山極寿一(山極壽一)の名言 一覧

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山極寿一(山極壽一)のプロフィール

山極寿一(山極壽一)、やまぎわ・じゅいち。日本の人類学者、霊長類学者。京都大学総長。東京都出身。京都大学理学部卒業、京都大学大学院理学研究科博士課程修了。日本モンキーセンターリサーチフェロー、京都大学霊長類研究科助手などを経て京都大学大学院理学研究科教授に就任。ゴリラ研究の第一人者。

失敗しても次のチャンスを与えてくれる仕組みを世の中が作らないと。企業にもそういう仕組みを作ってもらいたいと思っています。それでないと人が育たない。


知識や技能を身に付けると同時に、実践力を身に付けないと、社会に出てからつまずいてしまう。学生は賢いだけじゃダメ。タフでないと。


世界に通用できる人材はどう育てるべきか考える面白いヒントがあります。学生にアンケート調査をしてみたら、多くの学生が、知識とか技能を身に付けられる場は大学にあると考えている一方、コミュニケーション力、交渉力は大学の外で覚えるものだと捉えていることが明らかになりました。全くその通りだと思います。だから私は京都全体をキャンパス化してしまう「京都・大学キャンパス計画」を進めています。学生はもっと外に出て、いろいろな人たちと会うべきです。企業の皆様に対しても、学生が企業経験や異文化体験を積めるよう、長期のインターンシップをやってもらうようお願しています。


同じ能力を高めても仕方ない。それはお互いに競い合うだけだから。でもそれぞれが自分の個性を理解し、強みを発揮すればもっと素晴らしいものが生まれてくる。


勝ち組ばっかり作っていたら、チームワークはできませんし、リーダーも育ちません。調整役として、自分で少し力を抑えながら、人々にも勝利のチャンスを与えて、チーム全体で勝っていくということを演出できる人が必要です。


私たち大人が、競争をうまく演出してやっていないことにも問題があると思っています。勝ちなさい、勝ちなさいと尻をひっぱたいているだけだから、勝ったことによって一体自分がどうなるのか、周囲の喜びをどう引き付けられるのか自覚できない人が多くなっている。結果、「勝つのが面倒くさい」と考える人が出てきてしまったりしています。


人間はもともと、熱帯雨林に住んでいた生き物ですから、突然起こる出来事にも臨機応変に対処できる五感があるはずでした。遠くを見渡せる砂漠とか、草原とかと違って熱帯雨林という空間は全てが隠されていますからね。しかし、生の環境で鍛えた感覚がないと、うまく関係性を構築できない。


直接は関係ないようなアイデアから、色々なイノベーションが起こってくることはよくあります。iPS細胞も、発生学と医学という、もともとはあまり関係のなかった分野がつながることで生まれたものです。異分野の人たち同士の接触が、イノベーションの大きな原動力なのかもしれません。


面白いことに、生物の進化の観点からすると、この人間の「あきらめない」という特性はやっかいなのです。私の専門である、ゴリラの生態研究からも明らかになっているのですが、ゴリラやチンパンジーは、うまくいかないことがあるとすぐにあきらめますね。現実を受け入れ、あるがままに生きている。あきらめた方が無駄がないから、本来は効率的です。から人間は動物と違って進歩したのです。時代の流れ、動きというものはなかなか読み取れるものではありません。バカな試行錯誤が、時代ががらりと変わった途端に受けてしまったりする。そういう予想できないことが起こるから、人間は進歩できたわけです。


階層がなくなることで、新しいものが生まれると考える文化は京都大学にもあります。最たるものが、学生が教員を「先生」と呼ばない風土。特に理学部と文学部はこの傾向が強いですね。学生は皆、私のことを「山極さん」と呼びます。研究の現場では、教員と学生の関係は対等でありたいという考えの表れでしょう。


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