吉良俊彦の名言 一覧

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吉良俊彦のプロフィール

吉良俊彦、きら・としひこ。日本のコンサルタント。上智大学卒業後、大手広告代理店の電通に入社。クリエーティブ局、銀座第四営業局を経て、雑誌局に移り、様々な雑誌企画やイベントのプロデュースを行う。その後同社を退社し、ターゲットメディアソリューションを設立。教育、コーチング、中国ビジネスに関して事業を行っている。大阪芸術大学客員教授。主な著書に『1日2400時間吉良式発想法』『情報ゼロ円。』『「お嬢さん」が知っておきたい意外な疑問350』『ターゲット・メディア主義―雑誌礼賛―』『ターゲットメディア・トルネード』など。

ITの進化やデジタル化はいま、世界を大きく変えています。だからこそ逆に「個」に焦点を絞り、的確に情報を伝達する、「伝わる」ことに軸足を置いた姿勢が大事になるように思います。


僕が専門にしているコミュニケーションは情報のやり取りによって成り立っています。情報が相手に伝わらなければコミュニケーションは成立しません。


情報ネットワークの進化で居ながらにして世界中の情報が手に入ります。そのため自分は何でもわかっているという錯覚に陥りやすい。狭い範囲で自分の世界観を確立してしまうから、そこからしかモノが見えなくなってしまいます。


言葉のキャッチボールとよく言いますが、上手くキャッチボールする一番のコツはボールコントロールでもキャッチングでもありません。互いに近づくことです。会話も同じ。怖いけれど相手に一歩でも二歩でも近づいてみる。その最初の一歩、会話の入り口が、子供のころから教育される挨拶です。


情報の送り手と受け手の間に、考え方の違いが存在するのが当たり前。自分の考えをすべて押し付けていたら、コミュニケーションなど成り立ちません。そんなベーシックなことを忘れてしまったのか、身の回りの日常的なレベルでも、他人の視点や考えはお構いなしに、独りよがりなことを声高に主張しているように思えてなりません。


努力してまで誰かとコミュニケーションしなければならないのかといえば、自分の時間を増やすことにつながるからです。私たちに与えられた時間は1日24時間。もっと欲しいと思っても、時間を物理的に増やすことは不可能です。しかし、誰かの話を聞くことで、その人の知識や経験、考え方に大いに触れることができれば、その人の24時間をもらったに等しいのです。


誰かとコミュニケーションしようとするとき、それは自分から近づいていくことです。待ちの姿勢で誰かが近づいてきてくれるとすれば、それはおおむね地位や肩書がある場合です。役職者というのはコミュニケーション能力が高いようにも見えますが、それは肩書が人を引き寄せているにすぎません。個人と個人がコミュニケーションする場合には、やはり自分から心の距離を近づける努力が必要です。


話すことが苦手な人が、うまくコミュニケーションを成立させるためにはどうしたらいいのでしょうか。それは自分にも相手にも話す力がないという前提に立って、相手に近づく努力をすることです。


互いの声に耳を傾けて、意思をやり取りするのがコミュニケーションです。その一番の基本は話すことでしょう。


日本の停滞は過去の成功イメージにとらわれすぎている部分があるかもしれません。イチロー選手がメジャーで10年連続の200本安打を達成しましたが、彼の打撃フォームを写真で見比べると毎年全部違う。初めて200本安打を達成した年と、今年のフォームはまったく変わっているのです。成功し続けるためには、変化に応じて変わり続けなければならないのです。


情報が最終的に伝わるところまで責任を持つというのは、コミュニケーションの取り方としてかなり重要な点です。


コミュニケーションというのは相手がいることをきちんと認識して、相手に近づく努力をすることが大事というのが僕の持論です。


ビジネスの相手に会うたびにひとつでも新しい情報を提供できるようになれば、相手からも情報を引き出せるようになります。相手の貴重な時間をもらって、アイデアや情報を入手できるようになるわけです。教わろうという姿勢も生まれるので、相手からも魅力的な人間に映るはずです。


私自身は講演会のとき事前に大まかな流れは決めておきますが、原稿は用意しません。顔を上げ、当日の参加者の表情や全体の雰囲気を意識して話すようにしています。出席者にとって、より新しい話題こそが最大の関心事だからです。


話すときは自分の言葉で話すことが大切です。本からの引用や、部下が作成した資料をあたかも自分で書いたように話すのは不快であり、聞いていてもすぐにわかります。たとえ原稿が用意されていても、自分の言葉で書きなおし、ホットな情報を盛り込むようにしたいものです。


話すときに心がけておきたいポイントは、難しい言葉を使わないことです。難解な言葉を使う人は、私って頭がいいでしょうという自尊心・プライドのかたまりです。このような人が好かれるわけがありません。また、難解な言葉は覚えるのも大変なので、当然話そのものが理解しにくくなり、話している側の緊張感も高まってしまいます。


日本人の大半は話すことを得意としていません。むしろ苦手だと考えています。そのうえ、自分だけが話し下手だと勝手に考えている。つまり、話し下手な人には日本人のほとんどが話し下手であるという認識がないのです。一番大切なことは「自分も苦手だが、相手も苦手なのだ」という認識です。だからこそ互いを高め合うことができるのです。


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