堀史朗の名言 一覧

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堀史朗のプロフィール

堀史朗、ほり・しろう。日本の医師(心療内科)、医学博士。「エビス心療内科」院長。山口大学医学部卒業、山口大学大学院博士課程修了。アルバートアインシュタイン医科大学、ペンシルバニア大学医学部、ジョージタウン大学医学部に留学。東京慈恵会医科大学付属病院、板橋中央総合病院勤務を経てエビス心療内科を開業。著書に『累積疲労 心療内科医からの警告』『なぜか、疲れのとれない女たち 見えない恐怖「累積疲労」とは』『「疲れた」とつぶやいている女性たちへ』ほか。

心の疲労の原因が「上司との関係」だった場合、一番の解決策はその上司と違う部署に移ることです。ただ、そう簡単にはいきませんので、その場合は「上司の言うことを適当に聞き流す」ことをお勧めしています。


累積疲労を解消するには、まずは同じことを考えないよう、切り替えることです。どんなに忙しくても、スポーツや音楽といった趣味や遊びに没頭する時間を作り、頭をリフレッシュする必要があるのです。


なぜ心の問題が身体の不調につながるのでしょうか。人間の行動は脳の頭頂葉によって司られており、ここに脳内伝達物質が正常に循環していれば問題ないのですが、ストレスなどで脳内伝達物質が減ると、身体を動かす働きが鈍くなります。その結果、体が重くなる、あるいは頭痛や肩こりといった症状が出てくるのです。初期は「なんとなく疲れやすいな」くらいですが、中期になると肩こりや耳鳴り、頭痛など具体的な症状が表われ出し、睡眠にも支障が出てきます。そして末期になるとパニック障害やうつ病、最悪の場合過労死にも至ります。


自分の心の疲労なんて自分でわかる、と思われそうですが、意外とそうではありません。私の患者さんの中にも、最初は疲れの原因がよくわからなかったのが、話を聞いていくと徐々に「上司とうまくいかない」「取引先との関係で悩んでいる」といった理由が見えてくることがあります。さらに言えば、「ビジネスパーソンの心の疲れの原因の8割は上司との関係」と言い切ってしまっていいと思います。


最も脳内伝達物質が減ってしまうのが「同じことばかり考えているとき」です。仕事でも家事でも、ずっと同じことばかり考えていると脳内伝達物質が減ってしまうのです。しかし現実的には、仕事の多くは「同じことを考える」ことが求められます。さらに最悪なのは「答えが出ない」問題。「仕事でトラブルがあり、解決策がまだない段階で謝罪に追われる」「どう考えても無理なノルマに向けて仕事をさせられる」などです。


休みはしっかり取っている。なのにいつも疲れていて、なんとなく体が重い。時々めまいや頭痛がする。でも、病院に行ってもとくに悪いところは見当たらない……。もし、そんなケースに当てはまるなら、一度「累積疲労」を疑ってみるべきです。私は長年、心療内科医として多くの患者さんと接し、こうした「疲れ」が蓄積していった結果、身体の不調をきたすという事例を数多く見てきました。「累積疲労」とは私がつけた病名で、疲労が長年蓄積されることで身体が不調に陥り、それがうつ病を引き起こしたり、最悪の場合は過労死にまで至るというれっきとした「病気」です。


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