小暮真久の名言 一覧

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小暮真久のプロフィール

小暮真久、こぐれ・まさひさ。日本の社会起業家。肥満と飢餓の問題、食生活改善の促進に関するNPO法人TABLE FOR TWO Internationalの理事・事務局長。早稲田大学理工学部卒業後、オーストラリアのスインバン工科大で人工心臓の研究を行う。同大学で修士号取得後、大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社に入社。多数の企業のコンサルティング活動に従事。米国ニュージャージー支社勤務後退社し、松竹に移り事業開発を担当。「TABLE FOR TWO」プロジェクトに参画。社会起業家として日本、アメリカ、米国を中心に活動している。主な著書に『20円で世界をつなぐ仕事』など。

自分も幸せじゃないと、人を幸せにすることなんてできない。


嫌いな仕事をしていると顔に出るものです。逆に自分のやりたい仕事をしている人、いい仕事をしている人は肌艶がいい。目の輝きも違います。


それぞれが得意なことをやれば、個人はもちろん、組織としても効率が高まる。


根底のところで自分の思いとズレていると、結局は何をやってもダメ。


新しいことに挑戦するのは、やっぱり楽しい。僕にとっては、それが一番のモチベーションコントロールなのかもしれません。


ルールを破ることを推奨するわけではないのですが、既存の決まりを飛び越えて人と違う経験をしてこそ、新しいものをつくる勘が磨かれていくのではないでしょうか。


新しいものを創るときに必要な直感やひらめきは、経験や人とのつながりから生まれてきます。ただ、人と同じ経験をするだけでは、似たり寄ったりのアイデアしか生まれてきません。時代を切り開く直感やひらめきは、既存のレールをいかにはみ出したかによって決まるのです。


NPOは人や資金などのリソースが限られているので、徹底して効率化しないと業務がうまく回りません。


マッキンゼーの仕事はハードでしたが、アップ・オア・アウト(昇進か退職か)という厳しい環境の中で徹底的に鍛えられたことは、いまでも僕の財産になっています。


「人生には正解はないし、人が何を幸せと感じるかだって、10人いれば10通りでいい」という考え方が僕は好きです。


自分のことは自分が一番よくわかっていると安易に考えがちですが、じつは自分を知るというのはそれほど簡単なことではありません。自分がどういう価値観で生きているかや、何を幸福と感じるかなどは、経験してみて、初めて見えてきます。


幸せな働き方は人によって違うでしょう。マッキンゼーにはクライアントの要望に応えるために1日3時間しか寝ないで働くことに喜びを感じる人もたくさんいました。一方で、毎日決まったことの繰り返しで、午後5時に帰ることができる仕事が自分に一番合っているという人だっているはずです。どちらがいいかとか悪いとかいうのではなく、それをわかって働くことが大事なのです。


自分の人生で最も大きな部分を占めているのは何かといったら、それは仕事にほかなりません。僕は自分のエネルギーの8割は仕事に割いていると思っています。その8割の時間を満足いく働き方で充実させた方が、確実に幸せになれる。僕はそう考えています。


社会貢献にはワクワク感が満ち溢れています。そして、もっとワクワクしたいと多くの人が思い、行動を起こせばそれだけ、この世界の歪みは正されていくのです。どうかそういう気持ちを大事にしてください。社会貢献は誰かのためにやるのではなく、自分のためにやる、それでいいのです。


本は読みながら「これは」という個所があればマーカーで線を引き、あとはそこをノートで書き写したら、保管スペースが限られているということもあって、基本的には売るか誰かにあげるかしてしまいます。自宅の本棚にあるのは、残しておきたいと僕が厳選した本だけです。


いまでは、本のない生活は考えられません。といっても、平日に読書のためにまとまった時間を割く余裕はないので、昼間は移動中の電車内や入浴中、それから寝る前のベッドというように、細切れ時間を使って読むようにしています。


