堀場雅夫の名言 一覧

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堀場雅夫のプロフィール

堀場雅夫、ほりば・まさお。日本の起業家、医学博士。東証一部上場の分析・計測機器メーカー堀場製作所創業者。京都生まれ。京都帝国大学在学中、堀場製作所の前身である堀場無線研究所創業。京都帝大理学部物理学専攻卒業後、堀場製作所設立。同社を世界トップシェア製品を抱えるメーカーへと育てた。学生ベンチャーの草分け的存在とされ、ベンチャー企業の育成に積極的にかかわっている。

日本はもはや元には戻れない。新しい道を探らなければならない。


今までの延長線上ではなく、新たな価値を生み出して社会に貢献していかないと生き残れない。


僕自身、3年遅れたけれど53歳で社長を退いた。これは自らの経験を通じて「社長は体力、気力が充実する40代がベスト」という考えがあったから。


社長は40代で就任して50歳になったら引退。役員も60歳で定年するのが理想。そうしたら会社、ひいては日本は本当に元気になる。


自分が好きで得意なことだけをトコトンやれ。イヤだと思うことは堂々とやめてええ。さすれば人生、きっとうまくいくんですわ。


組織を変え、マンネリが出てきたらまた変える。縦割りから横割りへ、横から縦へという具合に繰り返せば、職場が沈滞するようなことはない。


生き生きと人生を送る社員からは新たな製品や事業を生み出すアイデアが必ず出てくる。


僕自身は、仕事の生産性を上げ、欧州の先進国並みにきちんと休む方が望ましいと考えている。だらだらせんとコンセントレート(集中)せいちゅうことや。


異国でしんどい経験をすれば、それだけ人生の幅は間違いなく広がる。まずは行ってみることや。


やりたいことをやるためには、最初のうちは違うこともしなくてはいけない。結局、ひとつひとつを丁寧にこなしていくしかないんです。


人間は死ぬまで働ける。むしろ働いている方が元気や。定年後、すぐに老け込む人が何と多いことか。中小企業のおっさんなんて、ずっと仕事しよるから高齢でも皆生き生きしとる。


人口減少を嘆いてばかりいても始まらない。人口減のデメリットをいかに抑えながら、メリットをどう伸ばすかを考える方がよほど建設的やと思いませんか。


僕は戦時中、「人間の最悪」を経験しましたから。そこが僕の「ゼロ」。それより悪かったことはその後、一度もない。だから、楽観的でいられる。


ダメと言われた地方でも新たな視点で見れば潜在能力は十分にある。


地方再生に必要なのは、地域の人には当たり前のものを別の視点から見る目利き。


日本人の課題は、持てる力を120%発揮して具体的なアクションにつなげられないことなんですよ。積極性、アクティビティーが低いわけ。本質的な能力があるんだから、これをいかに引っ張り出すか。日本人に「こんなのやれ」と言ったら「いや、私にはできませんわ」。こう言います。だけどアングロサクソンの方は「おまえには無理やな」と言っても「やらせてくれ」と言う。こういう考えに変えたらいいだけ。それで日本は限りなく明るい。


ビジネスチャンスというのは人間がいる限りなくならない。それを「そんな商品を作った前例はない」とか「そんな開発をするのは格好悪い」とか会議で言い訳して積極的にチャンスを見つけようとしていないだけじゃないですか。


フルスロットルで走ったことありますか。フルスロットルでいっぺん、1週間でも1カ月でもやってみろと。本当の能力が出てきますよ。2日徹夜したら3日目は死ぬとかって言うけど、死なへんねん、そんなもの。


日本は反撃不能なほどダメージをまだ受けてませんよ。国難だとか、何を大げさなことを言うとんのやと。三度の飯が食えるどころか、医者から肉を食ったらいかん、酒を飲んだらいかん、白い飯もあんまり食うなと言われている、そんな時代やないですか。どこが不景気やねん。


お前を5分叱ることで、お前はわしを2時間も3時間も占有したんやど。わかっとるやろな。わしがもう何も言わんようになったら終わりや。わしが叱ってるのは、お前に期待してるからや。
【覚書き|部下を叱ったときの発言。氏は叱る前日からどうやったら部下に理解させることができるかを何時間も考えてから叱った】


いつまでもテレビや白物家電にしがみついているのではなく、新たな成長産業に軸足を移し、再び切磋琢磨することです。そうすれば、日本の技術力は今後とも全体として、世界一の水準を維持し続けるはずです。


