加藤智治の名言 一覧

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加藤智治のプロフィール

加藤智治、かとう・ともはる。熊本出身。東京大学大学院修了後、ドイチェ証券(のちのドイツ銀行)に入社。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、投資ファンドのユニゾンキャピタルに入社。ユニゾンキャピタルとあきんどスシローの資本提携を機に、スシローの経営に携わる。その後、スシローに移り、取締役専務執行役員などを務めた。金融、コンサルティング畑の経験を活かし、スシローが回転寿司業界年間売上高トップに躍進することに貢献した。

会社が歩んできた歴史や現場で働く人たち、そして商品そのものへの敬意を持ち、それを言葉にして伝えることを大事にしてきました。


現場の従業員に「寿司がいかに素晴らしい食文化か」ということは、繰り返し伝えました。自分たちが扱っている商品が、オンリーワンの価値を持ち、大きな可能性を秘めていることを話したのです。そう話すと、現場の寿司職人やスタッフもモチベーションを高めてくれます。


私が考えるコミュニケーションの定義は、「相手に対して何らかの行動を期待する活動」です。相手に話を理解してもらうだけなら、それは単なる情報共有に過ぎません。こちらが相手に働きかけをした結果、こちらが期待したような行動をとってもらうこと、つまり相手に動いてもらうことがコミュニケーションの目的であるはずです。そう考えたとき、コミュニケーションには、ロジカルな要素とエモーショナルな要素の両方が必要になると思っています。


私が20代のころに勤めていた外資系コンサルティング会社では、ロジカル・シンキングを叩きこまれましたが、当時からロジックだけで人は動かないと薄々気づいていました。そして事業会社の経営に携わるようになって、そのことをハッキリ認識したのです。それは経営の現場で、エモーショナルなコミュニケーションに長けた人たちに会う機会が増えたからだと思います。


最初から話すことが得意な人なんていないんじゃないでしょうか。話すのが苦手という事実を受け入れて、もっと上手くなりたいと思える人は、きっと話し方のスキルも磨いていけるはずです。


コンサルタントとして初めて人前に立ってプレゼンをしたとき、緊張もあって上手くできませんでした。その原体験があるからこそ、いまでも人前で話すときは周到に事前の準備をするし、落ち着いて見える立ち姿やマイクの持ち方まで研究を重ねました。


本や雑誌の記事を読んで、いいと思う言葉があったら記憶する習慣を身につけるのも良いと思います。ただし、ノートに書き留めるだけではなく、実際に使わなくては自分のものになりません。私はそういう言葉に出会ったら、「来月の店長会議で使ってみよう」などと具体的な場面まで決めてしまいます。


伝えるメッセージは同じでも、伝える相手によって伝え方はまったく違います。相手の立場や役割に沿ったストーリーをつくらないと、聞いている方はピンときません。相手が自分の話を聞いてどう感じるかを事前にシミュレーションすることは、とても大事だと思います。


当社がいま掲げているテーマのひとつに内部統制の強化があります。内部統制とは、植物にとっての土壌です。土壌が悪いと、いくら種をまいて水をやっても実はなりません。経営において実とは売上や利益ですが、それを毎年継続して生むためには、土壌であるルールや規則を皆が理解し守っていくことが必要です。


ロジックのみで組み立てた話は、確かにわかりやすいけれど、面白くはありません。それでは相手に一目置かれるまでにはなれません。そこで私も、話に必ずストーリー性を持たせるようになりました。


その人に言われると、なぜか納得してしまう。そういう人の話は、内容は非常にロジカルなのに、それが理屈ではなく、ストーリーとして頭に入ってくるのです。聞いていて単純に話が面白いと思えるんです。


たまたまバイトで入って、そのまま社員になった人もいます。そんな人でも「いろいろな選択肢があったけれど、回転寿司を選んでよかったな」と自分の仕事を肯定できるような理屈とストーリーを用意し話すようにしています。


この商売においては現場である店舗がすべてです。いわば組織の最前線で働いているのが店舗の社員なので、その重責を担っていることへの敬意を日ごろから口に出すように心がけています。


外部から入っていく立場としては、まず社長がこれまで培ってきた文化や組織として大事にしている価値観を尊重する。そのうえで、外の世界を知っている者ならではの客観的な視点から寿司というものを見て、寿司には大きな可能性があることを示し、それを最大限に引き出して事業拡大をつなげることが、私の役割だと考えました。


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