書店に入ってもここにある膨大な本のうち、いったいどれがいまの自分の悩みに答えてくれるのかがよくわかりません。それで、とにかくタイトルを見てピンときたものを片っ端から読むようにしたのです。すると、壁を超えるのに必要なアドバイスが書かれた本は、確かにそこにありました。しかし、すぐに出会えるわけではありません。毎日のように求めているうち、いつしか読書が習慣となっていったのです。


読書の醍醐味を知ったのは、テーブル・フォー・ツーに関わるようになってからです。社会起業家として歩き出してはみたものの、目の前に立ちはだかる壁は大きく、ぶつかっては跳ね返されるということを何度も繰り返すうちに、さすがに心も弱ってきました。これが会社なら、上司や先輩に指導を受けたり、同僚に愚痴を聞いてもらったりできますが、僕の場合、まさに孤軍奮闘だったので、本に助けを求めたのです。


僕たちは日ごろからビジネス書を読んで仕事の仕方を覚えたり、自己啓発や偉人の伝記に人生のヒントをもらったりと、本からずいぶん恩恵を受けています。そういう僕たちにとっては当たり前のことが、開発途上国の人たちにはできないのです。僕自身も、これまで本にはずいぶん助けられてきました。だから本の重要さは人一倍わかっているつもりです。


テーブル・フォー・ツーが支援しているアフリカの子供たちは、教科書以外の本をほとんど読みません。出版社もなければ書店もなく、本といえば先進国のボランティアや旅行者が持ってきたものが何冊かあるだけ。本を読みたくてもその機会自体がないのです。たしかに本を読まなくても食べるものがあれば生きていくことはできます。しかし彼らが将来貧困から自力で抜け出そうと思うなら、本を読んでそこから知識や情報を吸収することは不可欠だといっていいでしょう。


いま僕はイタリアに拠点を作り、TABLE FOR TWOの活動をヨーロッパに広げようと頑張っています。日本での成功をそのまま持って行くことはできないので、ゼロベースから試行錯誤しています。いわば2回目の創業で、大変なことも多いですが、だからこそワクワクもしています。


情熱のレベルが高い人の周りには、人や情報が集まってきます。磁場の中心になっている人と会うと、いい刺激をもらえて、自分も頑張ろうという気持ちになれます。


会社勤めの人が勤務中に家に帰るのは難しいかもしれません。しかし、気分が乗らない状態で机にかじりつくのは、時間を無駄にするだけ。前の会社には、行き詰まると社内を散歩する人がいました。やり方は人それぞれですが、何かしら気分を変える工夫はできるはずです。


気分が乗らなければ、その日は負けの日にして仕事を切り上げてもいいと思います。僕は頭が冴えないと思ったら、いったん帰宅してジョギングをしたり、遊びに出かけてしまいます。そうしているうちに新しいアイデアが浮かぶこともあるから面白いですよね。


僕の得意分野はプレゼンや交渉、戦略策定など。一方、会計や法務に関しては、代表として最低限必要な知識は持っていますが、正直言って苦手です。ここはプロ中のプロの方にやってもらっています。


逆境のときは、自分が得意な領域に注力する発想も大事です。苦手分野は気持ちが乗らないし、気持ちが乗らないとパフォーマンスは上がりません。それならば、苦手な分野はそれを得意とする人に任せて、自分は得意分野に集中すべき。


「今期は前期の150%」とスローガン的に目標を掲げる会社もありますが、実現までの道筋が見えない目標はプレッシャーになるだけ。こうすれば達成できるという根拠があってこそ、目標をリアルに感じて努力できるようになります。


ソーシャルベンチャーに携わる人の多くは社会にインパク卜を与えたいと考えていますが、志が高いだけに、「今やっているデータベース入力で、アフリカの子供たちを救えるのか」などと疑問を抱いて挫折する人も少なくない。大切なのは、目標と目の前のつながりを意識すること。僕やスタッフがアフリカを訪問したときは、必ず写真や動画を撮ってきて、帰国後に報告会をやってみんなで体験を共有します。そうすることで、目標を実感できるはず。


外部環境を自分で変えることはできないのだから、環境悪化を嘆いても仕方がありません。そういうときは無理をしないで、できることに集中したほうが気持ちは切れないと思います。


