平塚常次郎の名言 一覧

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平塚常次郎のプロフィール

平塚常次郎、ひらつか・つねじろう。日本の経営者、政治家。日魯漁業(のちのニチロ)社長、会長。北海道函館出身。札幌露清語学校でロシア語を学んだのち、南樺太の雑貨店の店員となる。その後、漁師を経て陸軍砲兵となり、日露戦争の旅順攻撃から奉天大会戦に従軍。帰国後はまた漁業に従事し、堤静六と出会い堤商会(のちに日魯と合併)の設立に関わり北洋漁業開拓に尽力した。戦後、同社の経営再建を行ったのち、日本復興のため政治家になり、運輸大臣を務めた。そのほか、日本海洋漁業協議会会長、日ソ協会副会長なども務めた経営者。

世の中は刻々変化し、個人の力ではどうすることもできない場合もある。だが、どんなに変化する世の中でも、自分から落伍しては駄目だ。これが私の信念であり、人生観だ。


人間万事塞翁が馬というが、事業もやはりそうだと思う。禍福はあざなえる縄のごとしという。それをいちいち、喜びに有頂天になり、悲しみにしょげきっては、人間安らかなときはない。所詮、人間航路は頑張りと誠実がものをいうのではあるまいか。


私は仕事の上で、競争相手があればあるほど闘志が湧く方で、それが私の身上だった。


私と堤が荒海の北洋に乗り出したのは、ポーツマス条約による我が国家権益の開発にあった。事業をやるからには利益を求めるのは当然であるが、資本家的な欲望からではなかった。もし我々が小さい自我自欲にのみとらわれていたら、ロシア側に押されて一人ずつ落伍したかもしれない。


私としてはまだまだ、世に教訓じみたことを言うほど、モウロクしているとは思わない。私の履歴に対する本当の賞罰は、たぶん棺を覆ってから、世間がつけてくれることだろうと思っている。


人間は難関に立つと、何かと心配するものだが、心配だけでものごとが解決するものではない。経験では、人間努力さえすれば、それができなくても何か報われるもので、現に日魯(ニチロ)は戦争で素っ裸になったが、新しい北洋公海漁業では過去の実績から政府も好意を持ってくれ、昔ほどでなくても、大勢の職員を養っている。


仕事の上では相当な意地っ張りだが、物欲を持たなかった。それが色々な体験を経て、一層淡々たる心境になった。だから気楽で何の心配もなかった。従って、誰にも思うことを平気で言えるし、そのくせ気の荒立つことがないから、喧嘩することもなかった。喧嘩などで気を荒立てるのは、命を縮めるようなもので馬鹿な話だと思う。


この死線を越えた経験は、後年になって思い出すたびに、人間はめったなことでは死ぬものではないという、一種の人間哲学じみた思いを与えてくれた。それはひとつの収穫だった。人間はどんな危機にも、気力と精神力が強ければ、大抵の危機は克服できるものだということで、仕事の上に大きな支えとなってくれたものだった。
【覚書き|小学生時代、憲法発布の大典を見に行ったとき、混乱した群衆の下敷きになって生死の境をさまよった経験について語った言葉】


人は私のことを北洋の鬼だとか、虎とか言い、私の過去を波乱万丈だという。しかし私は、ただいつの場合でも、仕事に努力してきただけだ。


(運輸大臣になった)当時は国鉄労組の活動が最も激しかったときで、難しい問題がいろいろあったが、北洋時代から、苦しければ苦しいほど頑張り抜いた根性は、ここでもまた大いに頭をもたげ、かえって仕事はやりがいもあり、楽しくもあった。


私が政治に身を入れたのは、戦争でめちゃくちゃになった日本を、なんとか立て直したいという気持ちからだった。それには産業経済の復活が第一だった。それについて私が大臣になった運輸省の仕事としては、まず第一にすっかり荒廃した運輸力の復活であることはいうまでもない。


私は若いころから金銭にあまり執着がなかった。なにしろ小さいときから別に生活に困ったことはないし、長じて娑婆気離れた北洋に身を投じ、そして立派な生活ができた。だから何事にも金銭ずくの都会人みたいに、金銭にそれほど魅力を感じなかったのであろう。ところがその結果、会社の災いを招く原因になったことがあるのだから、世の中さまざまである。
【覚書き|ニチロ社長時代、利益は株主と従業員にほとんど分配したことが広く知られ、乗っ取り屋に目をつけられ会社を奪われそうになったことについて語った言葉】


大体草分けというものは割の悪いもので、成功すれば抜け目のない資本家が、すぐ真似して割り込んでくるし、失敗すれば笑われて貧乏する。だが、北洋漁業は国家権益で、国内で利を争うような事業ではなく、みんなの仕事が大きくなってこそ国益というものである。日本漁業家の競争相手が出てきたのは、私どもにはむしろ喜ばしいことだった。


世の中は刻々と変化し、個人の力でどうすることもできない場合もある。だが、どんなに変化する世の中でも、自分から落伍してはだめだ。


世の中は刻々と変化し、個人の力でどうすることもできない場合もある。だが、どんなに変化する世の中でも、自分から落後してはだめだ。


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