山崎亮の名言 一覧

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山崎亮のプロフィール

山崎亮、やまざき・りょう。日本のコミュニティデザイナー。愛知県出身。ロイヤルメルボルン工科大学環境デザイン学部ランドスケープアーキテクチュア学科留学、大阪府立大学農学部卒業、大阪府立大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了、東京大学大学院博士課程修了。株式会社エス・イー・エヌ環境計画室を経てstudio-Lを設立。そのほか京都造形芸術大学芸術学部空間演出デザイン学科教授、同学科長などを務めた。著書に『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』『ソーシャルデザイン・アトラス 社会が輝くプロジェクトとヒント』『コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる』ほか。

僕らがまちづくりをやるときも、一番大切にするのは住民の方の気持ちです。なぜなら、住民の気持ちが動いてくれない限り、まちづくりのプロジェクトは動いていかないんですよ。


都市計画の人たちが考えるまちづくりって圧倒的に正しいのですが、どうも楽しくない。僕らはむしろ「ここに集まりたい?」とか、「これっておしゃれだよね」といった、一般市民の感覚を持ってアプローチしていったんです。


「このままじゃ、このまち、まずいぜ」的に熱く語って、共通の危機感を持っていただくことが必要な場合もありますが、僕の場合、そういう方法はどうにもならないとき以外には使いません。むしろ、「楽しいからやろうよ」ぐらいの感じが、人を動かすには一番効果的なんです。


まちづくりの現場では、まだ僕たちのような外から来た「ヨソモノ」だからできることも多い。しがらみのない立場で、第三者的意見を伝える役目にもなるし、時には悪役にもならないといけない。


「自分がやりたいこと」「自分ができること」「社会や世の中が求めていること」。この3つの輪っかが真ん中で交わったところにある事柄が、あなたの柱として堅固に育てていくべき事業になるはずです。


最初は1人でつくった小さな輪っかも、かかわるスタッフが増えることで、面積が広がっていく。それに比例して柱の数も増えていく。社会や世の中の動きをしっかりとらえ、この作業を繰り返していくことができれば、事業は持続的に成長していくと思います。


会社の社長と、コミュニティデザイナーの仕事は少し似ています。会社組織=コミュニティが抱えている課題を抽出し、解決し、組織の力で自走できるまでマネジメントするのが社長の仕事でしょ。ただ、ひとつ違うのは、僕たちはあくまでリードする立場で、前面に立つリーダーになってはいけないということ。できるだけ早くその地域からいなくなるのが、この仕事の成功ですが、去る時は、いつだってさみしい。でも、地域のコミュニティにとって、それが一番幸せな結果なんです。


1冊のノートとペンがあれば、複雑な問題も、無数のアイデアも、すべて整理できる。きれいな図にしていく作業は、問題の整理、理解につながります。


わくわく感や楽しさは、専門家から与えられるものではなく、自分もかかわったという実感から生まれてくるものなんです。しかもそれは、お金や数値の世界ではなく、やっぱり気持ちの世界なんですよ。これからは、専門知識を持ったプロが素人に何かを与えてあげたり教えてあげることによって売上や数字が上がるというコミュニケーションの形は、徐々に廃れていくのではないでしょうか。


僕がかかわった兵庫県の有馬富士公園は、利用者自身が公園の運営にかかわることで活性化に成功しています。かっては公園や建築物を美しく設計できる専門家が、ユーザーに公園や建築物を与えてあげていた。しかしそれでは、ユーザー側に施設に対する愛着がわいてこない。不都合な点があると、専門家に「ここを直してくれ」と苦情を言うだけ。これでは楽しくないので、いずれ公園の利用者は減ってしまう。そこで、自分もかかわったと実感できる人を増やしていこう、そういうユーザーがどれだけ増えたかをまちづくりの評価軸にしていこうという方向に、変わりつつあるんです。


お金や数字の問題が絡んでくると、まちづくりはとたんに難しくなります。売上を伸ばすために活動しようと言った瞬間、すーっと引いてしまうおばちゃんとか、たくさんいますからね。「まちを元気にするんじゃなくて、お金儲けのためにやるんならもうええわ」って。


まちづくりの成果を、商店街の売上がいくら増えた、来訪者が何人増えたといった数値化できる指標で測られてしまうことが多いんです。それもたしかに活性化の一部ではありますが、僕らがコミュニティデザインにかかわるときは、むしろまちの人がどれだけわくわくしてきているか、そのわくわくがどう広がっているかといった、リサーチしにくいことを大切にしたい。


まちづくりは「このままじゃまずい」と危機感を煽るよりも、「商店街の空き店舗を借りて、みんなで手料理を持ち寄ってちょっとしたパーティーをやってみるのも楽しいよ」という感じで進めた方が成果が出やすい。それをやるときは道路側の扉はぜんぶ開けて、外から何をやってるか見えるようにします。そして、誰か知り合いが通ったら、「まあ、座りなよ」って一声かけるだけでいい。まちづくりって、そんな楽しいところから始めればいいんですよって話を、いつもするんです。


コミュニティデザインをやっていても、もう戦っても仕方がないでしょうっていう局面がよくあるんです。一番わかりやすいのが商店街の商売敵。いま、地方の商店街の多くが壊滅的な状態にあって、もはや内部で商店同士が戦っている場合じゃない。「戦わない」って、まちづくりにとっても重要なキーワードだと思いますね。


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