新谷功の名言 一覧

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新谷功のプロフィール

新谷功、しんたに・いさお。日本の経営者。川崎汽船会長。大阪府出身。大阪大学経済学部卒業後、川崎汽船に入社。ロンドン駐在員、定航第二部長、取締役、常務、専務を経て社長・会長。そのほか、社団法人日本船主協会会長なども務めた経営者。

外航海運は、ある日技術革新で市場がまったくゼロになる産業ではなく、リストラが成功すれば着実に成長できる。そのために規模の大きさを追わず、着実に利益を生める筋肉質の企業にしようと、社員には常に言ってきました。


社長になって以来、自分の周りにいる人たちとは酒を飲みに行くのをやめました。酒を特定の人と多く飲みに行けば、人間ですから情は移ります。自分ではえこひいきしていないつもりでも、他人が見ればひいきしていると思われるかもしれません。そう思われただけで、事業部門の売却や取引先企業との取引解消というつらい選択を社員や取引先に強いる決断が鈍ります。


変化の厳しい時代の海図は、今日と明日では違う。いたずらに規模を追求しても変化に対応できません。小粒でも本業に特化した特徴ある企業が生き残る時代だと私は信じています。


社員にはリストラの暗い側面だけでなく、次に来る企業の姿をきちんと見せることも必要です。構造不況業種のように言われる外航海運ですが、実は毎年2から3%は金額ベースで荷動きが増えています。インターネット産業のように数十%の伸びというわけにはいかなくても、着実に成長しています。


川崎汽船は本業だけで収益力をつけるのだと明言し、たとえ収益が出ても本業に関係のない事業は切り離しました。以前に買い集めた不動産や有価証券を小出しに売って不況をしのぐというような曖昧な経営をしていたら、いつまでたってもリストラは進まないし、なぜあの事業だけ残るのかという不公平感を社員に与えてしまいます。


事業や関連会社との取引の整理では、温情は禁物です。徹底的に実施することが大切です。私は本業とはほとんど関係ない遊休地をばっさりと売り払い、一時のブームに乗って始めた各線事業も完全に撤退しました。


企業の置かれた環境が厳しけれっば厳しいほど、リストラに伴う痛みも大きい。その痛みは社員全員が分かち合わなければ組織にリストラをやり抜く求心力が生まれません。


長いリストラを経て、やっと成果を出せた企業の立場で言うと、最も大切にしてきたのが公平かつ透明に経営するということでした。痛みのないリストラなどありません。


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