小宮山宏の名言 一覧

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小宮山宏のプロフィール

小宮山宏、こみやま・ひろし。日本の工学者、教育者。東京大学総長。栃木県出身。東京大学工学部化学工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科修士課程・博士課程修了。東京大学工学部化学工学科教授、大学院工学系研究科長・工学部長、理事・副学長などを経て総長に就任。そのほか三菱総合研究所理事長、石油精製・販売大手のJXホールディングス取締役、化学工学会会長、政府教育再生会議委員、国立大学協会会長、アジア低炭素化センターセンター長、デジタル教科書教材協議会(DiTT)会長などを務めた。

今、我々に求められるのは、問題認識をアクションにつなげること、すなわち行動を起こすこと。


デフレだ少子化だと悲観ばかりする必要はない。日本ほど恵まれている国はないんだ。


助手たちから研究室の運営についてクチバシを突っ込まれると、私だって腹が立ちます。でも、そこで一喝した途端、次から彼らは重要な情報を私の耳に入れなくなるでしょう。そでは私が裸の王様になってしまうので困るのです。腹が立ってもそれを表面に出さない。つまりは怒らないことにしているんです。


自分は完全ではない。いつでも人に教えを請い、刺激を受けたい。そうやって一生学び続ける態度をとれるかどうか。自分の頭で考えられる人は、決して自説に凝り固まってはいけません。


若いころは、これは他人に負けないという専門分野をひとつ持つことすら難しい。ただ、本気で自分をさらして人と議論を続けていくことで、自信のある分野ができてきます。逆に年齢を重ね、ある分野で成功しはじめると、鋭い指摘を受けることもあるでしょう。そんなときには、多少痛くても我慢することです。


私が東大で教えていた時代、優秀な高校の出身者ほど、大学に入ったあとも「俺の方が知識が豊富だから、あいつより頭がいい」と決めつけたり、あげくの果てに「僕は人との議論で負けたことがない」と豪語する傾向がありました。愚かなことです。議論は相手を言い負かすためにやるものではありません。自分の視野を広げ、知識が浅かったり、不十分だったりする部分を再認識し、補うためにやるのです。


私は普段から3つのことを心がけています。課題を解決策なく放っておかないこと。自分で生の情報にあたること。そして、人と積極的に議論を交わすことです。


こう言うと顰蹙を買うかもしれませんが、日本のインテリは答えのない議論が好きです。本や論文の末尾は「今後もこの問題を考えていきたい」という問題提起で終わっていることが多いのです。困ったことです。


情報爆発ともいえる現代、自分の頭で考えることの重要性がますます高まっています。自分の頭で考えるにはそれなりの訓練が必要ですが、大前提として押さえておくべきことがあります。課題を指摘するだけの議論はやらない。ある課題と、それに対する自分なりの答えを必ずセットにして考え、答えが提案できない問題提起はしない、ということです。


年齢が若く、優秀な人ほど議論するのを怖がる傾向があると、この頃とくに感じています。それは、言い負かされるのが嫌だからです。


日本には、まだどの国も解決したことのない課題が山積しています。資源のない国土におけるエネルギーの不足、都市化による環境汚染やヒートアイランド現象、高齢化と少子化など、世界に先駆けて問題に直面した日本は「課題先進国」を脱して「課題解決先進国」になることこそが活路だと私はよく話しています。


若い人と付き合って、なるべく好きなことを言ってもらうと自分も進化できます。「小宮山さんは、若い人と付き合って何を言われても腹が立たないのがすごいですね」と言われたことがありますが、そんなことはないですよ。腹は立ちます。立つけど我慢する。これが日本の年寄には重要だと思う。我慢しないとね、若い人は自分の考えを言わなくなっちゃう。


思うに、日本人の悪い点は、年をとるにつれて先輩と後輩、上司と部下、師匠と弟子みたいな関係しかなくなっていくこと。友達がいない。タテの関係だけだったら、世の中面白くならない。僕も自分のプラスマイナス10歳の人は友達、と考えることにしています。


バブルのころ、日本のビジネスマンは醜いぐらいに傲慢だったでしょう。何やったって日本の勝ち、欧米に学ぶものは何もないと。


ダメな理由、上手くいかない理由は、探せば100でも見つかります。上手くいかない理由を100でも探してくるのが日本のトップエリートの得意中の得意なんです。本来はダメな理由が100あったって、上手くいく道がひとつでも見つかれば、それでいいわけです。


これからの教育の目的は人間力と学力の向上だと思っています。人間力は、やはり少子化や都市化の影響でどんどん落ちてくる。これはもう避けようがない現実です。でも、インターネットが、人と人との脳みそが連結するツールとなってくれるのなら、それはひとつの救いですね。


ある東大の先生と、これだけネットの時代になったいま、子供に自然と遊べと言っても無理だよねという話になったんです。外に出なくなったことで人と接する機会が減った子供たちのコミュニケーションツールが必要になるよねと。それが実はネットじゃないのかと思うのです。インターネットは人間関係を疎遠にすると思われがちだけれど、意外にその回復に役立つのではと考えるわけです。


歴史学もいまどんどん細分化していて、秀吉について細かく語れる人はいるけれど、日本通史を語れる人はだんだんいなくなってきたという恐ろしい実情があります。専門家自身がどんどん蛸壷に埋没して、全体を見る人がいなくなっているんです。


20世紀は知識が爆発的に増えました。その結果、学問分野もいくつもの専門にどんどん細分化されて、全体像を見ることが難しくなっています。知識をより効率的に活用するためには、増え続ける知識間の相互の関連付けが必要です。


アクションを起こそう。アクションを起こすとそれまで見えなかったものが見えてくる。必ずや賛同者が現れる。やがて大きなうねりとなり、課題の克服、そしてビジョンの実現につながっていく。


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