井上由美子(脚本家)の名言 一覧

このエントリーをはてなブックマークに追加

井上由美子(脚本家)のプロフィール

井上由美子、いのうえ・ゆみこ。日本の脚本家。兵庫県出身。立命館大学文学部文学科中国文学専攻卒業後、テレビ東京に勤務。退社後シナリオ作家協会シナリオ講座研修科修了。その後、数多くのヒットドラマを生み出した。主な作品に『白い巨塔』『14才の母』『GOOD LUCK!!』『エンジン』『過ぎし日の殺人』『マチベン』など。主な受賞に、文化庁芸術作品賞、モンテカルロ国際テレビ祭 AMADE賞、芸術選奨新人賞、放送文化基金賞、橋田賞、ギャラクシー賞優秀賞、日本民間放送連盟賞最優秀賞、向田邦子賞、芸術選奨文部科学大臣賞、文化庁芸術祭放送個人賞、東京ドラマアウォードグランプリなど。

将来の目標もとくには決めていません。目標は、今日書かなければならない20枚をきちんと書き終えることです。


いま書きたいことは、いま観たいものです。やはりテレビには、とくにそういう感覚が大事だと思っています。あとは、自分がやってみたい、書いてみたいと思ったことは、決して出し惜しみせずに、その都度、全部出し切るよう心がけています。以前、あるネタを次の仕事のためにストックしておいたのですが、改めて見たら、まったく面白くなかったことがあるんです。


以前は夜型で、3日間くらい徹夜して書くこともありましたが、連続ドラマの仕事は、身体を壊すと他のスタッフに迷惑をかけるので、最近は規則正しい生活を心がけています。その方が、毎日コンスタントに書けるんです。いまは一週間にペラ(200字詰め原稿用紙)120から150枚、1時間ドラマ1本を書いています。


書けなくて、全然何も思い浮かばないときは、とりあえずひとつだけ、無茶苦茶でもいいから台詞を書いてみる。ひとつ書くと、そのレスポンスがイメージできるので、次につながっていきます。すると、もしかしてこの展開がいいかもしれないと、次のアイデアが思い浮かんできます。結局、スランプから脱出するには、プロも書くしかないと思います。


私にも書けないときはありますが、書きたい気持ちがなくなることはありません。その気持ちを失って惰性で書くようになったら筆を折らなきゃならないでしょうね。


シナリオを最後まで書いて初めて、自分の書きたかったことがわかるものだと知りました。その意味では、最後まで書いてみようと粘り続けた人だけが、プロになれるんだと思います。


プロになる確実な方法は、当たり前ですがとにかく「書くこと」です。シナリオスクールでは、毎回課題が出されるのですが、じつは、ちゃんと書いてくる人は、意外と多くないんです。もっといいものをと、肩に力が入ってしまうのかもしれません。かくいう私も書けない一人でしたが、誰も書かない斬新なファーストシーンを求めて、最初の一枚を延々何十回も書き直していました。でも、これじゃ、いつまで経っても一本もかけないと思い直して、そこを突破しました。


学生時代京都だったので、老舗のお漬物屋さんとか、修学旅行の生徒が泊まる旅館の布団の上げ下ろしとか、変わったアルバイトもしました。いま思えば、そのときの仕事の経験が脚本作りにも役立っていますね。


脚本を書くうえでは、時代の気分をつかむことがとても大事です。でも私は、あえてアンテナを立てないんです。新聞や雑誌を隅から隅まで読んで必死に情報を集めるのではなく、台所に立っているときにたまたま耳にしたテレビの腹立たしいニュースとか、電車に乗っているときに聞こえてくる会話とか、そんな探さなくても入ってくる情報を大切にしたいと思っています。


人名ランダムピックアップ


経営・ビジネス・投資・仕事・お金・経済的な分野で成功を収めた人たちの名言を収録しています。

ページの先頭へ