原口博光(経営者)の名言 一覧

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原口博光(経営者)のプロフィール

原口博光、はらぐち・ひろみつ。日本の経営者、官僚。100年以上続く老舗のタイルメーカーのダントーホールディングスの社長。埼玉出身。東京大学法学部卒業後、経済産業省に入省。IT企業シナジーマーケティング監査役を経て、ダントーホールディングスに移籍。取締役、社長室長などを経てから32歳で社長に就任。ダントーキャピタルの社長も務めた。

個室にこもって計画をつくる。官僚であればそれで仕事が終わってしまうこともありますが、当社ではその先にある実行フェーズを軌道に乗せることが死活問題です。現場で汗を流し、社員たちと信頼関係を築かないことには、情報も上がってきません。計画を立てることさえできないのです。


ベテラン部下に頼みごとをするとき、言い回しには気を使いました。威圧的に「俺の言うことを聞け」という姿勢はもってのほか。かといって、「○○していただけませんか」という言い方も本質的には「やれ」と命令しているのと同じです。結局、部下は断る選択肢が与えられないのですから。私は「○○することは可能ですか?」という言い方をして、最終的な決定は部下に任せるようにしています。


当社で働き始めた2年前は指示命令系統がほとんど機能していませんでした。そこで、年齢に関係なく、能力があってコミュニケーション力の高い社員を要職に引き上げました。肩書が変われば、これまでとは異なる行動原理が求められます。


社長や取締役の仕事は、使ってもらわなければ活きないサービス業みたいなものだと思っています。部下に「この人をここで連れていけば、突破口が開ける」というように。


リーダーにとって人脈のメンテナンスも貴重な仕事のひとつです。とくに経済産業省のときの同期は、地方では部長・課長として第一線で活躍しています。このようなネットワークに電話やメールで容易にアクセスすることができ、核心に近い情報を得られることが経営判断に大いに役立っているのも事実です。


複数の企業が絡む場合も、社内間のプロジェクトでも、基本は同じです。奔走する現場社員が、いかに気持ちよく仕事ができるか。これに尽きます。上司は、そのお膳立てをすればいいのです。上司が築いてきた外部のネットワークが役に立つこともあるでしょう。私の場合、前職で得た人脈を大切にしています。


台湾の企業を部下とともに訪問したとき、先方の担当者から「これからはあなたと話をすればいいのか」と言われました。そのとき、経済産業省時代のことを思い出しました。当時、尊敬していた上司は、一緒に相手先へ行ってもほとんど口を挟まず、私に任せてくれました。そのおかげで仕事にもやる気が出たのです。相手には「彼はこの分野のスペシャリストですから、彼に聞けば何でもわかります」と返しました。帰国後、部下の態度はガラリと変わりました。私の前でも緊張しなくなり、自分の意見を述べるようになりました。


これまで当社は、海外企業との付き合いがほとんどありませんでした。状況は改善すべく、ある部下に新規5社と連絡を取って、人間関係を構築して恋と命じました。でも、どうしても交渉が上手くいかないので、部下とともに私も台湾の企業を訪問することにしました。先方の感触は良好。取締役だった私が出向いたことで、当社の本気度を理解してくれたのでしょう。


複数の企業が絡むプロジェクトをまとめるために最初にすべきは、相手企業のキーパーソンと関係を構築することです。


年上だからといって、部下におもねる必要はありません。部下が裏付けのない中途半端な報告をしてきたとき、私は烈火のごとく怒ったことがあります。そのときついたあだ名が「ターミネーター」です。まあ、そんなあだ名で呼ばれていることを私が知っているくらいですから、職場の雰囲気は明るくなった。そうポジティブに考えています(笑)。


新任の管理職たちには成功体験がありません。彼らが最大限に活躍できるよう、私自身が彼らに情報を発信することで、彼らの課題や悩みを直接吸い上げることに注力してきました。


棚卸はメーカーにとっては最も重要な業務のひとつです。しかし、赤字体質が染みつき、再生局面に置かれている当社では、棚卸という基本動作すらまともにできないような状態に陥っていた。そのために、立て直しが必要だったのです。当社では年末に岐阜県の多治見市にある広大な倉庫で在庫の棚卸が行われます。私もそこでタイルを一枚一枚数えました。


部下の専門家に質問するとき「アホか、こいつは」と思われてはいけませんん。そうなったら相手は何も教えてくれません。「この人は考えている人だな。「この人は考えている人だな。俺らのために頑張ってくれるんじゃないか」と夢や希望を与え、社員たちが積極的に話しかけてくれるような関係を目指しました。


当社は創業126年の老舗タイルメーカーで、これまで同族経営を続けて来ました。今回、初めて私のような外様の若造が社長になったのです。突然やってきた私が上からものを言ったところで、誰も言うことを聞いてくれません。ましてタイル業界にはこの道20年、30年のベテランが多く、素人の私は簡単に口を挟めない。どうしたらプロフェッショナルの彼らに認められるか、私が重視したのは「質問」です。素人なりに勉強して相手を尊重しつつ、疑問を投げかけるのです。


役所の現場では、キャリア、ノンキャリアが絶対的な上下関係を決めます。この事実に対する批判はさておき、肩書が自動的に正しい・正しくないを決めるシステムが機能していると、年上の部下がいても苦労はしません。


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