佐々木正の名言 一覧

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佐々木正のプロフィール

佐々木正、ささき・ただし。日本の電子工学技術者。工学博士。液晶業界では世界的に最も著名な研究者。京都帝国大学卒業後、富士通の前身である川西機械製作所に入社。その後、早川電機工業(現:シャープ)に移籍し、専務を経て副社長。同社でポケットに入る超小型電卓の開発に大きく貢献した。ソフトバンク相談役、国際基盤材料研究所会長、郵政省電波技術審議会委員、国際メディア研究財団理事長、未踏科学技術協会理事なども務めた

多様性のある場があれば、そこで異質の才能がぶつかり合う「共創」によるイノベーションを起こすことができる。


今年85歳になりましたが、勉強の毎日です。そして未来を見ながら歩くという人生観を貫いています。


「あんたも、もっといいかげんにやったらどうだ」とよく忠告を受けることがありますが、もし未来を見なくなったら、何も進歩がなくなってしまうと思っています。それでなくても体力は徐々に落ちていきます。せめて気持ちだけでも前に進むことをしないと駄目になるような気がするのです。


今後は、数が少なくても値打ちのあるものをつくる時代です。いつまでも量産主義では、市場に受け入れられない製品しか生まれない。材料を中心に発想すれば、もっといい仕事ができるはずです。


人間には、各々持ち場があります。自分に適した土地かどうかを見る、生きる勘をまず持たないと駄目ですわ。


いい商売のアイデアがあっても、どこでも儲かるかといったらそうではありません。「場」がないといかん。


孔子は73歳で死んでいますから、『論語』には「七十にして矩(のり)をこえず」の次はありません。97歳の私が言うならば、「八十にして恩を知る」でしょうか。人間は自分一人でなく、いろんな人のおかげで生きとるんです。そして、「九十にして今度は恩に報いる」。そうすれば百で人生を終えるとき、幸福でいられるはずです。


今後、電機業界は、電機、自動車、建築……さらに新しい学問がミックスされた業界になるかもしれません。そういうときに大事なのが、共創という考え方です。独創的な人間が協力し合えば、創造性は何倍にも膨らみます。共創は独創よりも、もっと高次元のものなのです。


もっと広く考えないといけない。シャープも「ヘルシオ」や「プラズマクラスター」といった健康分野に力を入れ出したのはいいことです。


いまは短期的な業績が、経営陣の評価基準になる時代です。それでも経営者たるもの、長期的な経営戦略を自信を持って説明できるようでなくてはね。


シャープはひとつのものを出したからって安心するようなことはしない。我々は、技術者が次から次へと溢れるように新しいものを出すよう養成しています。
【覚書き|松下電器中央研究所で講演したときの発言】


厳しいといわれる日本の電機業界ですが、天動説じゃなしに、地動説で考えなあかん。電機業界とは、社会が生んだものです。社会が変わってきたら、業界は変わる、もしくはなくなるかもしれません。社会が変わったときに、自分の業界だけは変わらないという自分中心の考え方が天動説です。それでは「電機業界のままでどうにかしたい」という発想になる。これでは駄目です。地動説に基づけば、社会の変化に応じて商売も変えていくことが必要です。


未来を考える性分の私としては、デジタルの次に来る技術を見極めることが、死ぬまでの目標です。ポストデジタルを見極めるためには、デジタル技術の源になっている情報理論(シャノンの理論)をゼロから見直し、新理論を発見しなければなりません。もちろんいまの自分には、体力的にとてもできる話ではありません。だから自分の考えに共鳴し、自分の代わりに新理論を発見してもらえそうな科学者を探す旅を続けています。


マザーズやナスダック・ジャパンといった新興の株式市場が誕生し、ベンチャー企業にとっては市場から直接資金を調達する機会が増えました。それはそれでいいのかもしれませんが、日ごろベンチャー企業の育成に努めている者としては複雑な思いです。若い人が金儲けの手段ができたと勘違いして浮かれているという状態は見過ごすことはできません。これでは真のベンチャーは生まれません。


過度のIT礼賛による弊害が出ています。いつの間にか、ITが金もうけの手段になり、お金が人生の目的になっているのです。本来ITは、人間が心豊かになる社会をつくるための道具に過ぎないのに。


これから日本をどんな国にしたらいいのかを考えるうえでも、未来を見る、つまり長期的な視野で見ていく必要があります。ところが、いまの政府がやっていることは、どこか間違っていると感じるのは私だけでしょうか。将来展望がまったく見えてきません。


アルカリとアルカリを混ぜてもアルカリのまま。性質の異なるものを混ぜると初めて沈殿物ができ、これが次の産物になる。各々価値観の違うものが、お互いを信頼して取り組むことが大切です。


最近、日本では大学の先生がベンチャービジネスを起こしていますが、米国では一人の先生が行うのはもう限界との認識です。世の中は非常に早く進歩しているので、いろんな人たちの共創でなかったら産業は支えられない。だから物理とか化学、法学というように多くの先生が集まったドリームチームによるベンチャービジネスがいま増えています。


米国でも1980年代後半に競争力低下が問題になりましたが、上手く立ち直りました。絶えず年寄りと若者が話し合い、縦の線で一緒にモノを作ろう、社会を作ろうとする環境があったことも一因といわれています。米国にはそういう組織が多い。


日本経済がなぜ再生できないのか、ずっと考えてきました。その結論はこうです。我々年寄りの世代と団塊を中心にした若い世代との考え方に違いがあり、理解しあって協力することがなくなったためではないかと。


松下電器(のちのパナソニック)が営業力を武器にすぐナンバーワンになるのを、早川(徳次シャープ創業者)さんは悔しがった。亡くなる前に、「あと、頼むね。松下の人に真似されても、すぐにまた真似られるようなものを出せる、耐久力のある会社にね」と言われたことを記憶しています。


早川(徳次シャープ創業者)さんは商売下手だけど、哲学がいい。早川さんは、「佐々木さんね、何か良いものを考えてちょうだい」と言うんだね。我々がつくるものは、大衆を幸福にするもんや。大衆に売ろうと思ったら、会社をたくさんつくらんといかん。シャープにはまだそれだけの金がない。それなら、リーダーシップをとって、人に真似されるような企業をつくってくれと。技術を取られたら、また次の技術を開発する。その代わり、特許料はいただくと。


松下幸之助さんは偉大な方でしたが、「水道のように、いいものをどんどん安く供給する」という水道哲学は、私の考えとは少々異なります。GEのジャック・ウェルチだって、「消費こそ美徳なり」なんて、もう言いませんよ。ところが、パナソニックは、PHP研究所を見ていても、水道哲学に強く影響されている。ちょっと違うなと思う。


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