう。


値段交渉の際は、相場を調べておくことが必須です。意外と相場を知らずに言いくるめられてしまうのは「いいひと」ではなく「ルーズな人」にすぎません。


交渉の場で相手から決断を迫られたとき、押しが弱い人はノーが言えないから、イエスと答えてしまいます。しかし、一呼吸おいて「考えさせて下さい」と答えれば、ひとまずその場を収めることができます。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