出路雅明の名言 一覧

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出路雅明のプロフィール

出路雅明、でみち・まさあき。日本の経営者。カジュアルウェアショップ「スピンズ」などを展開する「ヒューマンフォーラム」創業者。京都出身。高校卒業後、アルバイトしていたパンクファッション店に入社。10年間同店で経験を積んだのち、独立して古着の移動販売を開始。年商35億円を達成したものの急激な業績悪化で20億円の負債を背負う。その後、再建に成功し同社を大きく成長させた。著書に『ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった!』。

もしもぼくが、「上司や経営者はできる人でなくてはあかん」というありようを見せてしまうと、社員もおのずとそうなってしまいますからね。


いい会社の経営者は、口ではどんなに荒っぽいことを言っても、人間という存在を絶対的に信頼しています。


お店もお客さんも、どっちもクリエイティブにならないとダメなんです。お店とお客さんが、町や生き方をクリエイトしていくことが、これからのビジネスの姿ではないか。


「理念」という難しい言葉はいりません。「こうなったらいいよれ」ということをみんなが分かるように示すこと。それが、ぼくが今考える「ちょっとアホ」なことであり、常識にとらわれることなくいい会社をつくるのに、必要なことだと思っています。


自分たちがまずエンパワーメントして、そのうえで、エンパワーメン卜を促せるような商品やサービスをお客さんといっしょに創造する。そういうビジネスモデルをつくらなければ、これからは生き残れないでしょう。


ぼくは今、「企業理念」という言葉自体を使うのをやめようかと思っています。そもそも理念って何をするものなのか、よく分からない。ヒューマンフォーラムも企業理念を明文化していますが、文字で書いてあるより、「ヒューマンフォーラムはこうなったらいいよれ」と語ったほうが、よほど分かりやすいと思いませんか。


以前のぼくは、「どうしたらカッコよくてデキる社長に見られるか」といったことにばかりエネルギーを注いでいました。でも今は、周りにどう見られようとも、「本当によい会社とは何か、そのためにどんな環境を整えたらいいか」という点にエネルギーを向けています。


よくお年寄りが子どもを損得なしにかわいがりますよね。いい子だから愛するというのではなく、いい子だろうが悪い子だろうが無条件にかわいがる。それが「無条件の受容」です。これを幼少期に体験している経営者ほど、いい会社をつくる傾向があります。


奇跡の経営を行う経営者には、あるパターンがあります。一つは大病を患うこと。ガンから生還したあと経営を大きく変えて、いい会社をつくったとか。そんな人が何人もいます。病気やケガというのは、自分を見つめ直すきっかけとして、その人が無意識のうちに引き起こしているものではないでしょうか。ぼくも胃潰瘍になったとき、細胞に死の恐怖を与えたら活性化するんじゃないかと思い、毎日水をかぶっていました。現在でも、半年サイクルで“引き潮”の時期がやってきて、やる気を失い、自律神経失調症のような状態になります。でも、それは悪いことではない。むしろ、自分を見つめ直すきっかけを与えてくれる身体の作用だと思っています。


経営者って、社員に対してカッコつけたいし、やる気がなくなった自分を隠そうとするじゃないですか。でも、「ちょっとアホ」になることで、カッコつけない自分をさらけ出せるようになりました。今、会社の幹部にも平気で弱音を吐きますよ。


当社には、「アフロの日」というのがあります。その日は、スタッフ全員がアフロヘアのかつらをかぶることにしています。お客さんもアフロヘアで来店してくれたら、商品を2割引きや3割引きにします。普通のファッションショップは、カッコよさ、カワイさ、オシャレさを極めていきますが、ぼくたちはオシャレさではなくて、アホを極めていこうと。それで、他社との差別化を図ろうと考えたんです。


「ちょっとアホ」とは、楽しくないことでも楽しくしてしまう考え方です。たとえば、それまで「中期経営計画発表会」と呼んでいたものを、「やったるで総会」という楽しいネーミングに変え、細かい決算報告などはいっさい行わず、社員たちが「やったるで目標」を発表し合う場にしました。「日本一アホな服屋をめざす」「日本中に『なんじゃこりゃ~』と言わせて度肝を抜く」など。聞いているだけで笑えそうな目標を自由に立て、それを仲間といっしょに楽しみながら達成していきます。


会社を立ち上げて7年たったとき、深刻な業績悪化に見舞われ、20億円の借金を背負ったことがありました。そんな絶体絶命のときに、ぼくの中に芽生えたのが、楽しいか、楽しくないかで仕事を判断する「ちょっとアホ」な考え方。経営のセオリーやトレンドにとらわれない、常識外れのやり方で自分と会社を変えていった結果、V字回復を果たすことができました。


研修は、店長や責任者といった一定クラスの社員が受けます。特に、農村に出向いて行う「村研修」は、チームづくりに主眼を置いています。「村研修」では、農作業、食事づくり、掃除、地域の人たちとのコミュニケーション――この4つをとおしてチームづくりをしていきます。料理は必ず自分たちによる手づくりとし、しかも収穫した食材以外を用いてはならず、予算も決まっていて、いろいろな制約やノルマがあるのですが、それをクリアするために、チームで仮説を立て、検証しながら作業を進めます。結論から言えば、「これがベスト」という手法はどこにもないし、正解もありません。そんなことより、課題の達成をめざしてみんなで話し合い、一生懸命に取り組むのがいいのです。忙しい毎日の中でチームづくりを疑似体験するのはむずかしい。だから「村研修」で経験するんです。


社員からは、いろいろなアイデアが出ました。面白かったのは、店に犬を100匹放そうというアイデア。社員たちからは、「おお、ええな、そらもうみんなビビんで。でもな、犬がお客さん噛んだらどないすんねん、店の中で粗相をする犬もおるで」という声が出るなど、会議は大いに盛り上がりました。そんななか、一人の社員が「アフロのかつらをかぶったらどうでしょう」と提案したんです。「それいいね」ということで採用となりました。もっとも、来店されるお客さんは、なかなかアフロでは来てくれません。だから、レジ横にアフロのかつらを500円くらいで置いといて、「これを買ってくれれば割引きしますよ」とお勧めするんです。すると、お客さんも「アフロの日」に参加しながら、おトクに買い物できます。マーケティング的に言えば、顧客参加型のビジネス。「ちょっとアホ」を実践し始めてから生まれた企画ですが、いまだに続いていますね。


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