國貞克則の名言 一覧

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國貞克則のプロフィール

國貞克則、くにさだ・かつのり。日本のコンサルタント。岡山県出身。東北大学工学部機械工学科卒業後、神戸製鋼所に入社。プラント輸出、人事、企画、海外事業企画などを経て独立。コンサルティング会社ボナ・ヴィータコーポレーションを設立。米国ピーター・ドラッカー経営大学院にてMBA取得。主な著書に『決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法』『マネジメント・バイブル』『決算書で読む企業と業界力』『ストーリーでわかる財務3表超入門』『超高速財務分析法』など。

私がピーター・ドラッカー経営大学院で学んでいたとき、偉大な経営学者である彼は「知覚を大切にしなさい」と繰り返して言っていました。その知覚とは「理由はわからないけれども、そうなんだ」ということを大切にすること。つまり、感性、直感のことだと思います。


自分に合う仕事とは何かなどということは、結局は長い時間をかけて、多くの経験をしなければわかりません。


目の前にぶら下がった転職候補先の高額な報酬に目がくらむと、人生の中で一番大切なことがわからなくなります。私は自分の子供には「お金を追っていたら、大切なものを見失うよ」と言っています。欲が抜けると、ふと目の前が開けるものです。


私は学生時代から「海外に大きなプラントを建設する仕事がしたい」という夢を持ち、神戸製鋼に入社しました。その場その場で一生懸命取り組んできたつもりですが、そのうちに、何がしたいのかもわからなくなった記憶があります。おそらく、10代や20代では、本当に自分がやりたいことは見えていないのです。むしろ、生涯にわたって稼ぎ続けることができる能力を身につけながら、そのなかでじっくり探すべきなのでしょう。


感性を磨くことも重要です。仕事をしていて得たワクワク感、ドキドキ感を素直に受け止めましょう。そして、楽しいと感じたことを大切にしていきます。そうすれば、自分にとって一番大事なものが少しずつ見えてくるでしょう。


本を読み、あらすじや感想をまとめておくことは、論理性を養うためにとても効果的です。文章は論理的でなければ、何を言っているのかわかりません。主題があり、起承転結があって初めて相手に上手く伝わります。そんな訓練が20代では重要と思ってください。


勉強の目的は、何も知識を増やして視野を広げるだけではありません。勉強することの最大の効用は論理性を高めることです。論理性がないと、コミュニケーション能力が向上しません。また、世の中や仕事の複雑な仕組みも理解できないのです。


このところ企業の人事部の人と話していると「自分は特別」と思い込んでいる新入社員が多いといいます。自分は特別な存在だと考えているようなのです。そのことをはなから否定するつもりはありません。けれども、それを前提に「特別な私に一番フィットする会社を探す」などといって、会社を転々とするのは、どこかおかしい。会社において新人はスペシャルでも何でもありません。謙虚になって、職場の先輩から受けた指示をしゃにむにこなしていってほしいと思います。


20代にすべきことは、もちろん自分が所属する会社の業種や規模、配属されたセクション、仕事の内容によって、それぞれ違いはあります。あえてあげれば、それは勉強する習慣です。若いうちは勉強を続けて、自分の経験値の不足を補っていく必要があります。


複雑な社会と人生の中で、「やりたいことが見つかるまで仕事をしません」などというより、まずスタートラインに立つことが大切です。縁があって就職した会社や職場で、与えられた仕事を辛抱して続けていく。一生懸命に取り組んでいけば、そこでの経験が押しも押されもせぬ実績になるはずです。それこそが、自分のキャリアとして初めて誇れるものになります。


最近よく使われるキャリアデザインという言葉から浮かんでくるのは、理想とするゴールを設定し、そのゴールに効率的に到達しようとするイメージです。しかし、社会や人間や人生は机の上で考えられるほど単純ではありません。社会は変化し、人間の考え方は歳とともに変わり、人は人生の中で誰と会うかわかりません。


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