外尾悦郎の名言 一覧

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外尾悦郎のプロフィール

外尾悦郎、そとお・えつろう。日本人彫刻家。バルセロナのサグラダ・ファミリア教会主任彫刻家。福岡県出身。京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業。同大学非常勤講師を経て、バルセロナに渡りガウディの建築、サグラダ・ファミリアの彫刻に携わる。バルセロナのサグラダ・ファミリア主任彫刻家となった。著書に『バルセロナ石彫り修行』『バルセロナにおいでよ』『ガウディの伝言』ほか。

伝承すべきは、その本質です。


私は見るべき方向を示し、仲間を信じるだけです。


職人とは、ものづくりの本質に気付き技術が高まってゆく瞬間に幸せを感じるものです。


必要であれば異文化さえも、伝統の中に吹き込む新風として取り込む。自信を持って一歩踏み出す勇気があれば、日本はものづくりで世界を良い方向へと変えられるはずです。


グローバル化の波を受け、日本人の意識は外に向かいがちですが、自分たちの中にある大切なものに気付き、それを持って異文化と対時することが、グローバル化の第一歩だと思います。


サグラダ・ファミリア教会をつくるということは、それをつくりながら自分自身をつくることです。何をつくるべきか、どうつくるべきか、愛情を持ってそれを追求し続けることで技が磨かれ、自分が成長していくことを実感する。


私の仕事場の扉には「まず初めに愛情があり、そして技術がある」というガウディの言葉を掲げています。伝統だけを守っていてはその本質を守ることはできない。時代ごとに愛を持って新風をそこに吹き込んでいく努力を続けることで、いつしか伝統の上に築き上げた高みに立っていることに気付く。


どんな時代にも職人たちの現場には、技術やその伝統を守らなければ自分たちの価値がなくなってしまうのではないかという不安が存在します。しかし、なぜガウディはサクラダ・ファミリア教会の仔細な設計図を残さなかったのかを考えると、伝統を守ることや技術の伝承が大切なのではなく、時代ごとに人々への深い愛情を表現していくことが、この壮大な建築物をつくり続ける目的なのだということが理解できます。


ガウディはサクラダ・ファミリア教会の仔細な設計図を残しておらず、模型や弟子たちが作成した資料などもほとんどスペイン内戦で消失し、わずかな資料を頼りにガウディの設計構想を推測するといった形で建設が進められています。構想のヒントを探るために誰もがガウディばかりを見ている中で、異邦人である私はもがき苦しみながら1つの答えを見出しました。それは「ガウディが見ていた方向を見よう」とすることです。彼が見ていた方向とは、自然への深い志向です。日本人が厳しい自然との共生の中で長い年月をかけて手に入れた知恵や心構えを、彼は一生のうちに理解し、その大切な教えをサグラダ・ファミリア教会という教会建築を通して人々に伝えようとした。それを感じ取ることができたことが、私の仕事の質やレベルを一気に高め、評価されたのだと思います。


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