大島康朋の名言 一覧

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大島康朋のプロフィール

大島康朋、おおしま・やすとも。日本の経営者。大島産業グループ社長。福岡県出身。和歌山県の野球名門校である箕島高等学校で二塁手として甲子園に出場。卒業後、父の急病により家業の建設業を継ぐ。建設業だけでなく運送業にも進出し、同社を大きく成長させた。『The Japan Times』の「アジアの次世代の最高経営責任者100名(2011)」に選出された。

やっぱり日々一段ずつ階段を上っていくことこそ本当の早道じゃないですか。成功へのエレベーターなんか、絶対にありませんから。


例え苦しい事が起こっても、ピンチの後はチャンスがくると確信しています。ツーアウト満塁で攻められているならここをガンバル!!そういう習性しかないですし、だからこそ全てに対して前向きに頑張れるのかもしれません。


「仕事が先。カネは後。口は最後」を座右の銘にしています。いま、お客様との信頼関係を築くにも、この順位が変わることはありません。


若い経営者あるいはビジネスパーソンの方々に対して「急ぐな、焦るな、慌てるな、見栄張るな」とだけは申し上げたい。誰だって背伸びしたくなるときがあるものです。でも、身の丈に合わない真似は慎むのが賢明です。


会社のモットーは「ガンバル!!」です。自分自身にひたむきであろうという気持ちを込めています。それで十二分だと思います。立派な目標やビジョンの美辞麗句に縛られて、「いま」肝心なことを見失ったり、浮足立ったのでは本末転倒です。


私は目標やビジョンを明示しません。不思議がられますが、私にしてみれば明日何が起こるかわからない激動の時代に、先のことを語れる方が不思議です。むろん心の奥底に秘めたものはあります。でも最も大事なのは、目の前の仕事をひとつずつ完璧にこなしていくことです。


10年ほど前、物流部門のトラックにGPS車両動態管理システムを導入しました。ドライバーの仕事ぶりはオフィスにいては見えませんから、システムを通じて客観的に評価したいと思ったんです。自己アピールの上手な者だけが、上手いこと生きていけるような会社にはしません。それに人間なら、「ついアイドリングを止めなかった」「効率の悪い運転をしてしまった」ということがあるでしょう。システムを使えばドライバーを人間の弱さや間違いから守ってやれるんです。


私も社員も間違ったり失敗することはあります。ただ、一歩ずつ確認しておけば振り返って問題点を発見し改善しやすい。すると致命的なミスを防ぐことができます。


私自身、土木工事の作業現場やトラックの運転そのもののプロではありません。そのことがある意味では怖さにつながっていて、大勝を狙う戦術は選びません。何をするにも一歩一歩踏みしめて前に進んでいるつもりです。


私は高校野球の名門である和歌山県の箕島高校へ進みました。尾藤公監督の采配は体にしみこんでいます。「勝たなくてもいいが、負けるな」。大勝を狙うなということです。一点差でも立派な勝利。甲子園では負ければ明日はありません。実際、当時の箕島高校は僅差の勝利が多かったし、たとえ黒星でも大量失点は許しませんでした。


家業に携わったのは高校を出てすぐ、父が病気とわかったときでした。とはいうものの、そんな若造に父の代わりは務まらない。そもそも社員たちはずっと年上です。悩んだ時期にある人から「大島、仕事は年齢じゃない。結果だ」と諭され、自分の担当だった営業活動で答えを出すことに専念しました。少しずつ実績をあげるようになると、私を見る社内の目が変わりました。それが私にとって、仕事、ひいては経営の原体験です。


弊社は粛々と仕事をこなすだけの会社ですので目標なんて持ってはならないと思っています。ただ毎日、きちんと仕事を丁寧にこなすことが我々の使命です。


社員に対しても、ここで働いてくれているのは何かの縁だと思っていますし、そこには人間関係ができる絆があるんと思っています。何百万もの会社の中から弊社で働いているのも、糸の端っこでひっかかったような縁なんだと思います。その糸を半分ずつにするからこその絆。私はそこに重きを置いています。


商売をしていてよかったなと思ったのは、とある親子からの手紙でした。その親子は店を畳んで出て行こうとしていたそうなのですが、たまたま弊社のトラックが目の前に停まったそうでそこには「ガンバル!!」が見えたそうなんです。これも何かの縁だからもう一回頑張ろうということで続けたら成功し、感謝の声をいただいたんです。これも何かの縁でしょうね。仕事をしていてよかったと思いました。
【覚書き|同社のトラックの側面には大きく「ガンバル!!」と書かれている】


13年経っても成功した実感はありません。まだまだ終わったわけではない。成功したと思ったとたんに、そこですべてが終わってしまう。


もし、これから福岡や九州の他県でビジネスを展開しようとお考えなら、やっぱり地元の取引先と早く信頼関係を築かれることが、軌道に乗るための近道です。あえて「正直なビジネスをしてください」と申し上げるのが、最も的確かもしれません。ここは大都会とは違います。もちろん、どこでも嘘はいけませんが、例えば三大都市圏に比べたら、九州のビジネス社会は狭い。「悪事千里を走る」というとおり、九州で悪評が立ったら一瞬にして知れ渡り、信用を失います。


無事故で工期や納期の指示・約束を守り、守秘義務を果たす。きちんとあいさつをする。まさに当たり前の務めを粛々と実行することで、大島産業はお客様からご信頼いただいているのだと思います。


本当に信頼していい人物かどうかを見極めるのに、下手なコミュニケーションなど無用。男の仕事は、いわば後ろ姿で分かるものです。丁寧に洗車し、運転席も清潔にしているか。そこに運転ぶりや荷物の扱い方も透けて見える。制服の着こなしや、歩き方さえも仕事ぶりを雄弁に語る。当たり前のことから、その男の信頼度が伝わってくるものです。


大島産業のモットーは「ガンバル!!」です。日々当たり前の務めを当たり前に、粛々と果たしていこうという思いを込めています。そこから互いの信頼関係が生まれると、私は確信しているんです。


会社経営でも、私は「損失は出すな」とだけいって、それ以上の目標は役員にも社員にも課しません。ただ、私一人の胸のなかに描く理想の企業像ならあります。その一端を言葉に表せば、「1カラットしかなくても、10カラットのダイヤより輝いているような会社」。見かけの規模よりも中身が本当の勝負だということは、ずっと意識してきました。


建設企業にして物流企業。こうした会社は、ほかにあまりないでしょう。「雨が降れば仕事にならない建設業だけではダメだ」と私は思っていました。主な仕事である公共工事は工期が長く、資金繰りに苦慮することも多かった。だから物流に参入した狙いは、円滑なキャッシュフローの確保にあります。参入後、キャッシュフローは安定し、建設部門の技術面などへ戦略的に投資できるという好循環も生まれています。


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