小原泰(ロビイスト)の名言 一覧

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小原泰(ロビイスト)のプロフィール

小原泰、こはら・やすし。日本のロビイスト。東京出身。中央大学法学部卒業、アメリカン大学法律大学院修了。ドーシー&ホイットニー法律事務所(ワシントン)、KPMGワシントン・東京事務所などを経て新日本パブリック・アフェアーズを設立。

日本の政治は永年、世間からは見えない密室に利害関係者やその代理人が集まり、責任の所在も不明確なまま物事を決めてきました。でも、もうそれじゃ駄目。問題の所在を明らかにし、公開された場で議論することが大事なんです。


根回しという言葉は水面下の交渉とか裏工作というネガティブなイメージが強いのですが、元来は園芸用語です。樹木を移植する際に、数カ月から数年に亘って広がった根を根元を中心に残して切り、新しい根の成長を促すことで活着しやすいようにする。それが「物事を行う際に、事前に関係者から了解を得ておく」という意味に転じたのは割合最近のことだそうです。


政治家と議論する際に心がけるのは、「時間(=歴史)」「社会」「地球環境」の3つです。3つのうちのどれかひとつを通じてその課題を大局的に俯瞰し、「大義」を立ててそれを唱道(アドボカシー)します。たとえば、外資系製薬会社の国内ワクチン市場参入を促す際は、時間=歴史を100年単位で遡ります。当時は野口英世や北里柴三郎らが世界の感染症の研究をリードしていた。その日本が今やワクチン後進国とまで言われるようではいけない……という具合です。外資系の参入で風通しをよくし、弱体化した国内メーカーは彼らとの提携を通して技術を吸収し直し、再度一人立ちしなければならない。そのためにも、彼らの参入に協力してくれ、というわけです。


ある課題を俯瞰的・大局的に捉え直し、大義を打ち立て、唱道することで周囲を巻き込み、問題解決に邁進する。そうした営為を積み重ねていくうちに、いい循環が生まれ、信頼関係もごく自然に築かれていくのではないでしょうか。


結局、我々の起こしたアクションによって世の中がよい方向に変わらなくては、やっているほうも面白くない。


信用できないクライアントからの依頼もあります。「三方よし」が念頭になく、自己の利益しか考えない相手だとわかれば、当然ですがお断りします。話を丸ごと信じてもいいのか、という慎重な眼差しが常に必要です。ですから、窓口となる担当者と、長い時間をかけて何回も議論を繰り返し、意思疎通を図ります。


既得権益と相まって、今の日本は政・官・業がお互いに萎縮しあう三すくみの状態。いわば役所がグー、業界がチョキで政治家がパーです。案件によって差もありますが、にっちもさっちもいかぬこの状況下では、生活者視点という「新しいチョキ」が、これまでとは違った切れ味を見せることがあります。たとえば、医療に関する案件を扱った際、患者団体を動かすことで事態が動き出したこともありました。こうした知恵を出すのも我々の仕事のひとつです。


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