山本晴義の名言 一覧

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山本晴義のプロフィール

山本晴義、やまもと・はるよし。日本の心理カウンセラー、医学博士。東京出身。東北大学医学部卒業。東北大学付属病院、呉羽総合病院、梅田病院勤務勤務を経て横浜労災病院心療内科部長、横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長などを務めた。著書に『ストレス教室』『ストレス一日決算主義』『ドクター山本のメール相談事例集 メンタルヘルスのヒントが見える!』『人づきあいがもっとうまくなる法 相手の心をつかむ 会話上手になる』ほか。

メンタルヘルスで大切なのは、たとえやる気の出ないときがあったとしても、その状態を長引かせないことです。長引かせば長引かせるほど、うつ病につながっていきます。


大切なのは、その日のストレスはその日に解決することです。趣味の時間を作る、運動する、美味しいものを食べる、早めに寝るなどして、積極的にストレスを解消する時間を持ちましょう。この「ストレス一日決算主義」を心掛けることが、心の健康を保つ秘訣です。


生きている以上、ストレスは避けられませんし、心をどんなに鍛えてもストレスを何とも恩わない「スーパーマン」にはなれません。何事も「過ぎる」のはよくありません。適度に力を抜いてストレスを軽減・解消しながら、仕事に取り組むことをお勧めします。倒れるまで頑張るのではなく、倒れないように適度に頑張ることが大事です。


現代のビジネスマンの多くが感じる疲れとは、人間関係の悩みや仕事上の問題など、頭や心に関係する疲れが大半です。そんな場合に家でゆっくり休んでしまうと、いろいろと考え込んでしまい、かえって悩みが深刻化してしまうこともあり得ます。「頭の疲れ」やストレスを癒すには、実は身体を動かすことが有効です。体操でもジョギングでもスポーツでもいいですから、運動する習慣を持ちましょう。


「忙しくて、運動をしている暇がない」と言う人もいるかもしれませんが、アメリカのジョージ・ブッシュ元大統領は、大統領の任期中、一日たりともジョギングを欠かさなかったそうです。空いた時間に運動するのではなく、意識して時間を作るといいでしょう。


ウイークデーは頑張って働き、週末にゆっくりと休む生活のリズムを一週間のサイクルで考えている人がほとんどだと思います。心に元気がない場合も、週末にゆっくりと休めばいいと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、「土日はずっと家に籠もって寝ている」といった過ごし方をしてしまうと、生活リズムが狂い、月曜日に仕事に行くのがつらくなってしまいます。私が診ている患者さんも、月曜日、火曜日に調子を崩してしまう人が多いのです。


いまだに「うつ病になるのは心が弱いからだ」といった考えを持っている人は少なくありません。しかし、それは誤りです。むしろ「心が強い」と思っている人ほど、うつ病になってしまうケースもあります。「心の病」にかかってしまう人の多くは、真面目な頑張り屋です。しかし、それが頑張りすぎたり真面目すぎたりすると、過度なストレスとなり、その結果、心と身体が悲鳴を上げてしまうのです。


「精神的につらそうな人に『頑張って』と言ってはいけません」という話を聞いたことがあると思います。しかし、必ずしもそうではありません。問題なのは「頑張る」ことではなく、「頑張りすぎる」こと。ですから私は、患者さんに「頑張りすぎないよう、頑張って」と声をかけることもあります。それに、人によっては「頑張らなくていい」と言われると、自分の存在を否定されたような感じを受けるようです。もちろん、ハードルの高いチャレンジをさせるのはやめておいたほうがいいですが、「無理をしないように、頑張って」と声をかけるのは、決して悪いことではないと思います。


部下が、何か悩みを抱えているのか、精神的につらそうだ。ここはひとつ、飲みにでも誘ってやるか……。そう考える上司の方も多いと思いますが、ちょっと待ってください。部下の状態が深刻な場合は、逆効果になる場合があります。「心の病」を抱えた人のつらさは、たとえるなら、38、9度の高熱を出しているようなもの。会社に来て仕事をするだけでも精一杯なのに、そのあとも拘束されるのは、相当高い負荷になります。ですから、メンタルに問題を抱えた部下の話を聞くなら、勤務時間内を原則とすべきです。私はメンタルの悩みを聞く方法としては「飲みニケーション」をお勧めしません。