日本の技術力が低下していると懸念する声がありますが、私は悲観していません。日本人は凝り性で、やりだしたら止まらない。なぜ、世界で日本製品が売れるかわかりますか?信頼性があるからです。これは何ものにも替えがたいこの国の武器です。


日本の農業は世界と戦う技術力を持っています。1980年代にオレンジの輸入が自由化され、米国から安い柑橘類が入ってきました。当時、日本のミカン農家は全滅すると言われましたが、結果はどうでしょう。値段は高くても美味しく、食べやすいミカンをつくるために農家が知恵を絞り、いまでは世界に品質が認められています。


自分の信念に基づき、本物の技術さえ磨き続けていれば、いつかは必要とされます。技術屋の商売とはそんなものです。重要なのは、正しい信念を持ち続けることでしょう。


人間、「絶対にやりたい」と思い詰めれば、100%は無理でも50%くらいのことは成就する。できないのは簡単に諦めるからだ。誰でも人生は一回限り。文句を言わんと、やれ!僕が言いたいのは、このことである。


これからの日本企業は、人海戦術の綱引きではなく、頭脳で競い合う場面が増えるだろう。また、海外市場に比重を移すにつれ、様々な意味で日本型からの脱皮を迫られるだろう。そうした状況変化に対して新型の人材が必要だと思うのである。


もし、あなたのビジネスプランが「論理的に正しく、企業哲学に合致し、商売になる」という3条件に合致した正しいものであったら、必ず応援してくれる人が出てくるだろう。僕自身、何度も失敗をしているが、土俵際まで追い詰められ、それでも頑張ろうとしていると「それは面白い。やってみろ」と言ってくれる人が現れた。


世間には「二流でも団結すれば一流になれる」という神話があるようだが、僕はまるで信用していない。我々のような研究開発型の商売では、二流の技術者をたとえ100人集めても、たった一人の一流にやられてしまう。


部や課を率いるグループの長は、それぞれが中小企業のおやじさんのような意識、すなわちオーナーズ・マインドを持たなければならない。何かプロジェクトを動かそうというときに、資金はどれだけ必要なのか、投資効率はどうか、従業員のマインドやスキルはどうなるのか、といったことにまで目配りしたうえで、自分の部署に責任を持つ。つまり社長の役割をきっちり分担することが求められる。


これからはミドル層の役割も変わってくる。かつて中間管理職の役割といえば、トップマネジメントの意志を正確に伝達することだった。しかし、世の中がネット社会に移行したために、いまは特別な秘密情報をのぞいてほとんどの情報を社員全員が共有するようになった。すると伝達役というかつての役割は小さくなる。


「論理的に正しく、企業哲学に合致し、商売になる」。この三条件を満たしているなら、たとえ上司が反対しても突き進むべきだ。


堀場製作所の売上高の6割以上を海外市場で挙げており、社員の比率も4700人中6割が外国人だ。人事にしろ税務、法律にしろ、あらゆる問題の大半は外国人や外国政府との間に発生している。そのため堀場製作所の幹部は、単に外国語ができるというレベルではなく、海外に赴任して実際に現地当局と規格づくりのやりとりを経験するといった濃密な海外経験が不可欠となる。だから当社では、役員へ登用する際に海外赴任経験を最低条件としている。


これまでの日本企業の価値観は、幼稚園児100人が大学生一人と綱引きをすれば幼稚園児が必ず勝つ。だから幼稚園児を団結しようというものだった。まさに旧型の発想である。しかし、当社のような開発型・頭脳型企業の場合はまったく違う。幼稚園児100人と、そこそこのレベルの大学生一人に対して簡単な微分方程式を解かせるとしたら、大学生は10分で方程式を解けるが、幼稚園児には絶対にできない。


旧来の日本企業は、社内の「和」に重心をかけすぎ、社員に「自分を捨てて全体のために生きるべきだ」という道徳を押し付けてきた。だが、今後は、いい意味で利己主義の人材が必要になる。もちろん「和を乱せ」というのではない。みんなで仲良くする前に、個々がしっかりとしたスキルと情熱、行動力を持たなくてはいけないということだ。


おしめの肌触りが良すぎると、赤ん坊は泣かなくなるし、2歳になっても自分でおしっこができなくなる。インキュベーター(孵化器)は必要だが、甘やかしたら抵抗力が身につかず、死んでしまいます。
【覚書き|ベンチャー企業の支援システムが充実しすぎることについて危機感を述べた言葉。】


