安田善次郎の名言 一覧

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安田善次郎のプロフィール

安田善次郎、やすだ・ぜんじろう。明治時代の実業家、銀行家。安田財閥創始者。富山藩で足軽の子として出生。20歳で江戸に出て、玩具屋、鰹節屋兼両替商に勤務。その後、安田銀行(のちのみずほフィナンシャルグループ)、損害保険会社(のちの損保ジャパン)、生命保険会社(のちの明治安田生命)、東京建物などを設立。そのほか釧路鉄道、釧路炭田、根室銀行ほか多くの企業を運営。金融業を中心に財閥を形成した。

苦しい仕事のうちにも愉快があることを発見するまでには、幾多の修養を積まねばならない。


勤倹貯蓄実行の骨髄は、自己の欲望を抑制し、己に克つことにある。


勤なるとともに倹なれ、倹なるとともに勤なれ。


財産はいくら積んだとて、あの世へ持って行けるものでもない。


日常の細事を大切に処理しないで、どうして物事が成功するだろうか。


何を志すにしろ、順序正しく進むことが一番である。これを無視すると、いわゆる豪傑肌に陥り、大言壮語をこととし、日常の些事をかえりみなくなる。


私の七十余年間の実験によると、この世にはやはり運というものは確かにあると信じている。しかしその運は先方から自分の方へ来てくれるものか、または自分からその運を取りに行くものか、このふたつのことの判断の仕方によって、人生の成功と失敗がおのずから別れるのである。


勤倹貯蓄といえば、ただ倹約して貯金をすることと解釈する者がいるけれども、決してそうではない。勤倹とは勤勉にして節約することであり、換言すれば「業務を勤勉し、冗費を節する」ことである。すなわち「勤」は積極的な語で進取を意味し、「倹」は消極的な語で保守を意味する。ゆえに両者が揃って、初めてその教えは効果があるということを皆に教えたい。


意志の弱い人は、取り引きの間、始終人の後に立って、いわゆる「ひけ(おくれ)」を取るものである。このような人は情実にこだわって、常に損害を招く。


意思の弱き人は、友人知己のために保証人等となり、不測のわざわいを買うことあり。そのごとき一時の人情に駆られて、自己の利害を顧みざる人は、勤倹貯蓄を実行するあたわず。


意思の弱き人は、その行為常に不文律にして、精神快活ならず、したがって自己の情欲を制して、勤倹貯蓄を成すの勇なし。


易きを好み、難きを避けるは人の常である。勤倹は美徳であるが、その実行はすこぶる至難の業である。意志の強さ、すなわち克己心の養成を最も肝要とする。


意思の弱き人は、何事にも気の移りやすく、衣服調度のごとき、時々の流行を追い、外見を飾るをもって能事とす。しかる虚栄の奴隷となる人は、予算外の出費もかさみ、ついには先祖伝来の家産をも減ずるに至る。いわんや貯蓄をや。


主人は一家の模範なり。我れよく勤めなば、衆何ぞ怠らん。我れよく倹ならば、衆何ぞ奢らん。我れ克く公ならば、衆何ぞ敢て私せん。我れ克く誠ならば、人何ぞ偽らん。


自分の利益を外にして散財してまでも今日まで参りましたが、一つとしてお前の為に助かったと言って大層喜ばれたものはない、比較的恨みを受けるような場合になっている。しかしその恨みは私においてやましい所がないから一向に痛ようを感じませぬ。


26歳で両替店「安田屋(のちの安田銀行、現みずほフィナンシャル銀行の一部)」を開業した際の誓い(1)独力独行、決して他人を頼らぬこと、一所懸命働くこと。(2)嘘を言わぬこと。曲ったことをせぬこと。正直に世を渡ること。(3)生活費、小遣銭などはすべて収入の八割以内とし、二割は非常の時のために貯蓄すること、また住宅には身代の1割以上の金を決して使わぬこと。


これはよいと思った事は決してそのままにせず、必ず実行してみる。また、自分の慣習上、悪いと心づいた事は必ず禁断する。おそらくは人間の貧富貴賎の岐れ目はここであると思う。


吾人の心掛くべきは、積土成山にあり。或いは投機により、或いはその他の方法によれば、時に或いは一攫千金を得といえども、これ正しき道に非ず。生計に困る人ほど貯蓄の必要がある。


一にも人物、二にも人物、その首脳となる人物如何。満腹の熱心さと誠実さを捧げ、その事実と共にたおれる覚悟でかかる人であれば十分。独立心と克己心の強弱が人の貧富の岐路となる。


人生は一歩一歩順を追って前進す。世路は平々坦々たるものにあらずといえども、勇往邁進すれば、必ず成功の彼岸に達すべし。勤勉、努力、節倹、貯蓄、一日も怠るべからず。


金を増やすだけで減らさぬのを世間ではやっかむのかもしれぬが、実は自分は少しでも増やし、少しでも多くし、それをできるだけ効果的に使おうと苦心しているのであって、いまにして金儲けがやめられぬのも、その志が大きいからである。


いまでも自分は金儲けを考えている。考えているばかりではなく、やかましく店(安田財閥)の者にいいつけて実行させている。世間ではわしを守銭奴か何かのように避難しているが、おかしな話ではないか。若いものの商売熱心を褒めつつ、老人の商売熱心をとやかく言うなんて。銀行家の自分が最後まで銀行家として働くことのどこがいけないのか。自分には甚だそれが解せない。


勤倹貯蓄を遂行することは、人生の必要事項であり、また成功を得るための一手段である。


意志の弱い人は、困難なことや紛糾する事件に遭遇すると、すぐに参ってしまったり、または嫌がったりし、ついに何事も成し遂げることができない。このような人は、結局、奮然たる気力を発揮して事に当たる勇気がないので、終生向上することはできない。


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