川村元気の名言 一覧

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川村元気のプロフィール

川村元気、かわむら・げんき。日本の映画プロデューサー。横浜出身。上智大学文学部新聞学科を卒業後、東宝に入社。26歳のときに企画した『電車男』が興行収入37億円の大ヒットを記録。その後、数々のヒット作を企画・プロデュースした。主な企画・プロデュース作品に『電車男』『陰日向に咲く』『デトロイト・メタル・シティ』『告白』『悪人』など。

隣の人を説得できない企画は、大勢の観客も説得できない。


迷ったら戦略に照らして考えればいい。


強い拒否反応が返ってきたときはチャンス。感情を大きく揺さぶったということには、何かヒントがある。


つまらないと言われた理由を考えることは意味がある。


映画も小説も、必要以上に海外を意識してつくっても、いいものになりにくい。自分たちが素直に面白いと思えたものや、日本人にしか見えない景色や感覚に向き合ってつくれば、自然と海外につながっていきます。


これから日本も日本映画も大きく変わらないと思います。もう日本だけで、あらゆることが済んでしまうからです。それを後ろ向きに考えるのは一方的すぎる気がします。日本だけで済むということは、究極の楽園だともいえます。「ガラパゴスはダメ」というのは、単純に欧米の価値観からの意見です。それよりも「ガラパゴスは楽園だ。でもこのままでいいのだろうか?」という順番で考えた方が発見があるはずです。


小説を書いてよかったのは、映画にしかできないことに自覚的になれたことです。小説のテーマとも重なりますが、何かを逆説的に考えることで価値がわかる。小説を書いてみて、「映画にはまだこういう可能性がある」と気づけました。それがいい形で映画製作に還元できると思います。


映画『悪人』では、原作者の吉田修一さんに脚本もお願いしました。そのときにともに苦しみながら、小説にできること、映画にできること、それぞれについて多く発見することができました。自分の知らないことに挑戦することによって生まれるパワーがあると感じました。


仕事をしていると、「こうやれば正解だ」というものができてくる。僕も映画をすでに必本作り、どんどん作りやすくなってきた。でも、「作りやすい」ことと「いいものを作れる」ことは必ずしも一致しない。


言いにくいような微妙な企画で上司を説得するためには、どうしてもやりたいという強い思いとともに、上司が疑問に思うことを事前にひとつひとつクリアしていくことが大切です。『フレンズ』では、監督、ストーリー、キャスト、と上司が気になるであろうポイントを想像して先手を打ち、企画を通すことができました。


企画は一枚の紙に文章でまとめて上司に見せます。本当に伝えたいことは紙一枚で十分です。ここに上司を納得させられる要素をどれだけ詰め込めるかが勝負です。


企画を立てるときに、上司より先に意識しているのは観客です。観客はちょっとした記事や広告で、その映画を見るかどうか判断します。一枚の企画書で、上司を説得できないなら観客を映画館に呼ぶことは無理だと思っています。


失敗を報告するとき、タイミングは選びますが、率直に言ってしまいます。報告を先延ばしして抱え込んでいるとストレスになるし、他の行動にも悪い影響が及びます。なにより時間の無駄です。


想像力をたくましくして、3年後、5年後に自分が上司の立場になったら、どう見るだろうかと考えることも大いに役立つと思います。


会議などが行き詰ったとき、何かとギクシャクしがちです。そういうとき私は「ちょっとトイレ」と断って席を立ちます。「ちょっとタバコ」では自分勝手な奴と思われてしまいますから。そして気分転換してから戻ってきて、あえてテーマと関係ない話をします。トイレをきっかけに場が休憩モードになっているので、こういう生き抜きもしやすくなります。そんなちょっとした一言で流れを変えると、思わぬアイデアが生まれて行き詰まりの打開につながることが多いのです。


プロデューサーがただ言いたいことを言っているだけ、と受け取られてしまわないように気を付けています。「こうしたほうがいい作品になりませんか?」と、同じ目標に向かって共闘する関係性を築く必要があります。私は自分の思ったことを率直に言います。ただ、「自分がどうしたいか」ではなく、「映画としてどうあるべきか」という点をきちんと伝えるのです。


スケジュールに追われ、ピリピリしている監督に何かを伝える際には、想像力を全力で働かせます。いまこういうことを言ったら作品作りのためになるのか、いまは言わない方が賢明かと思いを巡らせ、常にタイミングを気にしています。


映画会社は映画をヒットさせたいと考え、現場の制作陣は、いい作品をつくりたいと考えている。両者の目標が相反するわけではありませんが、その「違い」を意識したコミュニケーションをとっています。


上司とのコミュニケーションの鍵は想像力だと思います。ちょっと想像力を働かせれば、チームの最終ゴールから考えて、進行を遅らせても今すぐ伝えるべきなのか、それとも機会を選んで伝えた方がいいのか、おのずと見えてくるはずです。


企画を通すときは、企画を通すことだけにとらわれないようにしています。私のゴールは企画を通すことではないし、上司のゴールも部下の企画を却下することではありません。上司も部下も、面白い映画をつくってヒットさせることが共通のゴールです。そう考えれば、実は双方の間に言いにくいことなど本来存在しないのかもしれません。むしろ言いにくいことこそ相談したほうが得です。最終的なゴールを共感しているからこそ、相談を重ね、上司からヒントをもらえるのです。


話しかけられる立場になれば、自分が根詰めて仕事をしているときに、ごちゃごちゃ言われたら、「人の都合も考えずに言いたいことをいいやがって」と腹を立てるはずです。こういうすれ違いが起こるのは、いま、話しかけたら相手がどう受け止めるかという想像力が欠けているからです。お互いに同じ方向を見ているんだという思いを普段から発しておくことが必要なのです。


映画は「寄り(アップ)」「引き(ロング)」「カットバック(切り返し)」の3種類の技法で基本的に成立しています。人間関係も、熱意をもって「寄り」「引き」で客観的に状況を眺め、観客や監督などいろいろな人の気持ちを「カットバック」しながら切り替えて想像することが大切だと思っています。映画は100年にわたり、この手法で人間の気持ちを伝えてきました。人間のコミュニケーションの基本、といってもいいのではないでしょうか。


局面ごとに公開初日をイメージするようにしています。観客の反応が悪い、その時に自分が何を反省しているかを想像します。脚本の結末か、キャスティングの妥協か、ポスターデザインか。だとしたら、今どうすればそれが防げるかを考えるんです。


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