日本企業を元気づけるには、60歳以上の人をみんな会社から外してしまえばいいんです。そうすれば1年以内に平均株価は倍になりますよ。あらゆる執行部門のトップは体力、知力、経験の面で40代が一番いいですね。社長は還暦が限界ですよ。私自身は53歳で社長を譲りました。


私はベンチャー育成機関の集まりなどによく招かれますが、半分は学者と役所の人で、本当にベンチャーをやってきたのは私くらいです。七転び八起きというけれど、ベンチャーは「一転びアウト」の怖さがある。そういう怖さを知ったうえで、ベンチャーの育成策を議論しなければなりません。


銀行というのは官庁主導の経営で、いまさら自己責任と言われても、本人たちは戸惑っているでしょう。システム統合の不備が指摘されている銀行だって、本当の経営者は官庁みたいなものです。頭取といっても、うちなら課長くらいの責任しか問えませんよ。結局、日本はお上のシステムだったんです。政治も役所も銀行も駄目なのにここまで来た。これが動き出せばすごい、と考えたらいい。


シルバー世代は自分の働きがい、生きがいを見つけるために、ベンチャーを支援する活動をしてほしい。企業に関する経験、見識は十分なはずです。世の中をよく知っている人たちが若いベンチャーに「おまえたち、そこはな」と教えてあげてほしい。それが本当の教育ですよ。


私は「ライオンと細い道」の小話をよく紹介します。細い道で10人がライオンに追いかけられ、3人が食べられてしまう。残った7人はそれでも逃げ出すだろうか。いえ、力を合わせて反撃に転じるでしょう。日本では革命は起きなくても、中国に経済成長で追い上げられて危機感が深まれば、そのくらいのバネは働きますよ。


人間が本当にパニックに陥る状況は2つしかありません。ひとつは食べるものがないとき。もうひとつは命の危険にさらされるときです。靴下が破れていたってパニックにならないでしょう。


いまの起業家はかわいそうだなと思うことと、甘えているなと思うことがあります。私らのころは文字通り「ガレージ産業」で、車庫にみかん箱を並べて事業を起こしました。いまそんなスタイルで大企業に売り込みに行っても、受付で追い返されてしまうでしょう。起業するのにも格好をつける必要があり、その分カネがかかります。反面、ベンチャー支援システムは私らのころと比較にならないほど充実しています。国も地方公共団体も融資制度などを用意して、至れり尽くせりです。


最近の日本は奇妙な雰囲気に覆われています。悲観論を口にしていると知的に思われる風潮です。何でも悪い面を並べていったら絶望的にもなります。私は大学在学中に終戦を迎え、堀場無線研究所を創業しました。物理学で身を立てようと思っていたのに、米国の方針で実験ができなくなったからです。そんな切羽詰まった体験からすると、日本人の多くが「最悪の事態」を経験していないから、ことさら悲観主義に走るのではないかと感じられます。


トンやキログラム単位で販売するのではなく、高付加価値品をグラム、ミリグラム単位で販売するビジネスモデルへ転換することが大切。たとえばセラミックは茶碗ならキログラム単価だが、コンデンサーにすればグラム単価へと付加価値が上がる。


堀場製作所には社内大学の「ホリバ・カレッジ」があり、そうした高齢社員の頭脳を最大限活用することを目指している。脳みそをすべて絞り出してコロッと死ぬ。その方が本人も幸せだし、医療費負担や介護の問題もなくなる。それどころか死ぬまで所得税を払い続け、最後は相続税を払ってくれる。


国家が本当に危機を迎える時は、どんな状況になるか知ってますか。街から犬がいなくなるんですよ。僕が21歳の時、この国は1度そうなった。食べるものがなかったから、食べられたんでしょう。牛とか馬は物を運んだり、戦場に行っていましたから。そして、街から犬が消えて3カ月後に終戦を迎えました。だから街に犬がいる間は大丈夫。自信を持って新しい年を迎えたらええんで。


最近、ドッグフードとかキャットフードを作っている会社の業績がすこぶる良いと聞いた。ダイエットキャットフードとダイエットドッグフードが、普通のドッグフードの倍の値段で売れるんですと。僕は常々、皆がダイエットとか言っている間は日本は大丈夫やと思うとりました。この間も、レインコートや長靴を履いた犬が近所を歩いとった。そんな国の一体どこが追い込まれてるんですか。


