中村貞裕の名言 一覧

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中村貞裕のプロフィール

中村貞裕、なかむら・さだひろ。日本のイベント・プランナー、経営者。「トランジットジェネラルオフィス」社長。東京出身。慶應義塾大学法学部卒業後、伊勢丹に入社。MD統括婦人営業部バイヤーを経験後、外苑前にカフェ「OFFICE」をオープン。その後、ケイタリング事業、ホテル「クラスカ」のマーケティング・マネジャーなどを務めた。レストランやカフェのプロデュース、カフェ起業セミナーの講師、各種イベントの主宰、そのほか様々な分野で活躍した。

上場すると収益を上げ続けなければならなくなる。儲けることより、話題になることや面白いと思えることをやっていきたい。


どの仕事をとっても、100%満足するということはありません。しかし、求めるべきなのは、僕自身の満足ではなく、クライアントの満足です。


自分ができることよりも、「何ができないか」ということをよく考え、知っておくことが必要です。何ができないかさえ知っておけば、不足している部分を補うためにはどうすればいいのか、どのような人に補ってもらえばいいのか、ということを考えれば済みます。足りないところはプロに任せてしまう。人を巻き込んで仕事をしてしまう方が、よりスムーズに進むというケースはよくあることです。


人に仕事を頼んで引き受けてもらうためには、自分自身を信用してもらわなければなりません。僕は、独立してから3年くらいは、自分自身のブランド・イメージを高めるための努力をしました。それが、人に信用してもらったり、仕事を引き受けてもらうためには、重要なことだと考えたからです。


人材を口説くコツは、嘘をつかないということですね。「僕は何も知らないんです」ということを包み隠さずに話すこと。自分には知識や技術がない、でも、このゴールに到達するためには、あなたの能力がどうしても必要なんだということを説明し、説得するしかありません。その意味では、ゴールや目的意識を共有するということが、大事だと思います。


反対する人、理解を示してくれない人がいるとき、僕はゴールのイメージに近い場所や参考になる場所につれていってしまうんです。国内でも海外でも、ときには自腹で連れていきます。僕が目指している空間を見てもらい、肌で感じ、空気を吸ってもらう。言葉だけでなく、五感を使ってもらった方が、理解してもらいやすいですし、熱意も伝わりやすいですから。


一人で仕事をしないことが重要です。あとは、自分のできないことを見極め、そのことを認める。たとえば、会計の能力が必要だと感じたとき、まだ20代ならば、自分で勉強してもいいと思いますが、30代の僕が、いまからどんなに勉強しても時間の無駄です。ならば、会計が得意な人をチームに入れて、自分は得意な仕事をした方が、スピーディーに仕事ができるようになります。


あらかじめクライアントには、「今回のプロジェクトは何が目的なのか?何がゴールなのか?」ということを聞いておきます。僕の満足度が60%や70%であっても、クライアントが喜んでくれたり、クライアントの目的が達成できたのなら、僕も満足するようにしています。


どんな仕事についても言えることだと思うのですが、常に仕事がしやすい環境が保障されていることはないと思うんです。自分の意見に反対する人も、理解を示してくれない人もいる。そういった人々をどうやって巻き込むかということが、プロジェクトを素早く動かすために重要となってきます。


ブランディング・プロデューサーという職業の地位を築き上げるためにも、そしていろいろな人に知ってもらうためにも、たとえば雑誌などへの露出も大切な仕事でした。また、ノーギャラであっても、面白いと思った仕事や旬な人が出ているイベントであれば、迷わず参加しました。そのような仕事を積み重ね、自分の価値を上げるための努力をしてきたからこそ、今の仕事スタイルやプロデューサーとしての仕事ができているのだと思います。


プロデューサーの仕事は、戦力となる人を揃えてチームをつくり、ゴールに向かうための指揮をとる役割です。誰が必要なのか、誰が得意なのかということを見極め、適材を探しだし、起用することがプロデューサーの仕事です。自分一人でゴールを目指すよりも、適任者を起用したほうが早く到達できますから。


一人で仕事を抱え込まずに、その分野が得意な人に任せることが重要です。ホテルやマンションの仕事は、僕はブランディング・プロデューサーというポジションで携わらせていただきました。映画のプロデューサーと同じように、その空間に求められているイメージを実現するためには、誰のどの能力を生かすことができるのかということを考えて、その人をキャスティングするのです。


プロデューサーの仕事は、アーティストのような感覚的センスよりも、営業の人たちと同じように、数字をはじき出して、何が利益につながるのか、コストがかかりすぎて赤字にならないか、ということを計算することが必要とされます。そういった意味では営業の人と同じです。


伊勢丹に入社当時、まだ経験もない私の仕事は、裏の倉庫での在庫整理でした。人と関わるどころか、毎日が数字との戦いでした。「もう辞めようか」と悩んで藤巻(幸夫)さんに相談したら、「会社は余程のことじゃない限り、クビになんてならないから、好きなことをやれ」と言われました。「自分が好きなことってなんだろう」と考えたとき、人を集めてパーティーをやろうと思いついたんです。


オンタイムでもオフタイムでも、人脈を広げ、たくさんの人と接していると、自分の中にフックができます。すると、何かをプロデュースしたいと思ったとき、自分のフックにひっかかったものを掘り下げれば、それが昼の仕事にもつながります。


仕事の企画で「この人とこの人をつなげれば面白い」、そんなキャスティングの発想も、人脈の中から生まれる気がします。


私のようなプロデュース的な仕事では、いまの世の中の動きを、できるだけ広くつかんでおく必要があります。たとえば、ヨガが一部の人気なのか、広がりを見せつつある人気なのかは、狭い世界だけでは判断ができません。だから、どんな業種の方でも分け隔てなく付き合える人脈って、すごく大切だなと思います。


私は人を集めて遊び場をつくるのが好きなんです。いまの会社では、カフェやホテルのプロデュース、ケイタリング・サービスなどを手掛けていますが、私にとっては全部遊び場の創造です。ですから、自分以外の人が何を考えているのか、いまのトレンドは何なのか、すごく興味があります。


私はパーティーを主催するとき、紹介役に徹します。紹介した人同士が仲良くなると、そこから次のビジネスやイベントが生まれたり、新しい人を紹介してくれます。人と人をマッチングさせることで、紹介された人同士も、紹介した僕もハッピーになれる。そうした関係が、楽しいんです。


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