佐波正一の名言 一覧

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佐波正一のプロフィール

佐波正一、さば・しょういち。日本の経営者。東芝の社長・会長。東京都出身、大正生まれ。東京帝国大学卒業後、東京芝浦電気(のちの東芝)に入社。重電(プラント用の大型電機機械)部門で活躍したのち社長に就任。経団連副会長、国際基督教大学理事長なども務めた経営者。

単純に欧米を真似してドラスチック(過激)に制度を変えればいいわけではありません。日本の取締役が持っていた人事的なプロモーションの意味を無視すると、かえって従業員のモラルを落としてしまいます。執行役員制度も過渡期の一つのやり方でしょう。


日本メーカーの強みは、何といっても生産技術にあります。デフレ圧力は簡単にはなくなりません。海外拠点、中でも中国で生産体制を整備することは不可欠ですが、それだけでは競争力を高めることはできません。企業は将来を見据えた研究開発戦略を構築し、自らの強みを磨いていくべきです。


僕の社長時代は石油ショックの後で、明るい展望の描きにくいときでした。しかし、半導体の研究開発と生産に、ヒト・モノ・カネを集中配分したのです。東芝が1メガビットのDRAMで先行する礎を作ることができました。必要な分野への集中投資で、必ずや道は開けるのだと思います。


小泉純一郎首相も「米百俵」の精神を説いています。日本はいまこそ自信を持ち、長期的な展望のもとに、新技術を育てることが求められています。
【覚書き|米百俵とは、幕末前後に活躍した長岡藩の小林虎三郎のエピソードから、現在を辛抱し将来のために投資するという意味でつかわれる。戊辰戦争で敗れた長岡藩は6割の減収となり財政がひっ迫した。見かねた三根山藩から米百俵が贈られることとなった。大参事小林虎三郎はこれを藩士には配らず売却して学校を設立し「百俵の米も、食えばたちまちなくなるが、教育にあてれば明日の一万、百万俵となる」と言った】


不況が長期化しているところに、米テロ事件が起き、社会の閉塞感はますます強まっています。早く活路を見出したいと、企業も手っ取り早い成果を求めがちです。しかし、こうしたときにこそ近視眼的な発想にとらわれず、長期的な発展のためにバランスを取ることが大切です。最近はどうも性急、短絡な見方が強すぎるようです。


英国の企業でまず気が付いたのは、一般にボード(取締役会)の規模が小さいことでした。取締役は16から17人で、活発に議論できました。ところが東芝では、僕が役員になったときが27人で、その後に30人を超えました。しかも、日本では取締役の中にも、副社長、専務、常務といった階層があります。


企業と銀行の株式持ち合いからもわかるように、持ちつ持たれつが日本社会の特徴です。その中でそれなりに発展してきました。しかし、世界市場が単一化し、技術や市場の変化が加速度的に速くなっています。「スピードと感度」とよく言ったものですが、市場の変化への感度を研ぎ澄まし、対応を速くしないといけません。いままでの統治形態がマッチしなくなってきているのも事実です。


英国の化学会社、インペリアル・ケミカル・インダストリーズ(ICI)の社外取締役になったのは、もう20年近く前のことです。日本でもコーポレートガバナンス(企業統治)の議論が活発になってきました。国際化が進み、株主価値をいかに増大させるかが課題になっているのだから、当然の流れでしょう。


スピードと感度。結局、ユーザーが何をどんな形で欲しがっているのかを知るのは感度、そのニーズはタイムリーに対応するにはスピードが大事でしょう。感度は方向感覚と言い換えてもいいと思います。


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