今敏の名言 一覧

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今敏のプロフィール

今敏、こん・さとし。アニメーション映画監督、漫画家。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン科在学中に週刊ヤングマガジンのちばてつや賞優秀新人賞を受賞、大友克洋のアシスタントをする。大学卒業後、何本か漫画を発表したのち、アニメ『老人Z』で美術設定・レイアウト・原画を担当。その後、数々のアニメーション制作に参加したのち、『PERFECT BLUE』で初監督。監督作品に『千年女優』『東京ゴッドファーザーズ』『妄想代理人』『パプリカ』『オハヨウ』。緻密な舞台設定に定評があり、多くのファンを持った。すい臓がんで若くしてこの世を去った。享年46

プロットを作るときでもそうなんだけど、作ってる間に変わっていくんですよ。考え方は進歩してるし、深まっていくわけだから、最初のアイデアが途中でなくなることだってあり得るわけです。「あ、これなら付き合っていけるな」という感覚のものじゃないとダメなんです。
【覚書き:劇場作品の企画選びについて語った言葉】


「いま作ってるのがこうだから、次はこういうところに行きたい」というのがあるんです。流れと関係なく、突発的に何かを考えるって、できないと思うし、そういう風に作ったものはうまくいかないと思います。無理やりに何かを出すんじゃなくて、自分の中にある流れみたいなものを作品に反映させるべきだと思います。


漫画の場合、個人制作だから、自分の思ったことをストレートに表現できるという利点があるんですけど、それは自分以外のアイデアが出てこないということでもあるんです。アニメーションだと、自分の考えよりも面白いことを発想する人が出てくるわけです。そうやってイメージ豊かになっていく。自分が出したアイデアが、いろんな人の意見によって育っていく。その変化の過程があるから、アニメーションのほうが楽しいんだと思います。
【覚書き:漫画家からアニメーションの監督になったきっかけを聞かれての発言】


アニメーションって企画から初号まで二年は必要なんです。企画が二転三転したりして、いろいろ調べたりで準備に半年近くかかって。シナリオをやって、キャラクターデザインをやって、コンテの準備したりしてるうちに、また半年が過ぎて。作画に入って一年弱、で、その後の作業を含めてだいたい二年。そうすると10年でうまくいって5本。自分が60歳になるまでが20年としてね……そんなに作れないんですよ。でも、やりたいことはたくさんあるし、これからもアイデアは生まれてくるだろうし。
【覚書き|生涯で10本映画を作りたいという発言の理由を尋ねられて】


なんでもできると、かえって散漫になっていたり、アイデアの質が大味になっていったりする傾向、これは実写もアニメも問わず、そういう傾向がある気がします。むしろコンパクトに作っていく方がいいんじゃないか。でも、もうちょっと予算が欲しい、ぐらいの感じですね。何かね、せかされて作ってる方が幸せですよ。


私、そんな奇抜なことを言おうとは思っていません。『千年女優』は、ポジティブな映画にしたいと思って作っていましたし、観た人が元気になればいいなと思っていますから。人があんまり見たくないような部分に焦点を当てて、とかってもう嫌なんですよね。


武蔵野美術大学でグラフィックデザインをやっていました。そこを受験するために高校二年ぐらいから、代ゼミの夏季冬季の美大受験ゼミに行って、基礎的なデッサンや平面構成をやっていました。でも、いま現在、役に立っている画力については、むしろ趣味で描き続けてた落書きや、漫画で培われた部分のほうが大きいような気がします。


自分の性格からしても、あんまり大きく構えてじっくり作るのは向いていないと思うんです。時間をかけると、いろいろ不満な点を解消できるのは事実なんですけど、時間をかけることで出てくる不満のほうが大きい気がする。条件的に、ちょっと足りないぐらいのところで、その枠の中で最善を尽くすといったやり方をしていった方が、アイデアも面白いものが出てきます。


いま、劇場大作って10億オーバーの規模ですよね。そういうのと比べると、とても対策なんて言えるようなものじゃない。予算をどう効率的に使って、限られた作画枚数の中でどう効率的に見せるかということを、常に考え続けなければならないんです。


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