井上勝弘の名言 一覧

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井上勝弘のプロフィール

井上勝弘、いのうえ・かつひろ。日本のテレビプロデュサー。岡山県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、NHKに入社。『美の壺』『東京カワイイ★TV』『あさイチ』『サラメシ』『世界入りにくい居酒屋』などの番組を手がけた。

ダメ出しされそうだと思ったら、ぬかりなく、綿密に、根回しですよ。企画を絶対に通したいなら、芝居や根回しもやるべき。


嘘のない、本音で向き合う姿勢ならば、最終的には視聴者に受け入れられる。


正直、クレームは来てほしくない(笑)。でもクレームが来ない番組は、ダメだとも思う。番組を成長させるための糧と考え、自分が燃えるようでなければ、新境地を切り開いていくことはできない。


厳しい時代を生き抜くには、オリジナリティーを愚直に高める努力を続けるしかない。


どんなビジネスパーソンも、客観的な「成果」と主観的な「満足感」の両立を目指していると思いますが、僕は後者の「満足感」を大事にしています。いつもチャレンジャーで居続けられますから。


下手すると、10年後、テレビは飽きられて誰にも見てもらえない未来もあり得るかもしれない。そんな危機感があるから、「古い」「退屈」といった視聴者の声に敏感に反応します。


「あさイチ」を立ち上げる時、スタッフが「スタジオで豚を飼いたい」と言い出しました。豚と一緒に番組が成長する様子を視聴者に見せたいというので、私はOKを出した。でも、手順を踏んで「上」に上げていくと、どこかで誰かが反対するに決まっている。NHKの看板情報番組に豚がレギュラー出演なんて、どう考えても不謹慎ですから(笑)。でも僕はスタッフの士気を高めるために、何としても実現したかった。そこで乾坤一擲の「根回し」を考えたんです。経営陣のトップクラス――Aさんとしましょう――、Aさんと飲む機会を作り、直接、承諾を得ました。その後の大きな会議で、「Aさんに話を通しました」と言うと全員がOKしました。


毎日の仕事では、建前も使いますよ。本音が良くて、建前が悪いとは思わない。どちらを口に出そうかと悩む人は、頭を使って生きている証拠。僕は、「建前がない」と言う人は「本音もないんじゃない?」と疑ってしまいますね。


「あさイチ」は朝8時台の番組なので、視聴者の多くは主婦。「あさイチ」は特に40代の主婦をメーンターゲットに据えました。この層はNHK離れが進み、局全体にも大きな危機感があった。何に関心があるのかを正しく把握するため、約50人の制作スタッフの半分を女性にし、番組で扱うテーマに彼女たちの意見を積極的に反映させました。


誰もやったことがない番組を自分の力で作り上げたいと意識し続ければ、オリジナリティーは出せますよ。例えば、「冬はカニがおいしい季節だから、カニ特集を組もう」ではただの模倣。でも頭をひねってみて、「カニカマならどうか」と考える。カニカマに命をかけて徹底的に調べ上げ、1時間のスペシャル番組にしちゃえば、テレビ史に残るじゃないですか(笑)。


先輩や自分の成功事例の模倣を続けても、「縮小再生産」にしかならないし、何よりもつまらない。テレビは伝統芸能ではないんですから。何でもいいから、誰もやったことがない番組を自分の力で作り上げたい、そう強く思うようになりました。


NHKに入局し、最初の1年間は「模倣」に徹しました。先輩ディレクターの番組を真似て、企画を立てる。それを繰り返すと、どんな企画が通るかが徐々に分かってきました。2年目は、「自分の成功体験の模倣」です。自分の企画で周囲の評価が高かったものをなぞって作り続けたんです。今思えば、「サラリーマンとして生きていくのがやっと」の1年間でした。


料理番組はたくさんあるから、ランチを取り上げるだけでは面白くない。ならば、様々な人間関係のドラマが繰り広げられている、ランチの裏側に注目しようと考えました。誰を誘い、どの店に行き、そこでどんな会話をするか。その場面をのぞいてみたいと思ったんです。
【覚え書き|人気番組「サラメシ」の企画について】


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