大久保直子の名言 一覧

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大久保直子のプロフィール

大久保直子、おおくぼ・なおこ。日本のマナーコンサルタント。東京出身。学習院大学法学部卒業後、BMW東京に入社。同社で6年半営業を経験したのち、スペインの陶磁器メーカー日本法人「リヤドロ・ジャパン」、人材派遣会社、社員教育・研修会社を経て独立。ビジネスマナーなどについて教えている。著書に『オトナのたしなみ接待・おつきあい入門』ほか。

接待では、日常のビジネスを越えた人間同士のつき合いとして、相手への敬意を忘れずにもてなし役に徹しましょう。それがゆくゆくは発展的な関係を生み出す礎となっていくはずです。


接待という非日常のビジネスシーンは、日頃の仕事では見えてこない、お互いのセンスや人間性まで垣間見えてしまう場です。そのぶん、接待する側は緊張しますが、これをきっかけに相手に好感や親しみを持ってもらえれば、ビジネスの利害関係を超えた、人と人のつながりが生まれてきます。


会食などでの会話の内容は、双方がリラックスして楽しめる話題を中心にしましょう。また、会話を盛り上げるには、ある程度の知識や教養が必要となってきます。相手の言っていることがまったくわからないという事態にならないよう、日頃から新聞や本に目を通し、さまざまなジャンルのことに関心を広げておくように心がけましょう。たとえ知らないことでも相手に質問をしたり、話を広げたりして、会話を上手につなげていくコミュニケーションのセンスは持ちたいものです。


テーブルマナークラスで「相手が話している間は、食事の手を休めるべきか」という質問がよくありますが、基本は食べながら会話を進めるのがマナーです。話に夢中になり料理がどんどん冷めていくのはお店に対して失礼で、食事のマナーにも適っていません。


お店選びは、接待の成否の大きな決め手となります。つき合いのある店があればそれに越したことはありませんが、相手によって変わる料理のタイプやアクセスを考えると、必ずしも条件に当てはまるとは限りません。そんなときは、下見を兼ねて一度食事に出かけてみることをお勧めします。


接待は、コミュニケーションの場ですから、相応の「教養力」も求められます。会話で必要なのは、単なる聞き役になることではなく、相手の話を受けてコメントや質問をする反応の良さです。それには日頃から自分の関心分野だけにとどまらず、いろいろなことに興味を持ち、吸収しようという姿勢を持つことです。それは中堅ビジネスマンとして備えていたい、視野の広さや度量にもつながっていくはずです。


あらかじめ相手の好みをリサーチしておくことも、相手を喜ばせる接待の重要なポイントです。日頃から接待や食事会などが生じる可能性がありそうな相手には、会話の中でさりげなく引き出しておく、先を読んだ行動が肝要です。


ときには自己投資として、接待向きの上等な店に足を運び、料理の盛り付けや食器のあしらい、お店の雰囲気、サービス、そして、周りのお客さんの様子や会話、服装などを意識して観察することが必要です。良いものを知ることで、正しい判断基準は養われていくのです。こうした場に慣れることで、テーブルマナーを守りながら、ゆったりと会話を楽しむ余裕も備わってきます。


接待のために使うお店を判断するうえで、内装や立地、価格、人気度などは、ごく表面的な要素と考えてください。これだけでは、お店の格までは判断できません。それよりももっとさりげない部分――たとえば、フレンチやイタリアンならば、よく磨かれたシルバーのカトラリー(ナイフやフォークなどの食卓用金物)やクリスタル製のグラスを使い、日本料理ならば掛け軸や生け花にも季節を感じさせるあしらいがなされている――など細部に至るまで配慮の行き届いた店を見分ける目が必要です。


相手に喜ばれるいい接待をするには、それなりの用意周到さが必要です。その準備段階として、「場慣れ力」と「リサーチカ」、そして「教養力」を日頃から鍛えておきましょう。


接待は日常の仕事の枠を越えた場で「ともにいい時間を過ごす」ことに意義があります。それによって相手と心を通わせて、仕事を円滑に進めるための地ならしができるのです。


接待を終わらせるタイミングは、相手にゆだねず、こちらが仕切り役となってさりげなく締めていきましょう。


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