新田祥子の名言 一覧

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新田祥子のプロフィール

新田祥子、にった・しょうこ。日本のエグゼクティブ・コミュニケーションカウンセラー。NPO法人CCES理事長。対人不安・コミュニケーション不安研究会会長。東京認知行動療法アカデミー研修上級修了後、コミュニケーションスクール・セルフコンフィデンスを設立。話し方、コミュニケーション法、考え方、書き方、情報整理などを教えている。著書に『心臓がドキドキせずあがらずに話せる本』『あがらない話し方教室』『論理力トレーニング教室』『うんざりな人間関係がグングン良くなる本』『練習3分もっと上手に話せる本』『誰とでも会話が続く話し方教室』ほか。

あがり症で悩んでいる人の多くは、とてもまじめです。「上手くしゃべらなくてはならない」と厳しくチェックするあまり、「上手くしゃべれない自分」に苛立ちを覚え、最終的にはしゃべることが怖くなってしまいます。しゃべりは下手でもいいんです。人はペラペラと小器用に話す人間よりも、朴訥でも一生懸命に話す人間の話を聞きたいものです。自分らしいリズムと発声で話すことができれば、それは理想の話し方なのです。


あがり症を治すため、まず声を発する器となる口や表情筋を鍛えます。なぜ赤ちゃんは上手く発声できないのか。それは言葉を知らない以上に表情筋が鍛えられていないからです。同様になぜ老人はモゴモゴとしたしゃべり方になるのかといえば、加齢で表情筋が衰えるからです。若いうちはまだなんとかなったとしても、30歳を過ぎれば確実に喋る方に影響します。まずは凝り固まった表情筋、舌、顎の関節をほぐし、自在に発声できる器を鍛えます。


生まれつき「あがり症」の人などいません。必ず過去のどこかで自尊心が傷ついた体験があったはずです。小学校での朗読で失敗した、人から発声を笑われたなど、自分でも忘れているようなことかもしれません。それでも人間は常に過去の体験に基づいて未来を予測していますから、「過去もこうだったから未来もこうなるだろう」と予測してしまうのです。


人前であがることは、脳が正常に働いている証拠でもあるのです。私たち人間の脳は生命維持のためのセキュリティ機能を備えています。たとえば、危険を察知したとき私たちの体はとっさに飛びよけますよね。これは脳のセキュリティシステムが物理面から生命を守ろうと作動した結果です。同様に、脳は精神面からも生命を守ろうとします。大げさにいえば私たち人間にとって自尊心とは精神面での生命そのものです。それが傷つけられるかもしれないと感じた瞬間、脳は「あがり」というアラームを鳴らすのです。


話が上手い人は、整ったリズムでしゃべっている人のことです。妙に早口だったり、スピーチ中に「えー」「あー」と間投詞が多い人は、内容以前に言葉のリズムが乱れていることから「話が上手くいかない」という印象を与えられがちです。脳が安心している状態とは、一定のリズムで心臓が脈打っている状態のことです。言葉のリズムが安定していることで、聞き手もそして本人の脳も安心感で満たされるのです。


人と話すと心拍数が上がる、声や手が震える、汗が出てくるなどの症状は、対人不安から生じています。それなのに多くの話し方教室では十把一絡げに、「あがり症は場数を踏めば治る」と説明しています。しかし残念ながら、あがり症は場数では治りません。これはスキルの問題ではなく、脳のメカニズムの問題だからです。


「人前で話すのが苦手」という人は多いです。しかし、その原因をきちんと分析し、簡単な練習を積み、ちょっとしたコツをつかめば必ず改善できます。


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