可児武夫の名言 一覧

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可児武夫のプロフィール

可児武夫、かに・たけお。日本の経営者。モルガン・スタンレー・ディーン・ウィッター・ジャパン・リミテッド(のちのモルガン・スタンレーHD)会長。東京大学法学部卒業後、日本興業銀行に入行。同行で取締役、常務などを務めたのちモルガン・スタンレー証券に移り、マネジングディレクター、モルガン・スタンレー・ジャパン・リミテッド会長、モルガン・スタンレー証券 東京支店長などを務めた。そのほか、日立の経営諮問委員会委員なども務めた経営者。

変化することはスキーと同じです。変化に富んだ山はどこにリスクが潜んでいるかわからない。しかし、リスクを上手に管理し思い切ってダウンヒルすれば、素晴らしい世界が見えてきます。


米国人は会社への忠誠心よりも、自分の仕事に誇りを持ち、仕事への評価を重視します。だから、人材の流動性が高く、変化に強い遺伝子が目覚める土壌があったのです。


私がモルガン・スタンレーへ移籍したとき、社内の複数のバンカー(銀行家、専門職の銀行員)の名前を聞かされ、「この人たちはキーパーソンだから、きちんと付き合うようにした方がいいよ」と言われました。でも、せっかく仲良くなったのに、5年後にはこれらのキーパーソンの大部分がいなくなっているのに気づき、驚きました。


米国には変化の遺伝子があります。東京でモルガン・スタンレーの経営に携わり、それを実感しました。同社は、競争の激しい投資銀行業界の中で、前身のモルガン商会時代も含め100年以上も先頭を走り続けています。リスクを取ながら自ら果敢に変化してきたからです。


私は戦前の教育も受けていますから、チームワークを尊重する日本的な部分を持っています。ですから、個人の自立を重視し、変化を求める米国人の世界に放り込まれた際には、文化的なショックを受けました。


日米の文化の違いは大きいですね。とくに顕著なのは、リスクに対する考え方です。日本ではリスクを取らずに現状に満足する風潮があります。銀行界では、護送船団行政の枠組みの中でみんなが仲良くしていれば大丈夫という時代が長く続きました。


スキーで靭帯を断裂したとき、医者からは激しいスキーは難しいだろうと言われました。「手術しないと元に戻りません。でもあなたの年齢ではお勧めできません」と。ところがアメリカでは全然違うことを言われたのです。「リスクがあってもぜひ手術をして、生活の質を上げなさい」といった感じでした。


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