日和佐信子の名言 一覧

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日和佐信子のプロフィール

日和佐信子、ひわさ・のぶこ。雪印社外取締役、全国消費者団体連絡会事務局長。東京都生まれ、早稲田大学文学部卒。東京都生活協同組合連合会理事などを経て、全国消費者団体連合会事務局長。不祥事から再出発した雪印の立て直しと引き締めのため社外取締役を務めた人物。

従業員が本音で会話ができなければ、経営者は自社で何が起きているか把握できません。綺麗ごとばかりが経営層に伝わってしまいます。


私は雪印の社外取締役に就任後、真っ先に現場の人の話を聞く場を持ちました。それまで役員と会話を交わすという経験がなかったせいでしょう。フリートークにもかかわらず、みなさん極度に緊張していて発言も少なかったのです。このとき私は、自由闊達にモノが言える社風に変えなければいけないと思いました。


よく「お客様第一主義」と言いますが、お客様が商品を買ってくれなければ企業は立ち行かないのだからそれは当然です。しかし、もっと広く考え、買っていただけない人まで含めた消費者という層を意識した経営をしていかなければならないのです。


不祥事が続出するのは、買ってくれるお客様だけを見ていればいいという企業の甘えがあるからだと思います。


いったん信頼を失うと、それを取り戻すことがいかに大変か。雪印乳業も100%信頼が回復しているとは言えません。不二家の一件で当社の過去の不祥事が改めて報道されると「雪印という会社はまだ存続していたのですか?」と言う人もいるくらいです。それほどに社会の目は厳しいのです。


現場の判断に任せるという姿勢だけでは社員は本当につらいと思います。ルールに対して明確なメッセージをわかりやすく発信するのがトップの務めです。


最近は企業の現場にパート・アルバイトなどの非正規労働者が増えています。また、若い人の間では会社に対する意識も変わってきていますから、昔よりあっさり内部告発されるようになっています。ささいなことであれ企業がルール違反を犯したなら、どこかで外へ漏れるものと考えるべきでしょう。


たとえ違法行為がなく目に見える被害者が出ていないとしても、企業が倫理にもとる行動をしたら、消費者や小売店はたいへん厳しい対応をとる。これまで以上に企業の倫理性が厳しく問われる時代になったのです。企業経営にあたっては、コンプライアンス(法令順守)やCSR(企業の社会的責任)を強く意識しなくてはいけない。


企業のリスク情報はとにかく早く公開しなければなりません。食中毒のように一刻を争う事件では被害の拡大防止につながりますし、なによりも「不利な情報を隠していた」と見られること自体、企業にとって大きな痛手になるからです。


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