夏川賀央の名言 一覧

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夏川賀央のプロフィール

夏川賀央、なつかわ・がお。日本の人材プロデューサー。東京出身。早稲田大学第一文学部卒業後、大手出版社など数社に勤務したのち独立。会社経営の傍ら、能力開発に関する著作を多数執筆している。主な著書に、『なぜ、仕事ができる人は効率を無視するのか?逆転発想の時間術』『成功しちゃう人脈はじつは公私混同ばかり』『なぜ、仕事ができる人は残業をしないのか?』『仕事ができる人は、仕事ができる人を真似ていく』『仕事を面白くしたいときに読む本 みんながぶつかる見えない壁の乗り越え方』など。

これからの時代、会社の指示通りにしか動けない人は生き残ることが難しくなります。会社の中だけの狭い世界では生まれてくるアイデアにも限界があるからです。それよりも求められるのは、会社から言われなくても、新しいアイデアや価値を生み出せる人です。つまり、付加価値のある人です。自分の付加価値を高めるには、興味あることに積極的に飛び込んでいくことが大切です。


肌で感じると、「このお店がお客から評価を受けているのは、○○の理由があるからじゃないかな」とか、「小売業界の再編は、これから○○の方向に進んでいくんじゃないかな」といった自分なりの視点や着想を持つことができるようになります。すると仕事の場面でも会議での発言や企画書の質に磨きがかかってきます。


もはやコツコツ地味に働いても、必ずしも出世は望めません。むしろ、変化の激しい時代は、他とは違う個性的な人材にこそみんなの期待が集まるのです。過重労働とストレスから解放され、自分の楽しいこと、好きなことに時間を使う。そしてそれが仕事のうえでもプラスになるなら、残業なんてしている暇はないのではないでしょうか。


会社帰りに街をブラブラしたり買い物をすることも、流行や消費者の気持ちを理解することにつながります。それは、ダラダラ残業して、いつも居残りメンバーで飲みに行ってしまうような人では、なかなか学べないことです。大切なのは、残業をせずにただ早く帰るだけでなく、その時間をどうやったら仕事に活かせるかという視点を持つことです。


まずは自分を「残業をしない人」と職場で印象付けることです。そのためには、こそこそではなく思い切って、毎日堂々と帰る姿を見せるようにすることです。もちろんそれだけでは、単に仕事をしないダメ人間と思われるので、やるべき仕事をこなしたうえで、プラスアルファの成果を見せる必要があるでしょう。


周囲の目を気にせず、正々堂々と定時に帰れるようにするためには、同僚の指示を得ることも大切です。そのためには、以下の3つは守る必要があります。残業する、しないにせよ、職業人としての最低の義務は果たしておかなければなりません。

  1. 仕事の期限はしっかり守ること
  2. ほかの人に迷惑をかけないこと
  3. きちんと成果を出すようにすること

残業しないで定時に帰り始めると、最初の4日間ぐらいは、上司にムッとされるかもしれません。5日目ぐらいには「お前、どういうつもりだよ」と言われることもあるでしょう。けれど、それ以降は「あいつは残業しないヤツだ」というキャラクターが固定されて、何も言われなくなります。いままでは、残業している周囲に自分を合わせていたわけですが、これからは残業しない自分に周囲が合わせてくれるのです。


残業しないのは、将来自分が仕事で成果をあげるための自己投資なのです。この認識をしっかり持っていれば、後ろめたい気持ちを抱くことなく、自信をもって定時に帰ることができるようになるはずです。


残業しないで変えることは、仕事をサボることなのでしょうか。そんなことはありません。8時間の労働時間はしっかりと働いたわけですから。むしろ大した仕事もないのに意味もなく残業をしているほうが、人生をサボっているといえます。


毎晩遅くまで残業に精を出している人が真面目だというのは確かですが、それが評価されるかどうかはまた別の話です。いくら忙しいからといって、会社だけに閉じこもっているのは、自ら未来を放棄するのに等しい行為だと私は思います。


