吉岡知哉の名言 一覧

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吉岡知哉のプロフィール

吉岡知哉、よしおか・ともや。日本の国際政治学者。立教大学総長。東京出身。東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手、立教大学法学部助手、法学科専任講師、助教授などを経て立教大学法学部法学科教授に就任。その後、立教大学法学部長、立教大学総長を務めた。法学博士。専門は欧州政治思想史。

何か突出した関心を持つことによって、その周辺の分野にも興味を広げていく可能性が出てきます。


大学の存在意義は人間の個別の能力を伸ばすことよりも、総合的な力を育てることにあるはずです。総合的な力とは、「基礎力」「応用力」「人と一緒に生きる力」、そして「勇気」をもつこと。この4つを統合する力こそが企業が求める能力であり、大学教育でしか身につけられない力だと思います。


コミュニケーション能力を高めるには異質なものとの触れ合いが欠かせません。大学という場所は、とかく偏差値も家庭環境も似通った人たちが集まりがちです。異質なものと触れ合う場としても、ボランティアなど課外活動が重要です。


そもそも自分というのは最初から存在するのではなく、他者との関係のなかで成立するものです。というのも、子供は親の眼差しを受けて自我を育み、人間になるのですから。


リベラルアーツは昔、語学と天文学、代数学で構成されていたことからもわかるように、神がつくった被造物の世界を知るための基礎技術であったと思います。世界のことを知る過程で、今度は世界という広い視野から自分を見たときに、自分は何のためにこの世界にいるのか、自分のミッションとは何なのかを考える。これこそがリベラルアーツが育てる視点だと思うのです。


本学(立教大学)はキリスト教の大学ということもあり、従来から障がい者やハンセン病者の施設を訪れるなど、ボランティアには力を入れてきました。そういう場所を訪れて、自分たちが想像もつかないほどの苦しみを経験した人たちがいることを知り、彼らの世界に触れ、共感することは、全人格的な教育の観点からとても重要なことだと考えています。


専門分野に対する関心が、リベラルアーツへの入り口になる。


いまのリベラルアーツに求められているのは、専門性を足がかりに知識の裾野を広げていくことだと思うのです。たとえば、法律を勉強している学生が、民法に興味を持ち始めたとします。民法を知るには、その背景にある憲法の知識、さらには法律の歴史や法哲学的な知識も必要です。つまり、リベラルアーツの上に専門分野があるのではなく、専門分野を追究する際に必要な基本的な考え方や方法論を身につける。これがリベラルアーツの本来の目的だと思います。


大学で成長する人は、何か面白いことを見つけて、一生懸命やってきた人でしょう。別の言い方をすれば、ある分野について早熟な人と言えるかもしれません。たとえば、中学のときに音楽に目覚めて、ギターに熱中した人は、その領域はもちろん、それ以外の領域にも伸びていく可能性があります。これはスポーツに関しても言えることです。


多様な学生を集めるため、私たちは複数の入試制度を取り入れています。一般入試や大学センター試験入試、さらには特定の分野に秀でた人を集めるためのアスリート選抜入試や自由選抜入試などです。本学は1学年に4~5千人の学生がいますが、そのなかに外国籍の人もいれば、スポーツに卓越した人もいる。そういう多様な人間がいる集団をつくることが非常に重要だと考えています。


競争が激しくなり、数値目標が重視されるようになると、往々にして基準の単純化と平準化が起こります。大学ランキングがいい例で、数ある基準のなかの一部の基準をもとにした順位です。順位を上げたければ、その限られた基準を満たせばいいということになります。最近、各大学が個性を主張し始めているのは、単純化・平準化された基準でランク付けされることへの危機感でもあると思います。


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