市川平三郎の名言 一覧

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市川平三郎のプロフィール

市川平三郎、いちかわ・へいざぶろう。日本の医学者、医学博士、専門は放射線医学。国立がんセンター院長。東京都出身。千葉医科大学卒業後、同大学でX線写真の研究に携わる。国立がんセンター研究所で集団検診研究部長、放射線診断部長などを務めたのち院長を務めた。ガン診断技術の開発に大きな貢献をした人物。

私が20代後半のころ、一緒に研究をしていた先輩に「我々の診断技術はもう相当なレベルまで行きましたね」と言ったことがあります。それに答えたときの先輩の顔を私は今でも忘れることができません。「我々の目標は何だ?世界一小さな胃がんを見つけるオリンピックだろう?」。日本の中で満足するのではなく、世界を相手にすることの重要性を先輩は教えてくれました。


アイデアは誰にでも浮かぶと思います。ところが、私には目先の生活や楽しみに心を奪われてせっかくのチャンスを生かさない人が多いように思えてなりません。これが、結果として日本という国の力の低下を招いているようにも思えてならないのです。


いま、社会で評価されている技術のもとになったアイデアの多くは、私たちのように、20代30代のときに発想されたものです。逆に言えば、この年代にしか画期的なアイデアは浮かばないでしょう。ビジネスマンでも同じこと。パッと何かのアイデアがひらめいたら、その実現に向かって突進すべきだと思います。


X線写真の二重造影法の有用性が認められたのは、医者仲間でも60年代に入ってからでした。さらに具体的な成果として実を結び始めたのは、最近のことです。このようにひとつの新しい技術が世間に認められるまでには、20年も30年もかかるのです。


千葉大学の医学部を卒業した私は当初、外科医になるつもりでした。それが、画像診断の道に進むことになったのは、開腹手術の結果、診断に問題がある症例がたくさんあることに気づいたからでした。手術の前にどこからどこまでが「がん」なのかをきちんと診断したい。そう考えた私は、先輩の白壁彦夫先生の指導の下、X線写真の撮影法の研究に取り組むことになりました。


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