工藤泰三の名言 一覧

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工藤泰三のプロフィール

工藤泰三、くどう・やすみ。日本の経営者。日本郵船社長。大分県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本郵船に入社。主に自動車船部門に従事し、日本車メーカーの海外進出に尽力した。セミライナーグループ長、自動車船グループ長、経営委員、常務、専務、副社長などを経て社長に就任。

信頼関係が仕事の基本。


提案力の向上は、どの企業も直面する課題です。ただ地道に提案し続ければ、国内外を問わず相手も応えてくれます。


海運会社は競合他社との違いを出しにくい。顧客が抱える課題にいかに的確な解決策を提案するかで差が付く。


幅広い視点でものごとを見る目が養われてくると、船会社の人間であっても「今回はエア(空輸、航空便)でいこう」とか「船で間に合うな」といった発想で柔軟に考えられるようになります。現場に学び、お客様に学ぶ。これが私の最高の教科書なのです。


シッピングカンパニー(船会社)として生き残るためには、モア・ザン・シッピングカンパニー(船会社を越えた船会社)でなければなりません。日本の自動車メーカーがロシアのサンクトペテルブルクに新しい自動車工場をつくる場合、港から内陸の工場まではかなり距離があります。しかも、通関手続きが非常に煩雑で難しいときています。そういうとき「うちなら全部解決できます」と提案するために、当社は早くから現地に進出して準備を整えていました。船で運ぶだけでなく、現地での倉庫の手配や、実際の入出庫オペレーションも行うのです。


私は「誠意・創意・熱意」を重視しています。ハードの差別化は限界があります。となると、あとは知恵比べです。その知恵の源泉としては、現地経験だけでは十分でなく、お客様の立場でものを見る目も必要になってきます。


当社では半年間の入社研修プログラムで倉庫などの実際の現場で働いてもらっています。その後、船舶運航の実務を2年間義務付けています。現場の経験が豊富になると、お客様との商談でも迫力が違います。経験に裏打ちされた知識が自信につながっていくからです。


船の世界はどの会社もコスト構造がほとんど同じなため、明らかな運賃差は生まれません。船舶の可能性は新造船で燃費を向上させてもすぐに他社に追随されますし、船乗りの質が高くても操船効率が大幅に高まったりはしないからです。それでも日本郵船を選んでいただくには、何らかの付加価値が必要です。たとえば、期日までに部品を届けることができなければ、現地の工場は操業できず、お客様に迷惑がかかります。「そういう問題を回避してくれるなら、少しは高くても利用したい」と判断していただけるのであれば、それは付加価値が高い船会社といえます。


社長就任後に新入社員のキャリア形成を見直し、船の運航にかかわる部署に必ず配属するようにしました。現場から始めると海運会社の本質をより理解できる。そんな自分の経験を人事政策に反映させました。


入社後最初に配属された課を当初は「傍流」と感じましたが、そこにいたから経験できたことも多かった。会社人生を振り返っても、一番勉強になった気がします。


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