入山章栄の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

入山章栄のプロフィール

入山章栄、いりやま・あきえ。日本の経営学者。専門は経営戦略論、国際経営論。慶應義塾大学経済学部卒業。慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。三菱総合研究所を経て、ピッツバーグ大学経営大学院博士課程で博士号を取得。ニューヨーク州立大学バッファロー校ビジネススクール助教授、早稲田大学ビジネススクール准教授などを務めた。著書に『世界の経営学者はいま何を考えているのか』ほか。

ビジネスには正解がありません。そうした状況の中で決断するためには、常に考え続けることが大切。


「持論」と「理論」を往復して考えることが重要。いわば、「知の往復」をすることで、自分で考える力を身につけることが重要。


最近の優れた経営者は、どんどん現場に出ていって、社員と話をします。決断するのは自分だから、自分で見たいんですね。


経営学では、優れたリーダーほど情景が浮かぶような言葉を使うことが明らかになっている。


中途半端な競争戦略を打ち出しているうちは、勝機は見えてこない。


ネットで入手できる情報は誰でも手に入るから競争力につながらない。違いが出るのは、人と人のインタラクション(相互作用)。


ネットが発達するほど、人の近接性の価値はむしろ高まっていく。


経営学は決して「答えを与える」学問ではありませんが、「考えるための羅針盤」としては役に立ちます。だからこそ世界中のビジネススクールで教えられているのです。このことを意識されて、ぜひ経営学を学んでみてください。


これからの日本は「一人ひとりが、経済学と経営学を学ぶことが重要な時代」になってきたといえます。何より、みなさんがキャリアをつくっていくことは、ご自身の「キャリアの経営」を考えることにほかなりません。


経営学でも、早いうちに失敗を重ねた組織のほうが、中長期的には成功するという研究成果がある。


私も研究者のはしくれとして10年アメリカにいたのですが、世界には素晴らしい知性が輝いていることを痛感しました。


イーベイの創始者、ピエール・オミディアは疑問が浮かんだり、物事に迷ったりした場合、自分の頭で考えるよりも先に、「この問題は誰に聞くべきか」を考えるそうです。成功した起業家も他人のアイデアを借りることに長けているのです。


アマゾンをつくったジェフ・ベゾスは子供の頃から自宅ガレージを実験室のように使い、疑問に思ったあらゆることを試していたそうです。疑問に思ったあらゆることに仮説を立てて検証することは、まさに「知の探索」であり、イノベーションを生み出す行為といえます。


イノベーション研究の大家、ハーバード大学のクレイトン・クリステンセン教授は革新的なイノベーションを成し遂げた起業家22人にインタビューして、彼らに共通する4つの思考力を導き出しました。ひとつ目はあらゆる常識を疑う力、2つ目は気になった事象を徹底的に観察する力、3つ目は仮説検証を絶え間なく行う力、最後が他人のアイデアを借りる力です。


今はキャリア形成の不確実性も高まっている時代です。個人の知はすぐに陳腐化し、資格を取っても安泰ではありません。大企業に入ったところで「寄らば大樹の陰」は通用しなくなってきています。


ビジネスの不確実性が高まっており、それに対応するため、企業が不断のイノベーションを迫られています。そのために必要なのは既存の知と知を組み合わせ、新しい知を生み出すことと、その知を深掘りすることです。


みなさんに知っていただきたいのが、経営学にあるトランザクテイブ・メモリーという概念です。これは、組織にとって重要なことは、「組織全体が何を知っているか」ではなく、組織の各メンバーが「組織内の誰が何を知っているか」を把握しておくことである、というもの。Whatではなく、Who Knows whatが重要、ということです。これを個人に当てはめると、まさに「誰が何を知っているかを把握し、その知をうまく借りられる力」となります。


不確実性の高い世界では、「知を探索して組み合わせること、そのために他者の知を活用すること」が、キャリアを築く武器になります。そして、こういった「知の探索型」の人は何かひとつに飛び抜けているわけではないので、周りからは「なぜ成功しているのかわからない」と思われがちなのです。でも、よく考えたらアップルだって、パソコンの会社なのか、音楽配信の会社なのか、携帯電話の会社なのか、よくわからないではないですか。


経営学では、「最初は失敗を重ねたほうが長い目で見れば成功しやすい」という研究成果がある。失敗すれば「自分の世界観は間違っているかもしれない」と考え、学習を怠らなくなるからだ。


最近の経営学では、リーダーに必要な素養の一つが「トランザクティブ・リーダーシップ」だとされています。要するに「よくできたら褒め、失敗したらきちんとペナルティーを科す」というものです。しかし実践しようとすると部下を一人ひとりきちんと見ないといけないのでとても難しい。


