川合林太郎の名言 一覧

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川合林太郎のプロフィール

川合林太郎、かわい・りんたろう。日本の経営者。ウィルスセキュリティーソフト・メーカーの「カスペルスキー」日本法人社長。モスクワ大学言語学部スラブ言語学科博士課程修了後、総合商社現地法人に入社。IT事業部長などを務めたのち、カスペルスキー日本法人に入社。営業部長などを経て社長に就任。

他社が「総合セキュリティベンダー」と言うのに対して、当社は頑なに「アンチウィルス専門ベンダー」と表現します。「餅は餅屋」という考え方があるためです。それだけ外部からの攻撃・侵入に対する防御には絶対的な自負を持っています。


幸か不幸か、攻撃する側がウィルスの完成度を確かめるために、力スペルスキーのソフトで検知されるかどうかを試すともいわれています。つまり、守る側も正しい選択をしている企業とそうでない企業では、危険性が圧倒的に異なるわけです。


ウィルス対策ソフトは保険と同様に思われがちです。しかし、保険は加入していても加入していなくても事故や病気の確率は変わりませんが、ウィルス対策ソフトは導入していないと確実に感染します。これが決定的に違う点です。


特定の企業を対象にした標的型攻撃という脅威が存在します。悪意のある第三者が企業のサーバーを乗っ取り、そこを踏み台にして親会社に侵入することがあります。彼らはセキュリティの甘い子会社や関連会社、社外の取引先から核心へと迫っていくのです。標的型攻撃から身を守るためには、1社だけでなく、関係するあらゆる企業がセキュリティを固めなければなりません。平準な対策では被害を防ぐことはできません。自宅のドアを開けっ放しにして防犯システムを作動させておくようなものです。ネットワークに監視カメラをつけるのか赤外線を張り巡らせるのか、企業の規模や扱っている情報の価値に見合う投資をしなければなりません。過信は禁物です。


セキュリティ対策が「コスト」という認識を持つ経営者が多い。「セキュリティが担保されている企業として信頼感を高める」あるいは「被害に遭った際の損害賠償金を避けるための投資」という意識は持っていただけません。日本の産業を支えているのは、間違いなく中堅・中小企業です。しかし、コストと捉えて後回しにされ、セキュリティ対策を講じることの価値をなかなか感じとっていただけない点が残念でなりません。それは「自社には大した情報があるわけではない」という認識不足が背景にあるからです。しかし、社内には取引先や親会社の情報があります。こうした機密情報を、自社を通して社外にメールで送ることもあります。また、たとえ親会社が開発している製品の部品であっても、競合他社に漏えいした場合、ビジネスそのものに甚大な影響を与えます。あらゆる企業が、自社を通過している情報の重要性、ウィルス感染して情報流出した際の影響がいかに大きいかを考える必要があります。情報こそが産業を支える最も重要な基盤です。こうした認識のままだと、日本の産業基盤が根底から崩れてしまいます。


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