TABLE FOR TWOでは自分の思いに即した仕事ができています。だから少々の困難があっても気になりません。自分の思いに正直でいられる仕事かどうか。モチベーションに関しては、それが最も大きな要因ではないでしょうか。


コンサル出身の僕は、思いをビジネスの仕組みに落とし込んで説明することを心がけていました。そのため、訪問先で冷たい対応をされても、「僕たちに実績がないせいだろうか」「提案した仕組みにどこか甘さがあったからだろうか」と、原因のほうにフォーカスすることができました。原因さえわかれば、あとは改善して再アプローチすればいい。次はうまくいく可能性が高まるのだから、気落ちする必要もないわけです。


ネイティブの人たちにとって僕の英語は完璧ではなくても、僕ほど仕事の内容を理解している人はいないと自信を持って言えます。丁寧に説明すれば相手は耳を傾けてくれ、理解してくれます。今では英語での会話に自信がないときは、英語の単語を調べるよりも、話す内容を理解しているか自分で確認するようにしています。


マッキンゼーでは、海外で現地のクライアントと仕事をしましたが、最初のうちは聴きたいことも聴けないし、言いたいことも表現できませんでした。つらかったですし、相当自信をなくしました。一方でノンネイティブの同僚は、それほど英語が上手いわけでもないのに、仕事がすごくできる。不思議に思って観察していると、話す内容や仕事の本質をしっかりと理解している。だから、単語や文法が多少間違っていても、言いたいことが伝えられていたのです。英語のスキルを磨くことよりも、話す中身を腹落ちさせることのほうが重要だと気づいたことで、僕自身、スランプを乗り越えることができました。


英語学習では、耳ができるまでが一番つらいんです。英語が聴き取れず理解できないから、楽しくないし、モチベーションも下がりがち。しかし、いったん耳ができれば、英語が楽しくなり、習慣化しやすいはずです。僕の場合、留学先で周りの英語が理解できるようになるまでに、約半年はかかりました。このように、耳ができるまでが辛抱ですが、その期間を乗り越えるためにも、好きなことと組み合わせてみてはどうでしょう。


自分が「楽しい」と思えることに英語学習を組み込むと理想的ではないでしょうか。飲むことが好きな人は、外国人が集うバーに飲みに行くのもいいと思います。とはいえ、そこでいきなり外国人に話しかけるのはハードルが高いので、周りの会話を聞くだけでもいい。好きなお酒を飲みながら、英語のシャワーを浴びる。通ううちに、顔見知りになった外国人と話す機会も増えるでしょう。これなら、無理なく、楽しみながら英語に触れられますね。


それぞれの相手に合わせたロジックで提案することが重要です。たとえば総務部の人には、運営にあまり手間がかからないという事実をお話しします。福利厚生を管掌する人事部の人には、「このプログラムで実際にこれだけ痩せた人がいます」という効果をお伝えします。


大切なのは肌感覚です。頭の中だけで考えたダンドリは、実態を反映していないズレたものになりがちです。現場の人から見て、「あの人、わかってないな」と感じるのは、だいたいこのパターンです。一方、勘のいい人は、自分でひととおり経験をして現場の肌感覚を身につけたうえで、ロジカルにやるべきことを決めていきます。


大量の仕事をこなさなくてはいけないときは、作業の分類を意識していました。たとえば製薬会社のマーケティングが必要だとします。その調査のためには、現場の医師が何を考えているのか、患者さんにどのような効果が出ているのかといった情報が必要です。ただ、必要な情報を順番に集めるのは非効率。そこで、これは医師にインタビューすべき情報、これはデータを引っ張ってくれば済む情報というように、調べ方ごとに作業をまとめるのです。作業をまとめると、医師に何度もインタビューに行くという無駄な手間を省けるし、医師のインタビューはセッティングに時間がかかるから早めにアクションを起こそう、などといった判断もできます。


かつてのNPOは理想主義、原理主義の色合いが強く、業務を効率化しようという意欲は低かったと思います。もちろん思想の部分は素晴らしいのですが、運営の部分をうまくやらないと活動が継続できなくなり、せっかくの理想も実現できなくなってしまいます。それを踏まえて、いまはプロが回す社会貢献の時代になりつつある。今後は社会貢献活動においても、業務を回す勘どころがますます重要になってくるはずです。


