久保正行の名言 一覧

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久保正行のプロフィール

久保正行、くぼ・まさゆき。第62代警視庁捜査第一課長。北海道出身。駒澤大学卒業後、警視庁に入庁。機動捜査隊隊長、田園調布署長、渋谷署長、警視庁第七方面本部長などを務めた。

部下は口頭だけではなく、書面でもウソをつこうとするもの。そのため、私は報告書の数字を鵜呑みにしないよう気をつけていました。


人、そして部下はウソをつくものと胆に銘じ、進んで見抜いていく姿勢が必要。


上司の最終的な目的は、部下に愛情を持って接し、育てること。


説得も最初の対応がきわめて重要です。「上司は一度却下したものを再び見直すことはない」と考え、慎重に準備をしてから挑む必要があります。


たとえ言いにくい提案だとしても、必ず結論から説明するべきです。石橋を叩いて渡るような言い方で、なかなか核心に入らない説明が、相手の心に刺さることはありません。


説明するとき、手帳やメモを見ないのはイロハのイです。視点をメモに視線を落としていると、内容が頭に入っておらず、自信がないことが一発で伝わります。


上司を説得するとき、まず場所と時間を選びます。場所は集中できる空間がベストで、もし反対されることが予想されそうな場合、周囲に人がいない環境を設定する。なぜなら部下や同僚の見ているところで説得されると意見を翻しにくくなるし、場合によっては「恥をかかされた」と後々わだかまりになる可能性もあるからです。


人のウソを見抜くには、観察力が不可欠です。それはおもに経験によって培われますが、相手の生い立ちを知ることは観察力に大きな+αの力をもたらしてくれます。私が刑事だったとき、それこそがもっとも知りたい容疑者の情報でした。特に小学校に入る前の幼少期がわかると、その人の根本的な性格や傾向が理解でき、心理を見抜きやすくなります。


上司の質問に対して、部下が黙ってしまうことがあります。そこで上司に求めたいのは、話題を変えたりせず、答えを待ってあげることです。沈黙を含めて部下の話に傾聴するのは、上司の大事な仕事です。


説得しているとき、沈黙が訪れるのは怖いものですが、それは決して無意味な時間ではありません。実際、上司があきれて口を閉ざしていることより、案件について考えている場合が多いものです。だから余計な話で間を埋めず、上司からの質問を待つ。慣れてきたら肝心なポイントをわざとはずして説明し、相手の質問を誘う方法もあります。


たとえば「刑法犯の検挙率は80%」と報告されると、何となく成果があったように感じますが、そこで納得するのはセミプロ。一言で検挙といっても、刑事が捕まえたのか、市民が捕まえたのか、それとも自首してきたかで話は全然違ってきます。企業においても、売り上げや利益を報告された際、何を根拠にした数字なのかを確認し、数字の内容と重みに考えを巡らさなければなりません。


私が人を観察するうえで重要視しているのは、第一印象です。取り調べは、容疑者が取調室に入ってきたときから動作に目をやり、とりわけ姿勢に注目します。正直な性格の者はやましい気持ちがあると猫背気味になるし、狡猾な者はわざと胸をはるものです。そして挨拶したとき、気にしないふりをしながら、視線がどこに向いているかを確認する。私のほうをまっすぐ見ているのであれば問題ありませんが、顔の横の何もない空間を見ている場合は後ろめたい気持ちがあるかもしれません。目をそらしたり、うつるなときも要注意です。さらに私が気にするのが、目線と皮膚の感じが一致しているかどうか。顔の血色が悪いのに目の力が強いのは、ムリしている証拠です。


部下のウソを見抜くため、まず何をするべきか。それは普段から部下の行動を見ておくことです。歩いている姿、書類の持ち方、報告するとき、視線はどこにあるのか。声をかけたらどんな反応をするのか……。その癖を把握しておくことで、「今日は喋り方がおかしいな」「いつもは正しく使う書類の文言を間違えているぞ」と気づくことができる。そしてそのズレこそ、これからウソをつこうとしている「兆し」にほかなりません。その兆しを察知したら、集中力を高め、部下の動向に注意しましょう。


犯罪者には必ず泣きどころがあるので、そこを探し、それを基点に相手を理解してあげる。この人になら話しても大丈夫だ、これ以上黙っていても意味がない、と相手に自然に思わせることが重要。


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