喜久川政樹の名言 一覧

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喜久川政樹のプロフィール

喜久川政樹、きくがわ・まさき。日本の経営者。ウィルコム社長。広島県出身。早稲田大学商学部卒業後、第二電電(のちのKDDI)に入社。DDI東京ポケット電話(のちのウィルコム)に出向。総合戦略部長、取締役経営企画本部長、ウィルコム執行役員経営企画本部長などを経て社長に就任。

私は往々にして「謙虚な気持ち」に欠けることがあると自覚しています。だから、ことあるごとに「謙虚であれ」と口に出していうようにしています。


「粘り強く、どんな困難にぶつかっても、決してあきらめない人」「前向きな気持ちを持ち続けられる人」「つねに謙虚な気持ちをもっている人」。この三要素を兼ね備えた人は、成長し続けられる人であると思います。


逆境に立たされたときに、どのような発想ができるかは、とても重要なことだと思いますね。


失敗の体験もたくさんありますが、それだけでは自らを支えることはできません。失敗体験を成功体験に照らして、活かしていくことが大切でしょう。


過去の成功体験は、大きな力になると思います。たとえば私の例でいうと、若いころ、地権者の方と交渉を重ねて、契約を結ぶことができた。その際には、公害も出ないし、長距離電話の料金を下げられるという公益のことも一人ひとりにていねいに話して、ご理解いただきました。これは、私にとって、ひとつの成功体験であり自信です。


私のみているかぎり、重要で難しい交渉の場に置かれて、逃げずに前向きに立ち向かえる人は意外に少ないですね。しかも、頭がよくて、先がみえる人に限って、その場から逃げようとする傾向があります。でも、それでは成長は望めない気がします。


わからないことは本を読んだり、人に聞いたりして、普段から勉強することは不可欠です。私たちのような事務系の人間は、技術に関して、エンジニアほど深い知識はもてません。しかし、ある程度の深さをもった知識は必要で、なおかつそれを幅広くもつことが大切です。


NTTさんと接続問題でもめていたことがありましてね。以前は、収入の半分以上をNTTさんに支払う構造になっていました。このままでは当社の事業が成り立たないため、私が交渉に当たりました。そのとき、私がもっとも大切だと思ったのは「熱意」です。「不退転の覚悟」とも言い換えられます。その裏にある思いは、絶対にPHSを続けるんだ、生き残るのだという強い意志であり、PHSへの愛情です。その熱意や覚悟があったからこそ、思考回路が動き出し、知恵も生まれました。


DDIポケットに出向を命じられたとき、憂うよりも、PHSという新しい事業に挑戦する意欲のほうが強かったですね。もともと後発の通信事業者ですから、最初から事業環境は厳しかった。もちろん私は出向の身ですから、上司にゴマでもすれば、出向元のKDDIに戻れるキャリアプランもありました。でも、PHS事業に対する愛情は誰よりも強いと思っていますし、そこで挑戦しようと腹をくくった以上、そこで頑張り抜こうと決めました。


私の場合、第二電電からDDIポケットに出向したあと、そのDDIポケットは買収されてウィルコムになりました。でも、やっている仕事は本質的に変わりません。仕事自体が好きなら、社名が変わっても、自分の仕事へのモチベーションが下がったり、気持ちがブレることはないはずです。


学生が当社の説明会にきた際には、必ず話しています。会社を好きになるのではなく、事業、つまり仕事そのものを好きになってほしいと。


厳しい仕事をひとつひとつクリアするなかで、むしろ通信事業という仕事が好きになっていきましたね。


私が昇格できた理由は、ひと言でいえば、ネバーギブアップで仕事に取り組んできたからでしょうか。私が入社した当時の第二電電(のちのKDDI)は事業を始めたばかりで、売上げはほとんどゼロでした。私の仕事は、東京を起点に、大阪や北海道までネットワークを構築する業務でした。ネットワークというと聞こえがよいのですが、実際に行なったのは、鉄塔建設と用地買収の仕事です。具体的には、やぶこぎ(クマザサなどの薮をかき分けて進むこと)をして山に登ったり、市役所や町役場の職員や地権者の方と交渉したりしていました。土台になったかどうかはわかりませんが、ネットワークづくりを進めるなかで、全国津々浦々を回って、土地土地のもつ特徴が実感としてわかりました。鉄塔の建設をするために地権者の方と話し合う、説明力や交渉力の基礎も身についたと思っています。


早めに、そして継続的に成果を出せる人が、即戦力たりうる人材だと思います。早めに、しかし一回だけ成果を出すような人は即戦力とはいえず、一発屋でしかありません。


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