「会社を出たあとの時間」は、「会社にいる時間」よりも価値が低いというのは本当なのでしょうか。私はそんなことはないと思います。むしろ、私が知っている「仕事ができる人たち」のことを思い浮かべるかぎり、できる人ほど「会社を出たあとの時間」を重視しているように思います。ある人は、定時で会社をあとにしたその足で社外の勉強会に出席しているといいますし、情報収集のために書店巡りをする、という人もいます。街中をブラブラ歩くのが大切だと力説する人もいます。彼らが会社を出てそういう活動に力を割くのは、ひと言でいえば「差別化」のため。競争の激しい現代では、あらゆる仕事、あらゆる場面で他人との違いを際立たせる必要がありますから、できる人は、周りがやっていない活動にこそ力を入れ、自分の強みに磨きをかけているのです。


仕事量が多かったり、突発的な仕事が入ったり、段取りの組み方が悪かったりすることも残業を生む大きな原因ですが、それとともに心理的な原因を見逃すことはできません。その心理的な原因とは、「残業をせずに早く帰る」ことを、無意識のうちに「サボる」と同一視してしまっている、ということです。真面目な人ほど、「会社で仕事をする時間」にこそ価値があると考えて、「会社を出たあとの時間」の価値が低いと判断しているのではないでしょうか。そうした思い込みがあるから、いくら仕事を効率化しても早めに帰ることができず、自らあれこれと仕事をつくり出して残業をする、という状態に陥っているのではないかと思います。


仕事の時間と遊びの時間を分けて考えるから、時間の確保が難しいのです。日常生活での体験すべてが、いずれ仕事に活きると考える。つまり、公私混同です。仕事と遊びを一体化させて、仕事の延長線上の意識でプライベートの時間を過ごすようにすれば、普段の生活にも様々な発見や気づきがあるでしょう。


積極的に外に出ること。世間で売れているモノを知る、話題になっていることを体験してみるなど、世間を知ることが大切です。


最近は、社員全員に同じような能力や働きを求めるというよりも、それぞれの個性を活かして新しい価値を生み出すことが求められています。これまで埋もれていた部下の性能を発掘するのは、無駄を排除しないコミュニケーションを通じてのみ可能でしょう。


企画のアイデアを考えているときに、同僚や部下との雑談からヒントを得たり、問題解決の糸口が見つかったりすることがあります。また、雑談を通じて部下の趣味や個性をさりげなく把握しておけば、個性にあった仕事の割り振りも可能です。


大切にしているムダのひとつは、コミュニケーションです。コミュニケーションを効率化しようとすると、雑談をせずに仕事の話しかしなかったり、部下との会話が報連相だけになったり、直接顔を合わせずにメールだけでやりとりになったりします。しかし、それだけでは不十分なのです。コミュニケーションこそムダが必要です。


私は編集者時代から、自分の専門だったビジネス書はもちろん、小説でも売れている本は読むようにしていました。また、新書を買うときは、仕事に必要な本のほかに、哲学や歴史など、あまり読む機会はなかったけれども気になる分野の本も一緒に買うようにしています。仕事に関係のない本を読んで何の役に立つのか、と疑問に思うかもしれません。たしかに直接は役に立たないかもしれませんが、たとえば歴史や科学についての本も読んでいる営業マンの話には、営業本しか読んでいない営業マンにはない面白さが出てきて、お客に気に入ってもらえるかもしれません。


私がお勧めするのは、あえてムダを積極的に取り入れることです。忙しいからといって、会社と自宅の往復だけの生活に甘んじるのではなく、ムダを承知でいろんなことをやってみる。そうすることで、巡り巡って仕事の質や効率が上がるはずです。


企画を考えたくてもアイデアが出てこない、部下とのコミュニケーションが上手くいかない、などと悩みを抱えている人は多いようです。それは、仕事の効率化が過剰に重視され、無駄が排除されてきたことが一因になっています。一見して無駄と思われることの中には、自分の可能性を広げてくれる要素がたくさん詰まっています。


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