内永ゆか子の名言 一覧

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内永ゆか子のプロフィール

内永ゆか子、うちなが・ゆかこ。日本の経営者。英語スクールのベルリッツ・インターナショナルインク会長。香川県出身。東京大学理学部物理学科卒業後、日本IBMに入社。同社で専務まで勤め上げる。その後退社し、NPO法人J-win理事長などを経てベルリッツ・インターナショナルインク社長・会長。そのほか、ベネッセコーポレーションの副会長なども務めた経営者。主な著書に『部下を好きになってください』総理府男女共同参画審議会委員なども務めた。米国女性エンジニア協会(SWE)アップワード・モビリティ賞受賞。

大事なのは、「できない理由」を探さないこと。「やればできる」と踏ん張ってほしい。


「この事象はなぜ起きたのか?」を考えると、他の事象との共通点や相関関係が見えてくる。


私はしばしばスタッフに言っています。「人の話はよく聞くこと。でも鵜呑みにしないで。自分自身で考えた人が勝ちなのよ」と。難しい課題に直面したとき、私は朝晩なく考えて考えて考え抜きます。脳から血が出るほど考えます。


私は新しいことを手掛けるときは、関連資料や本を読み漁り、それでもわからなければ「すみません、教えてください」と詳しい人に頭を下げ、理解できるまで「なぜ?」を繰り返します。恥をかくとカッコ悪いとは思いません。「鵜呑みにしない」「わかったフリは絶対にしない」が自分のルールです。


若いビジネスパーソンにお勧めしたいのは、即効性を求めてビジネス書のノウハウを安易に拾うのではなく、古典を精読し、思索することです。


考えることはハードな作業ですが、論理的にとことん考えることで自分の仕事に対する「信念」が生まれます。そしてこれだけ考えたのだから、これがベストな判断であると思えるのです。


仕事の中には、ロジックでは割り切れないこともあります。判断に迷うこともたくさんあります。だからこそ私は毎秒、考えます。あんまり考えるので、「もう、この一時間は考えない。頭をからっぽにしてテレビ番組を楽しむ」と自分に言い聞かせることもありますが……それでも問題意識を持っていると、アンテナが反応して情報がどんどん入ってきます。


これからのビジネスパーソンに求められるのは、日本というフレームにとどまらず、グローバルな視点を持つことです。世界レベルの思考基準で自分の考えに起承転結をつけて伝えられることが大切です。自分の考えを伝え、理解してもらうことこそ大切だと思います。自分がプロポーズしたい内容は何なのか、なぜそう考えるのか、整理整頓して語ろうと努力する過程の中にこそ、ものごとの本質を見出すヒントがあると私は考えています。


あまりに畑違いの部署であれば、最初、そこのスタッフとは言葉すら通じないこともあります。けれど、聞いて考えて理解して質問してという自分が培った学びのサイクルを実践すれば、新しい分野でも怖いことはありません。でなければ、ITの開発製造をしていた人間が、こうして英会話ビジネスの経営に挑戦しようとは考えなかったでしょう。


仕事の知識や流れなど、教えてもらった内容を鵜呑みにせず、徹底して考えるということが重要です。一生懸命に考え抜き、自分の腹に落ちればそれでよし。腹落ちしなかったら「私はこう思いますが、どうですか?」と提案してみるのです。これはどの部署でも応用できます。


ぼやっとした思考やアイデアを誰かに話すと、相手から「へぇ、そうなの?」「それって何?」「どうして?」と反射的に素朴な疑問が返ってきます。こうして対話しているうちに、自分が何について理解できていないのかがわかってきます。対話相手がサウンディング・ボード(音響反射板)の役割をしてくれるのです。私がサウンディング・ボード役によく選んだのは専門知識を持たない母でした。話していると自分の思考の中であやふやな部分が炙り出され、課題の輪郭が見えてきます。


私は理系出身ですが、若いころから広報やマーケティングなど数多くの仕事を経験しました。当時は、「なぜ、広報を……」と卑屈になることもありました。正直、興味もなければ知識もありません。でも先輩から、「与えられた仕事もできないのに、文句を言うな」と怒られて我に返り、それ以降は素直に、仕事のイロハを必死にインプットするようにしました。


私の学習スタイルは昔からOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)です。日本IBMに入社したときも、未経験の部署に異動したときも、仕事の本質はボスや先輩に習い現場で勉強しました。OJTで考え抜くことが最強にして最も効果的な勉強法ではないでしょうか。


提案書には必ずリスクファクターと、その対応策を盛り込むようにしています。上司はみな、いいことずくめの文書を読み飽きているはずですから、それだけで「おっ」と思ってもらえます。これも上司の立場に立てばすぐわかることです。