日本人の能力が高いのは製造業だけではありません。例えば農業。日本産のスイートオレンジなんて、あれほど手で簡単に皮をむけて、おいしいものはないということで、世界のフルーツの中でも最高の需要がある。ドバイに行ったら、日本産のメロンが1個15万円ですよ。ゴールデンキウイも超傑作。宮崎県や石垣島のマンゴーも世界一。これだけ競争力が高いのに、TPP反対なんてあほやないかと思いますわ。


大丈夫。何を慌てている。全く日本人というのは能力を過小評価していて、いつも悲観論ばかり。楽観論者より悲観論者の方が偉いと思われているんかな。ウチの従業員の半分は欧米人。いろいろな国の連中を見たり話をしたりしているんですが、やっぱり日本人は潜在的な能力がすごく高いと実感する。


大事なことは前任の社長と年長の役員が新社長にいらんことを言わないこと。僕も引退してからはたとえ経営に不安があっても一切、口を挟んだことはない。もちろん、相談されればそれには応じるが、意思決定はすべて社長に任せる。そうしないと新社が育たないし、部下も新社長と前社長とを天秤にかけるようになる。


いきなり「明日から君が社長だ」と言ってバトンを渡してもそりゃあ無理や。人格的に優れていてリーダーシップがなければ、誰もサポートはしてくれない。まずは40代の社員に社長を任せるような土壌を作ることが必要だ。そうすればおのずと「あいつを社長にしてみんなで盛り立てていこう」と思えるリーダーが出てくるはずや。


戦後、日本企業が急成長を遂げたのも上が全部抜けたからや。財閥解体の嵐が吹き荒れ役員がみんな追放された。会社に残ったのは若手の部長や課長。年長者でもせいぜい50歳くらいや。工場も焼けて取引先もない。だが同時にそれまでのしがらみもなく、だからこそ新しい日本を作ることができた。


伝統を受け継いだ人が社長でしっかりやっているのは、安定感はあるけれど、時にはしがらみを外して新しい時代に相応した生き方に変えるのも必要や。次の発展のきっかけになる。


50歳を過ぎると何より体力が落ちてくる。例えば、夜中に取引先と飲んでいても「そろそろ帰らんと、明日の朝、しんどいんと違うか」などと弱気になる。40代なら「明日は明日の風が吹く」てなもんで、朝まで飲んでも平気だった。だからトップスピードで走れる40代で社長になって、50歳になったら引退して次期社長のサポートに回る。役員も同様に60歳で引退や。


戦争中の修羅場の経験があるからこそ、私は常日頃から「おもしろおかしく」人生を送れと言うてます。人種、宗教観、政治信条などを超越して、基本的に人間の目標はこの一点に集約されると思っています。


日本人はいざとなったら強い。だけどいまはハングリーではないですからね。だからものにできるかどうかは、あなたたち次第です。


中近東では海水を淡水にしているでしょう。真水ができるのはいいけれど、それをつくるには塩分濃度がめちゃくちゃ高い排水を廃棄しないといけない。今度はその濃縮塩水で海の環境が変わって問題になっている。それをタンカー輸送費だけ払ってもらったら、日本が引き取ればいい。相手に感謝され、資源も手に入る。海の水には塩分以外にマグネシウム、カルシウム、カリウム、金、銀、レアアースも入っている。海水から取ったら割が合わないけれど、濃縮塩水からとれば割が合う。うまいことやったら、日本が資源国になれるかもしれない。こんな風に商売の種はごまんとある。


タイの友人は、週末に必ず日本米を自分の子供に食べさせているそうです。「現地のタイ米との味の違いを理解させるためだ」と言っていました。「日本米はこんなに美味い。だからタイ人はもっと頑張らないといけない」と教えているんです。


今のような大量生産、大量消費はもう続かんよ。そうなるとあまり資源を使わずに、それでいて付加価値のとても高い製品を作ることに経営のポイントが変わってくる。それに伴って経営者に求められる視点も「どれだけ付加価値を高めて、社会にその価値をもたらしているか」という具合に変わってくる。


堀場製作所の社是は「おもしろおかしく」。人間、好きなことをやっていれば集中力は高まるし、そういう人が集まる会社は結果として皆が、仕事と休暇、メリハリのある生活が送れるようになる。


国際社会で生きていくために必要な多様な価値観を身に付けるなら、やはり海外に行かんとあかん。現地でいろいろな経験をして、外国人の教授や学生と侃々諤々、議論をして負けて悔しい思いをしたり、何とか説き伏せたりするしんどい経験をせな。


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