経営学で、リーダーに必要な素養とされるのが「トランスフォーメーショナル・リーダーシップ」です。ビジョンを掲げ、社員に明確に伝え、巻き込むリーダーです。


経営学でも長期ビジョンの重要性がよく言われます。例えば米デュポンは毎年、社内のトップ級が集まり、100年後の世界はどうなるかを、有識者を交えて真剣に議論するんです。そして、そこから逆算して、M&Aなどを考えているらしいです。この議論により、経営学的に言うと幅広い「知の探索」が可能になる。


正解はわからなくても、決断をしなくてはいけません。そこで必要になるのが思考の軸。羅針盤みたいなもので、目的地に一番早くたどりつく方法を教えてはくれないけれど、最善の航路を描くためには不可欠ですよね。それをつくるためにも、経営学を学ぶ価値はあります。


「グローバル人材」の定義を深く考えていくと、これからのビジネスで真に望まれる人材は2つの方向性に絞られるのではないでしょうか。第一に、「対人交渉力」のように世界中で普遍的に有用な強みを何かひとつ身につけている人材です。大事なことは、この力は国内のビジネス経験でも十分に培うことができるのであり、敢えて海外で修業する必要はない、ということです。第二に、そうでなければある国・地域に徹底的に詳しいスペシャリストになることです。いずれにせよ、「中途半端なグローバル人材化」が一番役にたたない、といえるのかもしれません。


グローバル(全世界的)人材ではなく、ある特定の国や地域に詳しいスペシャリストを目指すのもひとつの方向性でしょう。今の日本企業でいえば、ベトナムやミャンマー、インドといった新興国の事情を知り尽くしている人材です。また、欧州は日本企業の営業が苦戦しがちな地域ですから、そのうちどれか1カ国と太いパイプを持ち、文化や社会事情、ビジネス慣習までよく理解している人材は、おそらく引く手あまたでしょう。


ビジネスには、世界中で共通する「普遍的な側面」もあります。「普遍的な側面」の何かひとつについて強みを持っている人は、ある意味「グローバル人材」に近いといえるかもしれません。そうであれば、(逆説的ですが)そのような強みは日本国内でも培える、ということになります。


ツイッターでは相互認証が必要なく、誰とでも(一方通行ですが)つながることができるため、ミクシィやフェイスブックよりもさらに「弱い結びつき」のSNSであるといえます。業界の深い情報は手に入らないかもしれませんが、多様な情報を効率的に得るには、最も向いたメディアといえます。


よく「世間は狭い」と言いますが、本当に世界は狭いのです。おそらく日本でも、ほとんどの方は数人の知り合いを経由すれば、日本中のどんな人にでもたどり着けます。スモールワールドは以前から学術的な研究が進んでいましたが、これを私たちの実感として顕在化させたのがSNS、なかでもフェイスブックの登場ではなかったか、と私は考えています。


ツイッターを使う際にぜひ覚えておいていただきたいのが「ホモフィリー(同質)」です。これはネットワーク研究で重要とされるコンセプトで、「人というのはネットワークをつくる際に、自分と同じような人を選びがちである」というものです。ツイッターは一方的に誰でもフォローできるわけですが、それがゆえに、自分と同じ意見・嗜好を持っている人をフォローしがちです。それを痛感するのは、昨今の原発賛成・反対に関する議論です。私がツイッターでフォローしている方々の中には賛成派も反対派の方もいますが、やはり賛成派は賛成派の方を、反対派は反対派の方をフォローしがちなようです。したがって賛成派の方の周りには賛成の人が集まるので、結果「それが世の総意だ」と錯覚しがちなのです。反対派もまたしかりです。ツイッターをフル活用し、幅広い情報を得るためには日頃は興味が湧かない人、自分と正反対の意見を持つ人も敢えてフォローしてみることをお勧めします。


横浜市は著名ベンチャー企業のカヤックを誘致し、助成金を出しているそうです。ところが、誘致したのは高層ビルの最上階。それを聞いて頭が痛くなりました。眺めのいいオフィスを提供するより、馬車道通りにイケてるカフェをたくさんつくってフリーWi‐Fiにしたほうが、ずっとベンチャー育成に役立つ。


撤退の道が確保されているのは重要です。世界各国の倒産法を比較すると、会社を潰しやすい倒産法を持つ国のほうが起業しやすいという研究があります。これは個人のキャリアも同じ。失敗しても次のビジネスに移れたり、前の会社に戻れたりするほうが飛び出しやすい。


少子化による市場の成長鈍化、IT技術の進展などによる技術革新のスピード化、そして何よりグローバル化による競争の激化により、以前のように「優れた製品をつくっていれば、なんとか収益性を保てる」という時代ではありません。このような時代には、経営者が自社の置かれている事業環境を把握し、経営資源を見極め、そのうえで明確な戦略を定めていかなければなりません。そのためには、何よりも経営者の示すビジョンが重要であり、それを伝える力が必要です。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