廣田正の名言 一覧

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廣田正のプロフィール

廣田正、ひろた・ただし。日本の経営者。菱食(現:三菱食品)の会長。慶應義塾大学経済学部卒業後、北洋商会に入社。商品部長、取締役、東京支社長を務める。同社と、三菱商事系の食品卸3社が合併し、菱食となり常務取締役、営業副本部長、専務営業統括本部長、副社長を経て社長。藍綬褒章、食品産業功労賞受賞。

卸売業は収益力が低いから先行投資ができない、そんな概念が業界を支配していたんです。私は、投資をしないから利益が少ないと考えました。ただ、やってみなければわからない話です。卸売業界は勘と経験の世界でコンピュータになじまないというのも常識でした。勇気をもって挑戦しても、批判はずいぶん多かったものです。
【覚書き|経常利益2億円のときに、ITを中心とした物流システムに2億3000万円の投資をしたときを振り返っての発言】


最も強い者や、最も賢い者が生き残ったのではない。最も変化に懸命だった者が生き残った。進化論はこう説きます。菱食が日本の卸売業でリーダーの一人になれたのは、その世界が変化してきたからです。変化した者は生き残り、そうでない者は衰亡する。卸売業に限った話ではなく、すべてに通用する原理です。


いま、国が七転八倒しているのも、護送船団方式が典型の生産者起点型の社会システムから消費者起点型に変わるためです。従来の需要創造は輸出と公共事業でした。しかし、いずれもままならない状況になりました。個人消費をいかに喚起するかしか手立てがなくなってきたのです。


生産起点から消費者起点への分水嶺は第一次石油ショックでした。需要に対して供給過少から供給過剰に変わったわけです。いやおうなしに消費起点でものを考えなければなりません。変化は続いています。消費者のライフスタイルの変化は、過去に築いた成功例をもう一度作り直す時代をもたらしています。


私には絶対的な自信がありました。日本の卸売業の問題点は、それまでの生産者起点の流通では十分な機能を持っていたけれども、消費者起点の機能が構築できていなかったことです。その機能は流通先進国、米国にならって、日本型にアレンジするしかなかったのです。


48年間の菱食での人生のうち前半の30年くらいは苦労の連続でした。たやすく前が開けてきたわけではありません。ある意味で最も伝統的な産業、卸売業の従来の常識からは抵抗を受ける場面もありました。


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