中田康雄の名言 一覧

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中田康雄のプロフィール

中田康雄、なかた・やすお。日本の経営者。カルビーのCEO(最高経営責任者)兼CFO(最高財務責任者)。東京出身。慶應義塾大学商学部卒業、慶應義塾大学大学院経済学研究科修了後、宇部興産、三菱レイヨンを経てカルビーに入社。取締役、常務、専務、副社長兼CFO・CIO(最高情報責任者)などを経て社長に就任。カルビーで初の非創業家出身者の社長。生産管理、人事、労務、情報システム、財務、経理、経営企画など幅広い部署を経験し、同社の経営改革を行った。

社内の各部門や一人一人の社員がベクトルを合わせ、同じ方向を目指して突き進む。こうした状態をつくりだせるかどうかが、難局を乗り切る際には非常に重要だと実感します。


原材料費高騰を吸収して、増収増益を達成できたのは、売上を伸ばすと同時に、原材料費以外でコストを削減したからです。全社が一丸となり、売上の拡大とコストの削減に必死に取り組んだからに他なりません。


鮮度の追求を続けているうちにわかってきたことがありました。鮮度の向上が、単に製品だけでなく当社の経営のクオリティまでも高め、結果として業績の向上につながるということです。つまり、店頭における製品の鮮度が、経営の質を推定する優れたモノサシになることに気づいたのです。


最も重要なのは、製品の「鮮度」です。当社では製品の鮮度というものを重要視しています。製品の鮮度を追求することが、経営の根幹になっていると言っても過言ではありません。


カギは業績評価の指標にあります。業績評価の指標は数が多すぎてはいけません。管理が煩雑になりますから。また測定が容易な指標にすることです。できれば週単位で変化を測れる指標がいいでしょう。測定結果に応じて、素早く対策を打てるからです。


専属契約農家からのポテトチップス用のジャガイモは、形や大きさ、栽培方法や収穫方法を工夫しているので、その分、価格は市販のものよりも高くなります。ですが「歩留まり」を考慮すれば、値段は高くても形や大きさが揃ったジャガイモの方が、原料費を含めた製造コストは低くなります。このように高品質のものを使ってローコストを実現しています。


以前から供給の専属契約を結んでいる生産農家と一緒に、ポテトチップの主原料であるジャガイモの品種改良に挑みました。当社の製品に使われているジャガイモは、スーパーなどで市販されているものとは大きさや形が異なります。加工設備に合うように大きさを均一にしているほか、スライスしたときに生じる使えない部分を最小限に抑えるため、球形に近い形に揃えています。


店頭における製品の鮮度を高める決め手は、製品が店頭に届くまでの過程にあります。製品がつくられてから店頭に並ぶまでのリードタイムを短くする。在庫もできる限り減らす。こうした取り組みが鮮度を大きく左右します。ここはカルビー単独ではできません。卸や小売店の協力をあおいで、共同で取り組みました。


店頭における製品の鮮度が常に高いということは、製品の回転が速いということを意味します。単に売れているだけでなく、製品に魅力があり、お客様に満足していただけているということまでわかります。商品力のある製品をつくれているから、お客様が喜んで買っていく。その結果、店頭における製品の回転が速まり、売上も増える。こうした良い流れができているかどうかを、製品の鮮度に着目するだけで判定できるというわけです。


製品の鮮度を保たなければ、売上を維持したり増やしたりすることはできないと考え、小売店の店頭における製品の鮮度を高める取り組みに力を入れました。たとえば、製品パッケージに製造年月日を表示するようにしました。スナック菓子メーカーでは当社が最初でした。


1975年にポテトチップスを発売したとき、すでにいくつかのメーカーがポテトチップスを販売しており、当社は後発でした。でも、「絶対に売れる」と自信を持っていました。他社に比べ容量を多くする一方で、値段も安くしたからです。しかし、あまり売れませんでした。調べてみると、当社だけでなく他社のものも売れていない。ポテトチップスはもともと酸化や劣化によって味が落ちてしまいます。当社が製品の鮮度にこだわるようになったのは、このことがきっかけでした。


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