社会貢献するモチベーションは企業によって違います。寄付を集めるときに「社会的にいいことだからやってみませんか」はダメです。企業の本業に絡めた形で提案するなど、相手のニーズを見抜いたうえでアプローチしなくては企業も動いてくれません。このあたりは、一般企業の場合と変わらないと思います。


開発途上国の支援をするとき、相手が求めるものを見抜いたうえで支援しなければ、単なる押しつけになってしまう。私たちは学校給食にプラスアルファして、学校に菜園をつくったり給食室を改善したりしていますが、それらも相手のニーズを探ったうえで提案しています。


出会ったことにとりあえず必死に取り組み、思いもかけず歯車が噛み合ってどんどん進むようならそのまま壁にぶち当たるまで突き進むのみです。また、必死にアクセルを踏んでいるのに、エンジンがただ空回りしているだけだと思ったら、いったんギアをバックに入れ直し、方向を変えればいいのです。たぶん、そういうやり方をした方が、あらかじめゴールはここと決め、そこに向かって必要なことだけをやっていくよりも、確実に自分のやりたいことに到達できる気がします。


様々なことをやりながら、自分が本当にやりたいことを見つけ、実現するための力をつける。20代のうちにやっておかなければならないのは、こういうことだと思います。


TFT(テーブル・フォー・ツー)にも卒業したら働きたいという大学生がたくさん訪れますが、僕は彼らに「まずは会社に入るなどして、ビジネスというものを学んできてください」というようにしています。もっというなら、小さな自分の思いにこだわるのではなく、できるだけたくさんの経験を積んでからTFTの戸を叩いてほしいのです。最初から自分の小さな正義にしがみついているだけでは、世界に影響を与えるような社会事業はできません。


一般の企業でも、いい商品をつくれば黙っていても社会がそれを評価して、勝手に売れていくなどということはありません。電話でアポイントメントを取り、きちんとした服装で訪問し、相手に名刺を渡し、信用してもらったうえできちんとその商品の良さを説明するということをしなければならないはずです。これは社会事業でもまったく変わることがありません。マーケティングや財務などの知識が必要なのも同様です。いくら「いいことをしたい」という思いが強くても、それを多くの人に伝えたり、寄付を募ったりするためには、ビジネススキルは必須です。


自分に合った、自分が幸せだと思える働き方をわかるのがまた難しい。会社に入って上司から言われたことだけをやっていたら、はっきりいっていつまでたってもわからないと思います。そういう意味でも、幅広い経験が必要なのです。あれこれやってみるなかで、これは受け入れられる、これは受け入れられない、自分の働き方はこうだという軸が出来上がってくるのです。それはつまるところ、自分は何のためにこの世に生まれてきたのかという哲学的な命題と向き合うということにもつながります。


僕のように、やってみて初めてそれが自分のやりたいことかどうかわかるという人もいるわけですから、毎日会社に通いながら「これが自分のやりたかったことなのだろうか」「もっと他に自分を活かせる場所があるのではないか」というような思いが日々頭をよぎるのは、若いうちは当然くらいに考えていればいいのではないでしょうか。


もがく中で僕が学んだのは、たとえ自分の予期しなかったことにぶつかっても、出会ったからにはとりあえず必死でそれに取り組んでみるということでした。


振り返ってみると、僕のキャリアはすべて偶然の産物です。そして、現在のTFT(テーブル・フォー・ツー)にたどり着くまで、ずいぶん時間がかかっています。でも、それが遠回りだったとも、時間を無駄にしたとも思っていません。それらはすべて、自分という人間を見つめ、自分が本当にやりたいことを知るために必要な経験だったといっていいでしょう。


NPOや社会事業に関心を持つ若者が増えるのは大歓迎なのですが、「企業で働くのは大変だから、社会事業でいい」というような気持ちで入ってきても絶対に上手くいかないし、満足感も得られません。


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