岡田正彦(医学博士)の名言 一覧

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岡田正彦(医学博士)のプロフィール

岡田正彦、おかだ・まさひこ。日本の医学博士。専門は予防医学、医療統計学。京都出身。新潟大学名誉教授。新潟大学医学部卒業。新潟大学医学部附属病院内科研修医、新潟大学医学部脳研究所神経生理学部門助手などを経て教授に就任。そのほか米国学会誌「IEEE Transactions on Biomedical Engineering」副編集長、学会誌「生体医工学」編集長などを務めた。著書に『薬なしで生きる』『がん検診の大罪』『死ぬときに後悔しない医者とクスリの選び方』『信じてはいけない医者 飲んではいけない薬 やってはいけない健康法 医療と健康の常識はウソだらけ』『人はなぜ太るのか 肥満を科学する』ほか。

何事も「ほどほどに」。それが、疲れを残さないためのキーワードです。


風邪は薬をすぐに投与するのではなく、むしろ自然に治るのを待つほうが結果的に早く治ることが最近わかっています。人間の身体はうまくできていて、ウイルスに感染すると自然と熱が出て、熱に弱いウイルスを倒そうとするのです。熱があまりに高い場合は解熱剤を使う必要がありますが、そうでないなら自然に治癒するのを待つほうがいいのです。


本来、人間というのは自然に逆らわず「ほどほど」に生きているとき、最も疲れないようにできています。結局、「自然の摂理に逆らわず、ほどほどに」というのが、人間の健康のためには一番大事なのです。


疲れはある意味「身体からのシグナル」です。たとえば、体内に蓄積されたフリーラジカルが筋肉の動きを阻害するのは、「これ以上筋肉を使うと、筋肉が壊れてしまう」と判断するからです。痛みと同じで、疲れを感じなければ、人間はたちまち病気になってしまうでしょう。昔、炭鉱に入るときはカナリアを連れて行ったそうです。そして、空気が悪くなるとカナリアが死んでしまうことで、炭鉱夫たちは危険を察知したといいます。それと同じような役割を「疲れ」も果たしているわけです。いわば、自然に逆らって無理を重ねている自分からのイエローカードが「疲れ」なのです。


今では、健康のためにも一定のストレスは必要だと考えられています。その場しのぎに頼るのではなく、ストレスとうまくつき合っていく姿勢こそが重要なのです。


私が過去に行なった大規模調査によれば、睡眠時間が6時間のグループが最も病気が少ないという結果が出ました。また、海外では、7時間が最も長生きだったという調査結果もあります。むしろ、それより長いと数値は悪化してしまいました。睡眠は長ければ長いほどいい、というものでもないようです。


よく、「寝る前に飲食をしないほうがいい」というのは、消化の際に胃を、ひいては脳を働かせてしまうので、しっかり脳を休めることができないからです。同様に、寝る前には複雑なことを考えないほうがいいでしょう。


時代が変わったのに人間の身体の仕組みが変化していない、ということが、現代人が疲れやすい大きな要因になっているのだと思います。


ストレスは絶対的に悪だということではありません。人類がまだ狩猟生活をしていた頃は、たとえば猛獣との戦いや自然災害がストレスになっていたはずです。人はストレスを感じたとき、交感神経が活発になり、瞳が開き、汗が出て、筋肉が緊張します。それにより瞬間的に大きな力を発揮することができ、生命の危機を乗り越えてきたわけです。それが遺伝子に組み込まれているため、現代人もストレスにさらされたとき、同じ反応が起こるのです。問題は、自然災害や猛獣との戦いがストレスだった時代に比べ、現在はこうしたストレスが頻繁に起こることです。


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