やる気が出ない状態にまで陥ってから、やる気を出そうとしたって、それは大変です。やる気の出ない状態でやる気を出そうというのは、ガス欠の状態でクルマを走らせようとするのと同じですから。ですから大切なのは、やる気が出ない状態に陥るようなことがないように、普段から心と身体のマネジメントをしっかりと行なっておくことです。


難しいのは、人間関係が原因でやる気が出ない状態が続いている場合です。直属の上司とソリが合わなくて、上司は自分を評価してくれず、また自分も上司を尊敬できないとなると、毎日会社に行くのが憂鬱になります。残念ながら、私たちは、他人と過去は変えることができません。しかし、他人と過去は変えられなくても、自分と未来を変えることは可能です。つまり、自分の上司に対する見方、接し方を変えればいいわけです。どんな人でも、必ず、長所もあれば欠点もあります。嫌いな上司でも、きっとどこか良いところがあるはず。だから、その人の長所を見つけて、その部分を好きになればいい。不思議なことに、こちらが相手を好きになると、相手もこちらを好きになってくれるものです。難しいかもしれませんが、ぜひ試してみてください。


人には元来、自然治癒力が備わっています。少しぐらいの風邪であれば薬を飲まなくても寝ていれば治りますが、これは心についても同じ。どうしてもやる気が出ないときには、早めに会社を出てジムで汗を流したり、趣味に没頭したりすればいい。すると、自然に心が回復に向かい、翌日から前向きな気持ちで仕事に取り組むことができるようになるのです。


本当にやる気をなくしてしまっているときは、問題解決の方法を考えたり、発想の転換をしたりする元気さえ出なくなっているものです。こういうときには、もし可能であるのなら、思い切って休んでしまうのもアリだと思います。やる気が出ない状態で無理をして残業をするのではなく、明日できることは明日に延ばしてしまうのです。


発想の転換も大切です。難しい仕事を与えられたときに、「なんて損な役回りなんだ」と思うのと、「上司はチームの中でも自分にしかできない仕事を与えてくれた。これは私にとってとてもよい経験になるはずだ」と思うのとでは、取り組む意欲がまったく違ってきます。


どうしても前向きになれないときは、自分のやる気をなくしている原因を取り除くことが大切です。たとえば、仕事で難しい問題に直面していて後ろ向きな気持ちになっているとしたら、「今できることは何か」を冷静に考えてみたり、問題を具体的に紙に書き出して優先順位をつけてみたりするのです。また、信頼できる人に解決策を相談すると、やるべきことが見えてきて、再び仕事への意欲が湧いてきます。


なかには「ほんの数十分の運動や休養や会話の時間をとるのも困難」という人もいるかもしれません。しかし、だからといって仕事一辺倒の生活を続けていたら、心の中のエネルギーがどんどんなくなり、やる気も低下していきます。やる気が出ないと生産性が落ちるので、長時間労働を続けなくてはいけなくなります。すると、ますます仕事一辺倒の生活になり、さらにやる気が低下していく、という悪循環に陥ってしまいます。ですから、毎日の生活の中に運動や休養や会話を盛り込んでいったほうが、長い目で見れば、仕事にもプラスになるのです。


私が推奨しているのが「一日決算主義」です。週末にまとめてストレス解消をしようとするのではなく、その日のストレスはその日のうちに解消するのです。具体的には、運動、睡眠、休養、食事、会話の時間を毎日、確実に確保すること。すると、精神的に充足した状態で翌朝を迎えることができます。


私は、心身ともに健康的な生活は、運動、労働、睡眠、休養、食事、会話をバランスよくとることによって成り立つと考えています。しかし多くの人は、平日は労働と睡眠だけの生活になっているのが現実です。仕事しかない毎日だと、人の心は枯れていきます。


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