大橋光夫の名言 一覧

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大橋光夫のプロフィール

大橋光夫、おおはし・みつお。日本の経営者。昭和電工社長・会長。東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業後、旧三井銀行を経て昭和電工に入社。米国勤務、総合企画部長、常務を経て社長。そのほか、石油化学工業協会会長や日本化学工業協会会長、中外製薬やみずほフィナンシャルグループの社外取締役などを務めた。祖父は浜口雄幸首相、父は大橋武雄労相・運輸相

構造改革はいまだ途上です。少しでも油断したら改革はストップしてしまいます。


市況左右されない有機化学と無機化学を融合した独自商品を開発し、シェアや売上高を負わない個性派化学会社を目指してきました。


私が社長に就任して4年目の決算は悪夢でした。昭和電工の膿を出し切るため、342億円の純損失を計上し、1000人以上の希望退職にも踏み切ったからです。社内には反対の声もありましたが、腹を括って決断しました。


経営再建のための多額の損失計上が許される条件は、銀行の融資継続と市場の信用維持でした。そこで342億円の純損失を計上した01年12月期の決算発表で、新規事業育成と既存事業強化を目指す新3か年計画を同時発表しました。マイナス成長を前提に果敢に事業構造改革を成し遂げたのちの明確な成長戦略を打ち出したのです。


名誉欲で出世したいと思う必要はありません。しかし、出世しなければ実現できないことがあることも事実です。縁あって入った会社を、少しでも理想に近づけたいという意欲を持って仕事をしてほしい。それこそが自己実現です。


私も社長になることを目指して仕事をしてきたわけではありません。しかし、問題意識だけは常に持っていました。若いときから「自分ならこうするけど、いまはそうなっていないな」ということに出くわすたびに、メモを書いてストックしていました。そして社長に就任した際、それらを読み直しました。中には若い浅はかな考えもありましたが、自分がリーダーになったときには必ずや実現したいという信念がそこに刻まれていました。


いまの若い人は、身の回りにのみ関心を示し、自分と異なるものには関心がないという話を聞きます。異なるものへの関心の低さは、向上心や問題意識の欠如にも通じるものではないでしょうか。


企業のグローバリゼーションが進展する現在においては、自国企業のみならず、他国企業、他国文化との接触は避けられません。そこで摩擦や軋轢が生じれば、企業は打撃を被ります。合弁や合併、提携においても、内部の異文化との抗争にエネルギーを使ってしまうと、企業は疲弊してしまいます。しかし、異文化とうまく融合できれば効果も大きくなり、有益な多くのものを手に入れることができます。


私は歴史の本を読んで感動すると、舞台となった土地を訪れたい願望に襲われます。その場に立ち、主人公がそのとき何を思い、どうこうどうしたか、その判断が正しかったのかなど想像を巡らす楽しさは何ものにも代えられません。帰ってきて本を読みなおすと、前とは違った読み方になります。


読書から学ぶことは数多い。人は歴史や自らと異なるものを知って初めて、自らが向かうべき方向を学ぶことができます。私は本をただ読み流すだけでなく、感じ取るものがあるページや特定の行に傍線を引いてメモを取るようにしてきました。それが積み重なると自分の糧になるものが増えてきます。本は問題意識を持ちながら読むことが重要です。


お詫びの際に大切なのは、相手の期待の上を行くことです。逆に褒められたときに出向くのは下の者でいい。失礼に当たると思われがちだが、先方は理解してくれるものです。人は往々にしてその逆を行いがちです。


損失について「できるだけの補償をします」などと伝えるのは良くありません。まずは、お詫びの気持ちを伝えることです。金銭的な補償については「改めてご相談させていただきます」として、お詫びとは切り離すべきです。


ミスには必ず理由があります。ただ、それを伝えるのは今後の対策のためです。弁解と受け取られては元も子もありません。意外に怠りがちですが、立てた対策は必ず相手に報告をしなければいけません。さもないと、相手はこちらが本当に手を打っているかわからず、不安を感じて注文を他社に移してしまいます。お詫びの本当の基本は、相手の立場に立つことです。事故直後が無理なら、後程ご報告いたしますと伝えればよいのです。


営業をやっていた私は、お詫びなど日常茶飯事でした。会ったときは言い訳は一切しない。応接室で上座に通された時は仕方ないからそのまま座りますが、お茶は飲まない。相手が不在のまま待たされたら、許可を得て現場に行きます。40度を超える溶解炉の前で、作業中の鋳物業の経営者の脇に座り込み、じっと待ったこともあります。向こうからすれば、背広でクソ熱い現場まで来てくれたと胸に響くものがあったはずです。実際、そのあとで注文が二倍になりました。訪れて会ってくれなくても、毎日必ず立ち寄り、粘るしかありません。


詫び状を書いて出す前に、謝罪のために直接相手を訪問するのが常道です。まずお詫びに行き、その上で丁寧な手紙を書けば、よりハートが伝わります。お詫びに出向く者の地位は高いほどいい。上の者が行ったからといって、自社の格を落としたことには決してなりません。その顧客をいかに大切にしているかを表現し、この会社は大丈夫だと思わせることができれば、以後も注文は継続するし、場合によっては増量してくれる。自分より下の者に「ひとまず謝ってこい」と押し付けるのは絶対にいけない。


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