小松俊明の名言 一覧

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小松俊明のプロフィール

小松俊明、こまつ・としあき。日本の人事コンサルタント。東京出身。慶應義塾大学法学部卒業後、住友商事に入社。同社で米国向け鋼管貿易を担当したのち、マレーシアで出版社を起業し求人情報誌を創刊。帰国後、外資系ヘッドハンティング会社ハドソン勤務を経て、グローバル企業の人材育成支援・採用支援のリクルーターズを設立。そのほか、東京海洋大学特任教授などを務めた。

仕事のスピードと質の関係は、どちらか一方を取ったらもう一方を捨てなければいけないというものではない。一番理想的なのは、一定のクオリティは保ちながらも、スピードは「ちょっと速め」を心がけることだ。その結果、平均より正確だとか、平均より優れているという人は能力が高いし、どこの職場でも重用されるだろう。


拙速と巧遅のどちらがいいかという議論は、問題設定のしかたによって、まったく答えが変わってくる。「速い・遅い」も、「丁寧・雑」も、すべて程度の問題。何か突出して優れている部分があっても、突出してダメな部分があれば台なしになってしまう。


なぜ同じ組織に仕事が極端に遅い人や雑な人がいるかといえば、管理職が「ここまではOK、これ以上はNG」という規準をはっきり示さないからである。


仕事が遅いけれど丁寧な人は、「丁寧にやる」ということに対するこだわりが強すぎる。結局、スピードを出すかどうかは意欲の問題である。それをしないのは単にスピードアップしようという意欲がないだけだ。本当は走れば間に合う能力があるのに、点滅する黄信号を走って渡らないのは、走ったら疲れるし、息が切れるというだけの理由だ。たいていの場合、急げばスピードアップするのである。


上司が仕事の望ましい速さや丁寧さの規準を定め、それを繰り返し周知徹底することが必要だ。質を重視する職場であれば、「少しくらい期日に遅れてもなんとかなる。その代わり、絶対に他社に負けない素晴らしいものをつくれ」。スピードが命の部署なら、「ある程度のレベルを超えたらその時点で提出しろ」というように、わかりやすい規準を示すことである。


職場にはいろいろな人がいるし、自分にとって快適なリズムは人それぞれ違う。何も言わずに放っておけば、みんな好きなようにやるに決まっている。しかし、こと仕事に関しては、あまりにも極端なマイペースは直してもらう必要がある。ところがそれをせずに、仕事は丁寧だがいつも期限に間に合わない人や、仕事は速いがミスを連発する人を黙認し続けることは、組織全体に「質さえ高ければ(スピードさえ速ければ)、遅れても(雑でも)いいんだよ」というメッセージを送っていることにほかならない。これはあまりいい影響を与えないだろう。


「孫子」に「巧遅は拙速に如かず」という言葉がある。どんなに上手でも完成まで時間がかかりすぎるよりは、下手でも速いほうがいいという意味だ。現代のビジネスでは、スピードはますます重要性を増している。質がどうでもいいわけではないが、締め切りがある仕事においては、それを守れなければ何もしないのと同じであり、そして締め切りのない仕事などないといっていい。


職種や環境によって、求められる仕事の速さや質は異なる。管理職は常に最適な速さと質のさじ加減を見極め、そのうえで部下に仕事を振り、それを評価する必要があるだろう。


仕事が速いけれど雑なタイプは、一週間後でも間に合うものを、ろくに見直しもせずすぐに出してしまう。それは、「早く出すのが優れている」と勘違いしているからだ。こういうタイプは、質を高めるために粘るのが面倒で仕方がない。だから早く提出することでごまかそうとする。こういうタイプには、「いくらすぐに出てくる牛丼屋でも、ものすごくまずかったら客は入らないだろう。一定のクオリティを担保するためには、期日までたっぷり時間を使って、じっくりやれ」と言うしかない。


仕事が遅いけれど丁寧なタイプは「スピードを出すことに対する意欲の足りなさ」を、仕事の質の高さや正確さで補っているともいえる。しかしそれは決して褒められた話ではなく、そうするのが自分にとって一番楽だから、そのスタイルを貫いているだけだ。このような、遅くなったせいで周囲に迷惑をかけている自覚がないタイプには、上司がはっきりと、「いくら完成度が高くても、期日に間に合わなければ無意味だよ」と言わなければならない。


パフォーマンスの悪い部下を持ってしまったとき、効果があるのは丸投げをせず、なるべく具体的な指示をすること。具体的に指示すれば、部下もよりスピーディに動いてくれます。


部下になるべく速く動いてもらうには、どうしたらいいのか。まずは、優秀な部下を確保することに全力を尽くすことです。「部下は選べない」……それは本当でしょうか。短期的には選べないとしても、社内に欲しい人材がいるのなら、さまざまな機会を活用してそれらの人物と交流し、仕事のビジョンや目標を日頃から共有しておくことが大切です。部署を越えた連携をしたり、情報交換をするだけでも、仕事の幅が広がります。


誰かに任せるよりも自分でやったほうが速い、という中間管理職は多いと思います。ただ、個人で仕事をさばく能力には限界があります。チーム全体の力を最大限に使ったほうが、結局は目標達成までの時間は短くて済みます。


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