山岸和実の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

山岸和実のプロフィール

山岸和実、やまぎし・かずみ。コンサルタント。著書に『人間関係がうまくいかないのはそのひと言が足りないからだ』『シニア接客のルール』『あたりまえだけどなかなかできない接客のルール』。

提案とは、言うまでもなく、現状を変える試みです。多くの場合、会議の出席者の中に「現状を作った人」がいるもの。伝え方が悪いと、その人を不快にさせ、通るものも通らなくなります。「現在の手法は止めて、こちらを」ではなく、「現在の手法に加えて、こちらも」などと、角の立たない表現を心がけましょう。


お勧めしたいのは、「提案のための環境作り」です。たとえば、上司がいつも多忙で提案しづらい環境なら、「提案のための定例ミーティング」を提案する。いつも同じ人の案ばかり採用されることが不満なら「無記名式の提案フォーマット」を提案する。こうした「提案のための提案」によってより良い仕組みが整えば、採用される率だけでなく、職場環境全体も改善されていくでしょう。


相手の感情に訴えるのも重要です。しかし、感情を込めて話すと客観性を欠いて見えるので逆効果。正しい方法は、提案に至った動機を「淡々と」話すことです。自分自身の経験、顧客のエピソードといった、ストーリー性のある話をしましょう。感情的な表現をしなくても、その話の内容自体が、聞き手の心を動かします。


自分を主語にするのは、「君自身はどう思うの?」と聞かれたときだけに側めましよう。「私は」と自分を主語にすると、ともすれば、野心的、自己中心的な印象を与えます。それを、「当社は」「当部署は」、あるいは「お客様は」などに置き換えると、自分ではなく会社のメリットや顧客の満足を目指しているという印象になります。


上司の立場と思惑にも留意しましょう。ポジションの高い上司であればあるほど、社内外への影響を考え、即決が難しくなるもの。そこを察して、提案を実行した際のメリットやデメリット、課題やその解決策を述べましょう。必要な情報を得られて上司は大助かり、こちらもスピーディに採用が得られて一石二鳥です。「ぜひご検討ください!」と懇願するより、はるかに効果の高い方法と言えるでしょう。


コミュニケーションは、提案をするとき以前の、毎日の行動とつながっています。提案を通したいなら、持ちかける相手である上司と、普段から良い関係を築くこと。信頼関係の素地を作るために、ランチや夜の一杯などを通して、交流を深めておきましょう。


提案が採用されるか否かの決め手は、内容だけではありません。どのような伝え方をしたかが大きなポイントとなります。言い換えれば、「コミュニケーション力」がカギなのです。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