提案を通す秘訣はストーリーです。出張報告であれば、現地で得た情報をどのように組み立てれば、上司が自分の提案を納得してくれるのか考え抜くのです。


報告書で大切なのは、相手の立場に立って書くことです。それを読む上司がどのような情報を求めているかを予測し、簡潔にまとめるのです。ただし、自分がやったことを列挙してただ報告するだけでは価値がありません。次のアクションにつながる提案が欠かせません。


成果が出せれば、誰かが必ず見てくれています。もし思うように出世できていなくても、周囲のことなど気にせず、目の前の仕事で成果を積み上げていけば、必ず認められるときが来ます。


ビジネスをしていれば、「この商品の売上げが下がった」「あのお客様からクレームが来た」といった多種多様な事象が日々発生します。それらは互いに無関係に起こるわけではありません。背景に一つの大きな流れがあります。大きな流れが捉えられれば、新たな事象が発生したとき、それが流れの中でどういう意味を持つのかがすぐに理解でき、どう行動すべきか即断できます。また、一歩先の手を打つこともできます。


私はグローバル企業でさまざまな国の人たちと仕事をしてきました。そして、世界共通の言葉はロジックだと確信しています。ロジックが正しければ、お互いの文化や背景が違っても、相手の性格がどうであっても、必ずわかってもらえるのです。


変化の激しい時代には、過去の成功体験にとらわれず、物事の本質を捉えることが不可欠です。前例を参考にするにしても、「なぜ、そのとき成功したのか?」を分析しなければ、今、そのまま同じことをしても成功しないでしょう。


あとになってから、当時の異動にはそれぞれ会社としてのミッションがあったのだと納得しました。ですから、たとえ意に沿わない仕事を与えられても、投げやりにならず、吸収できるものはすべて自分のものにするつもりで仕事をするべきでしょう。


「なぜ?」と突き詰めることは、物事の「本質」を考えることです。「本質」を明らかにする作業は、ムダな表現や感情を排除する作業です。ですから、普段から分からないことを曖昧にせず、「なぜ?」をくり返す。そうすれば相手の「なぜ?」にも明確に答えられます。


論理力を鍛えるには、普段から「なぜ?」と考える必要があります。自分自身が物事を本質的に理解できていなければ、相手に論理的に説明できませんし、メッセージも届かないからです。結論や目標を明確にしたうえで、そこまでの「なぜ?」がきれいにつながると、相手の高い理解が得られます。


企業のトップが事業を展開するうえで考えるべきことは、「現状」ではなく「将来」のはず。


外国語は流暢である必要はありません。大切なことは、アイデンティティを自覚し、自分自身について、あるいは自国について、意見を相手に伝えることです


グローバル社会では、個人間の「トラスト(信頼)」や「リスペクト(尊重)」が重要視されます。人間同士が「個」として結びつき、人脈を形成していくということです。「個」をベースに築いた関係は、自分が所属する組織を替えても引き継がれます。だから、経営者はパーティに出るだけではなく自分で主催したり、クリスマスカードを何枚も送ったりすることに必死になる。「自分」という「個」を訴えるところから、グローバル化は始まるのです。しかし、日本の経営者は概して、「個」としての意識が薄いのではないでしょうか。「社長」であることならアピールできるが、「個」としての自分をアピールすることは苦手。それでは「社長」の肩書きを失うと同時に、人脈まで失ってしまう。私はそれを「人脈」とは言わず、「ポジションネツトワーク(肩書でつながったネットワーク)」と呼んでいます。


「身だしなみ」も一種のコミュニケーションです。私は服装をビジネスにおける「戦闘服」だと考えています。身だしなみを整えることはお客様へのリスペクトにつながるからです。男性も同じ。IT企業などでは「快適だから」という理由でラフな服装を好む方も多いようですが、こと、お客様と相対するときにそれでよいのか、私には疑問です。


グローバルな場では、英語力をつければよいというものではありません。TOEICの点が高くても、それだけでは意味かないのです。要は、「個」として人脈をつくる力があるのか、コミュニケーション力の重要性です。


多様な人材から成るグローバル社会では、肩書きではなく、自分はどこからやってきて、どんな考えをもっているのかを相手に語ることから始まります。「あなた」という「個」のアイデンティティが問われるからです。


グローバルリーダーには独力でなれるわけではありません。強力な人脈があればこそ、大きな仕事ができるのです。個人でできることなど限られています。グローバルリーダーにとって人脈づくりは欠かせない仕事です。


大切なのは会話に踏み出すこと。まずは「ハロー」と言って相手に声をかけ、自分は日本から来たこういう人間だと、拙い英語でも、きちんと伝えてみてください。相手はきっと応えてくれます。こういうことの積み重ねが大事なのです。


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