中林美恵子の名言 一覧

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中林美恵子のプロフィール

中林美恵子、なかばやし・みえこ。日本の政治学者、政治家。早稲田大学准教授。埼玉県出身。大阪大学博士(国際公共政策)、米ワシントン州立大学修士(政治学)。アメリカ連邦議会・上院予算委員会補佐官、(独)経済産業研究所研究員、跡見学園女子大学准教授、衆議院議員(民主党)、早稲田大学准教授などを務めた。

モノやお金は、壊れたりなくなったり、盗まれたりすることがありますが、経験とそれによって身につけた実力だけは、完全に自分だけのもの。それこそが本物の財産です。誰のものでもない、「あなただけの財産」を築いてほしい。


ごく普通の能力しかない私が、得がたい経験を積むことができたのは、「もっと広い世界をみたい」という思いがあったからにほかなりません。


米国の上院予算委員会に勤めていたとき、統計データの処理や議会でのプレゼンシナリオの作成など、ほかの人が面倒がる仕事も積極的に引き受けました。最初は上手くできませんでしたが、専門家の指導を受けながらこなすうち、やがて「ミエコがいないと仕事が回らない」といわれるようになりました。


二大政党制のアメリカでは、予算委員会に共和党と民主党のそれぞれが独自のスタッフを擁しています。予算委員会で働いていたとき、私が所属したのは共和党側です。議会で党の主張をはっきりアピールし、滞りなく議案を通すことができるかどうかは、私たちの働きにかかっています。書類の数字ひとつ打ち間違えるわけにはいかない責任重大な仕事です。早く仕事を覚えよう、チームに貢献しようと懸命に働く日々。忙しい時期には、2、3日ろくに眠らないこともありました。それでも、つらいと感じることはありませんでした。私にとって未知の経験ばかりでしたから、ひとつひとつの仕事に取り組むたびに、自分の世界が広がっていく感覚があったのです。


「仕事を探しているなら、連邦議会の上院予算委員会の私の友人に会ってみる?何か教えてもらえるかもしれないよ」知り合いからそう勧められたのは、大学院で修士号を取得したばかりのころです。安全保障や国際関係理論を学び、それを現場で活かしたいと思っていた私は、日本には戻らずアメリカで働きたいと思っていました。しかし、さすがにその提案には、少し戸惑いました。予算委員会というのは、国家予算を組むために必要な情報収集や分析、提案などを行なうプロフェッショナルのチームです。グリーンカード(永住権)を得ているとはいえ、日本国籍の私が、アメリカの政治の中枢に関わる国家公務員に採用されるというのは、ちょっと考えづらいことだったからです。しかしそう思ったものの、元来の好奇心が顔をのぞかせました。「ダメでもともと。知り合いになれるだけでも充分」とアポイントを申し込みました。それが、私が約十年にわたり予算委員会で働くことになったきっかけでした。


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