川本信彦の名言 一覧

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川本信彦のプロフィール

川本信彦、かわもと・のぶひこ。日本の経営者、エンジン技術者。自動車メーカーホンダの第4代社長。東京都出身。東北大学大学院精密工学科卒業後、ホンダに入社しエンジン開発に携わる。ホンダF1の責任者を務めた。ホンダ技術研究所の社長、本社専務を経て社長に就任し、スポーツカーNSXを発売し大ヒットさせた。

(92年、ホンダのF1参戦)最後の年にドライバーのアイルトン・セナが鈴鹿のレースでリタイアしたのは、小さなボルトがポロっともげただけなんです。なぜそんなミスが出るのか。守りに入ったときに起きる気の緩みです。成功の後には必ず代償が来るんです。


おやじさん(本田宗一郎氏)が創った「他人に迷惑をかけるな」、「自分で知恵を出せ」「得手に帆を揚げよ」といったホンダの思想は、まだまだ可能性があると思います。


個を認め合う。その前提として自分の個性をはっきり認識することは、これからは特に重要になると思います。世界の中で日本人はどんな個性が発揮できるのか、企業で言えば日本企業の価値を世界にどう示せるかという重いテーマです。


「変な人」というのは変な言い方ですが、日本人同士で隣にいる価値観や個性の異なる変な人をちゃんと受け入れることからしか、日本人のグローバリゼーションは始まらないのではないでしょうか。


一般に、欧米人は物事をきっぱり割り切って考える。これに対して日本人は曖昧なものを重んじると言うでしょう。私はむしろ逆だと思うんです。日本人の方が決めたがる。日本人と欧米人の区別、さらに日本人の中でもちょっと価値観が違うと、あいつは変わっていると決めつけて変人扱いする。


いまの日本は焦りはあるが過去の成功体験があるから思い切った改革ができない。あいつが悪い、こいつが悪いといって、自分を変えようとしない。自らを省みて次の一歩を踏み出さなくてはならないのに、とりあえず過去は水に流しましょうでしょ?あれじゃあ、チャレンジ精神なんて生まれない。


高度成長とバブルを経て、我々は確かに物質的に豊かになった。しかし現在の閉そくというか、一種の虚無感を考えるとき、欲を追求して満たされたところに実は何もなかった、という失望感があるように思えて仕方がないんです。


(F1の)88年シーズンで16戦15勝という大記録を打ち立てた後、エンジニアが冒険しなくなった。勝たなきゃいけない、勝たなきゃいけないと金縛りになって、勝手にシュリンク(小さくなる、尻込みする)しちゃって。大胆な進歩に向けてチャレンジする気概が見られない。ならば、続ける意味がないと。


私の社長時代、ホンダはF1レースからいったん撤退しました。記者会見で、所期の目的を達成したからやめると説明しました。要するに本来の目的である「技術者のチャレンジ精神を育てる」ということができなくなっていたんです。


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