佐々木典士の名言 一覧

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佐々木典士のプロフィール

佐々木典士、ささき・ふみお。日本の編集者、ミニマリスト。香川県出身。早稲田大学教育学部卒業。学研『BOMB』編集部、INFASパブリケーションズ『STUDIO VOICE』編集部、ワニブックスなどで編集者として活躍。著書に『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』『掃除・片づけ・捨てる 新技術』。

僕はズボラな性格なので、片づけの仕組みを作ってそれを維持するのは無理です。モノを減らしてしまうことが、整理整頓の最大の近道だと思います。


朝から丁寧に身のまわりを整えるとそれだけで気分爽快で、心が満たされます。そして、今日はどんな一日にしようかと考えながら会社に向かいます。


モノを極限まで手放したことで、僕は行動力がつき、自由な空間と時間、そして心の余裕まで手に入れることができました。モノを減らすことで、生き方をもっと自分らしく高める――それがミニマリストの整理術。


僕の部屋にはモノが極端に少ないのでそもそも「散らかる」という概念がありません。モノがなければ、週末にわざわざ時間を作って掃除したり、片づけたりする手間が必要ないとわかったのです。


欲しいモノを片っ端から手に入れても、それで自信がついたり、幸せになることに直結するわけではない。思いつくままにモノを手に入れることで得られる幸せは、手に入れた瞬間をピークに数日や数週間、ときには数時間で過ぎ去り、次の日からは「まだ足りない」と欠乏感が湧いてくる。


今では、本当に必要とするモノ、好きなモノだけをとことん厳選して選ぶようになりました。すると、そのモノへの愛着や、モノのもたらす幸福感が続くのです。


企画や新しいアイデアを考えるときは、僕はリュック一つで外に出てカフェなどで仕事をします。以前は、仕事の資料がバラバラに管理されていたので「思い立ったらすぐ」とはいきませんでした。しかし、デスクを片づけると同時に、仕事資料のデジタル化、ツールのモバイル化を進め、思い立ったらすぐ外に出られるボーダブルな仕事環境ができたのです。


ミニマルな仕事環境を作ったことで、働き方はシンプルで合理的になりました。同じ時間働いても、その密度は以前よりずっと濃く、なおかつ自分のペースで無理なく働けるようになったのです。


部屋やデスクを埋め尽くしていたたくさんのモノと決別した結果、代わりに手に入れたのは「行動力」でした。モノの雑音がなくなったことで、自分がやりたいことに敏感になり、最小限のモノしか持っていないので、身軽に身ひとつで動けます。自分が行きたいイベントやライブに出かけたり、旅に出たり、会いたい人に会いに行ったり。モノに費やしていたお金やエネルギーが、そのまま経験に活かされるようになったのです。


身のまわりに雑然と置かれたモノ、たとえば、パソコンに貼られた無数の付箋、机に積まれた仕事の資料……。これらは、つねにメッセージを発しています。「資料、整理しないとな」「あの案件どうなったんだつけ」。モノが視界に入ることで、モノに関連した思いが無意識のうちに引き起こされます。僕はモノが発するこれらのメッセージを「沈黙のTODOリスト」と呼んでいます。その数が増えるほど集中力が削がれ、「本来のTODOリスト」に意識が向きにくくなります。だからこそ、デスクの上をゼロにする、それだけで集中力が生まれ、仕事への取り組みが変わったのです。


なぜ、仕事に取りかかるのに時間がかかっていた僕が、出社後すぐにエンジンがかかるようになったか。それは目の前に雑然と置かれたモノが一掃されたことで、自分の内面に意識が注がれ、今、自分がしていること、すべきことに、より意識的になったからです。


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