岩崎隆夫(岩﨑隆夫)の名言 一覧

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岩崎隆夫(岩﨑隆夫)のプロフィール

岩崎隆夫、いわさき・たかお。日本の経営者。クレラップなどで有名な化学メーカーのクレハ社長。宮城県出身。東北大学工学部応用化学科卒業後、呉羽化学工業(のちのクレハ)に入社。英国ブリストル大学留学客員研究員、錦研究所(のちのクレハ総合研究所)研究員、錦研究所合成樹脂・炭素材料研究室長、クレハ・ケミカル・シンガポール社建設プロジェクトマネジャー、米国フォートロン・インダストリーズ社副社長、クレハ錦工場(のちのいわき工場)第二製造技術部長・第二製造部門長、総合企画部長、企画本部長、取締役、研究開発本部副本部長、総合研究所所長などを経てクレハ社長に就任。東北大学で工学博士号を取得。

他社に真似されない得意技を持つことが大切。


当社が生き残りをかけて注力するのは、特定の顧客に付加価値を提供できる独自素材です。


クレラップは発売以来50年を超えましたが、以前としてキャッシュ・カウ(お金の雌牛=安定的な収益を生むビジネス)として活躍してくれています。こうした製品が稼ぐキャッシュを投資に回して、数十年に1度でも「命ある素材(特性や機能が優れていてあとになって様々な用途が出てくる素材)」をつくりだすこと。それがクレハの勝ち残る唯一の道であると肝に銘じています。


特性や機能が優れていてあとになって様々な用途が出てくる素材を「命ある素材」と私は呼んでいます。「命がある」かどうかを判断するのは最終的には勘です。ただ、この勘は当てずっぽうではありません。将来のどこかで花開くかどうか。真摯に素材特性や技術に向き合いながら考え抜き、感覚を研ぎ澄ませます。その結果として身につくものです。


すぐにビジネスとして実を結ばなくても開発や販売を続けるのは、特性や機能が本当に優れた素材は、開発や発売からずいぶん経った後に、当初は想定していなかった用途が出てきて、大きなビジネスに育つことが多いからです。


PVDF(ポリフッ化ビニリデン:リチウム電池の部材などに使われる素材)を生産できるのは世界でも数社しかありません。当社は独自の製法を確立しており、ひとつの生産設備で特性の異なるPVDFをつくり分けることができます。これらの技術や生産ノウハウが、他社の参入を阻んでいます。


多くの会社が取り組んでいる「選択と集中」は、どちらかといえば短期的に大きな利益が期待できる有望な事業や製品に絞り込み、そうでない事業や製品からは撤退していくというものです。一方、当社では当面は用途がなかったり、既存の用途の市場が小さかったりしても開発や販売をやめたりせず、大きなビジネスに育つまで何十年でも続けます。ここが一般的な「選択と集中」とは明らかに違います。


当社のモノづくりを「農耕民族的モノづくり」と私は呼んでいます。農業と共通点が多いからです。農耕民族の特徴は、まず安定していること。当社もいくつかの得意分野に立脚しています。いたずらに技術の蓄積や製造ノウハウのない土地に移ることはしていません。そして、時間をかけて育て、収穫を得ようとしています。


当社の売上規模は、総合化学に位置付けられる三菱ケミカルホールディンス、住友化学などの大手に比べると、規模では圧倒的な差がある。だからポリエチレンやポリプロピレンといった多様な用途を持つ汎用素材は扱っていない。大手も手掛けるこれらの汎用素材は、量産するために大規模な投資が必要となる。さらに価格が原料費に大きく左右され、収益を安定的に確保することが難しいからだ。


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